2人になった

第14話 帰国と帰国 

帰国だ!

帰ってきた!

凱旋パレードとかいいし!

出陣の中で一番位が上なんだから凱旋歌歌えとかうるさいし!

早く屋敷に帰らせて!!


「ただいま!!」

駆け込む様に扉を開けると使用人と一緒に出迎えてくれる目的の人


「ルクレツィア!…姫!」

危ない危ない…


…って何だろコレ

フワフワサラサラいい匂いの…


抱きついてました!スミマセンっっ


あ、顔を真っ赤にして…かわいい

じゃなくて

「ルクレツィア姫、王の許可を(半ば無理やり)とりました。約束通り御降嫁していただけますか?」

何事もなかったかのように手をとって微笑む

無理なんかない!!!

「はい」

うつむいて真っ赤な顔をしたままのルクレツィアから返事がある

無理してないかな?無理矢理じゃないかな?

心配になって下から覗くと

ルクレツィアは微笑みながら更に赤くなって顔をそらして隠しながら

でも瞳だけで見つめてもう一度

「はい」

をくれた


待ってっ待って…かわいい…


「ツィア」

どさくさに紛れて愛称で呼ぶ

「はい」

よし!よーし!

もう結婚しちゃお そうしよう!


王宮へ書類を持って行くと、王自らやってきて

「まだダメ」

とひどい事を言う。ひどい。

「何故ですか?勝利の象徴、和平の証拠としても娶っていいとおっしゃったじゃないですか」

「ま!だ!ダメ」

「☓☓の王として先の王の弟を立てる

まぁ権力のだいぶ減らされた王なのだが。

その養女として本国へ王女を戻し、ヒト月かけて準備をさせて大々的に王女の嫁ぎとしてやらせる。お金も使わせて国力を削ぐし、人質を出す事を世界に知らしめる為にも、あと攫ってきたみたいにならない為にも大事!」

1ヶ月以上待つしルクレツィアは一旦☓☓に帰るのか…


すぐにルクレツィアは☓☓へ立っていき、こちらは戦中アラートが解除されて学校が始まった


「はー。この中にルダートとかオルサヤとか…え"!り"!ざ!がいるかもなんだよー

うわぁうわぁ」

なんか練人がうるさい

今日なんだかキョロキョロしてる奴多いのはソレか?

「見てわかんのかよ。今まで一切わかんなかったんだろ」

仁が怠そうにいう。隣には幼なじみの沙希

…ねぇ、もしかして付きあって…ないよね?

やだよ?御三家の均衡崩すなよ…?

ってあれ?手が時々あたって…あ、時々指が絡んでなぃ…?


お、お、お前らぁぁあ!?


ラインしとこ。均衡崩すなってラインしとこ。

とりあえず子供同士縁結ぶとかしてくれよ?


寂しい俺の目の前でイチャコラしやがって

お前らはわかってるくせにぃ

覚えてろ

ツィアァァァ


「お。見てこのニュース!☓☓の王女がオルサヤに御降…よめ?」

「か。」

「か、か。」

「凄くSNSで上がってきた。えっと…不細工姫?え?オルサヤの嫁不細工姫になるの…

って何!?静樹顔怖いっっ」

「その記事とりあえず送って」

「何!?何!?笑顔怖い!怖いって!」

「いいから早く送って」


……不細工って言ったやつ全部記憶するからな…覚えてろ

仁と沙希は笑うな

こっち見るな

あっちいけ




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