第11話 【三連突】三回転旋風脚後ろ首蹴り


  ー---美少年視点ー---


 僕の方で、武器を持ってる2人を相手にするか。


 一人は、コンクリートブロック。


 一人は、DVDを再生できる事で話題になったゲーム機の初期型。


 どちらも、僕の竹刀の射程の方が上だ。


 ロリっ娘には、なんとか素手の1人を抑えててもらえれば。


 後は、僕が片づければいい。


 この2人を倒してからさ。


 「当たると痛いよ、これは」


 男の子の1人が、コンクリートブロックを振り回す。


 が、動きが単純だ。


 方向キーだけで十分に避けれる。


 DVDを再生できるゲーム機を持った男の子が背後に回り込むが、わかり切った回り込みなど、なんの意味もない。


 2人から距離を取り、Xボタンで、コンクリートブロックを持った男の子の肺に突きを入れる。


 Yボタンを押し、すぐに竹刀を引き、今度は肝臓に突きを入れる。


 【三連突】


 ↓↘→+A コマンド技三連突突で、3連目の突きを、大腸に入れる。

 

 「大腸がぁぁ」


 コンクリートブロックを持った男の子は、体勢を崩す。

 もう、HPゲージは三分の一に減っている。


 方向キーを男の子の方に素早く二回入力しダッシュし、ジャンプからのAボタン+Bボタンの同時押しで、三回転旋風脚後ろ首蹴りで、

文字通り、三回転してから、男の子の後ろ首に蹴りを入れる。


 「首ぃぃ」

 「後ろ首がぁぁぁ」


 男の子は倒れ、HPゲージが赤色になっている。


 「冴起ぃぃぃ」


 DVDを再生できるゲーム機を持った男の子が、ゲーム機を投げてきた。


 避けれる攻撃だ。


 だが、男の子の目的は果たされた。

 

 当てようとして投げたわけではない。


 僕を、HPゲージが赤色になった仲間から距離を取らせるために投げたんだろう。


 今のは、中々上手い行動だった。

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