第8話 【ノーマルヒール】↓↘→+Y ゲージ消費技 「ロリっ娘のくせに、すっかりマゾ性癖ってか」「目覚めるのが早くねぇか」

 

  【GAMEが承認されました】


 【GAME START】


 コントローラーを操作し、3人組の素手の1人に近づき、Xボタンを押してみる。


 攻撃は出るが、身長差、体格差があり、顔面に打撃を入れるのは難しいわね。


 後の2人は、武器を持ってるわね。


 美少年も竹刀を持っていますが、2対1でいけるでしょうか。


 かといって、こちらはロリっ娘の身。


 素手の相手を1人相手にするだけでも身に余ります。


 !蹴りをガードしても、衝撃も痛みもあります。


 そりゃあ、衝撃も痛みもあるでしょう。


 これは、原始の時より続くGAMEなのですから。


 「へぇ、ガードしたかよ」

 

 「下手にガードしても、痛みが多くなるだけだぜ」


 「おとなしくしてれば、さっさとHPゲージをゼロにしてやるよ、ロリっ娘」


 男の子は、体格差から殴りづらいのか、足を使って攻撃しています。


 私のステータスは、RESが一番高く、AGI・LUK・SNA・DEX・VITが高めのステータスです。


 動き回って、隙を見つけ回復魔法で自分と美少年を回復しながら戦うしかありませんね。


 移動しながら、Aボタンの弱キックでローキックを入れます。


 が、これではあまりにも地味。


 早くしないと、美少年は1対2なのです。 


 Aボタンの弱キックから、Bボタンの強キックに繋げます。


 が、強キックにつなげれば、当然デメリットもあります。


 ガード行動もできず、移動も回避もできないまま、自キャラが硬直状態になっています。


 無防備の自キャラをそのまま、男の子の蹴りで吹き飛ばされました。


 !!ガードした時より、当然、強い痛みが脳を、体を襲います。


 「だからよ、おとなしくしとけって」


 「俺はロリっ娘を痛めつける性癖なんてないからよ」


 ↓↘→+Yを入力する。


 【ノーマルヒール】


 男の子が蹴りで吹き飛ばしてくれたおかげで、回復魔法を使える時間ができました。


 「へぇ、回復してまた痛みを味わいたいってか」


 「ロリっ娘のくせに、すっかりマゾ性癖ってか」


 「目覚めるのが早くねぇか」


 画面上の男の子が近づいてくる。


 「かもしれないわね」


 否定できませんでした。


 しかし、ゲージもしっかりと減っています。


 コマンド技でも、回復魔法はしっかりとゲージを消費するんでしょう。


 いくら痛みに耐えても、これではゲージが尽きてしまいます。

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