第2話「ステータスオープン」「お客様、お金が足りません」「警察を呼びますね」異世界にきてもう警察ですか。


 「ステータスオープン」


 ウィンドウ画面が出てきて、ステータスらしき文字やらが出てきます。


 

 【HP:300】

 【MP:150】

 【SNA:70】

 【STR:40】

 【VIT:60】

 【DEX:65】

 【AGI:70】

 【RES:75】

 【MGP:50】

 【LUK:70】

 【CHA:50】


ステータスを見るに、物理・魔法共に低めで、耐久力寄りのステータスでしょうか。

 RESが高いので、回復や補助魔法を得意とするんでしょうね。


 まだ1人なのに、回復魔法補助魔法だけ持ってても使いにくいんだけどね。


 スキルはっと。


 ノーマルヒールLV1。


 やはりというか、初期スキルは回復呪文のようですね。


 AGIもLUKも高いですし、クリティカル攻撃も食らいにくいでしょう。

 

 回復魔法を使って、粘り強く戦うしかないですね。


 私の口に合うレイコーも、合わないあまいからあげも空にし、居酒屋を出る事にします。

 

 電子パッドでは、読めない文字が多く、おかいけいボタンがわかりません。

 

 レジのメスっぽい装飾の猫型配膳ロボットに声を掛けてみます。


 「お客様、お金が足りません」


 あら。

 メスっぽい装飾の猫型配膳ロボットが、お金が足りない事を告げてきました。


 そういえば、私、異世界転生したのかどの世界に転生したのかはわかりませんが。

 この世界のお金持ってないんですね。


 「お金を持ってきてくれるお知り合いはいますか」


 スマホ、私持ってるんですかね今。


 持ち物を調べてみるも、スマホはありません。

 

 はぁ、今時異世界転生するのに初期アイテムにスマホもなしだなんて。


 今日日の異世界転生物は初めからスマホ所持スタートが当たり前ですよ。

 

 「スマホがなければ、電話もお貸ししますよ」


 スマホがないという事で、誰か頼れる者の連絡先も覚えていないわね。


 「頼れる者もいないと」


 だって私、異世界転生してきたばかりですよ。

 お金もってきてくれる者なんているわけないじゃないですか。


 「何か、現金の代わりになるものをはお持ちでしょうか」

 「当店としても、警察はできるだけ呼びたくないので」


 「なんとか、穏便に済ませましょう」

 「警察呼ぶと、他のお客さんも出てっちゃいますし」

 

 メスっぽい猫型配膳ロボットは、出来ることなら警察は呼びたくないようですね。

 善意とかでなく、売上に悪影響だから。


 しかし、ステータス画面を見ても、荷物をいくら探っても、剣もポーションも何も持っていません。


 「仕方ない」

 「警察を呼びますね」


 うん、異世界にきてもう警察ですか。

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