｢あやなっちー！今日はふたりでオルセー美術館よっ｣

｢はなっちとデートだあ！｣

｢うちはね、『ヴィーナス誕生』の絵、大好きだから、あやなっちにも見せてあげるねっ｣

｢うわ～、どんなヴィーナスさんの絵なんだろうなーっ｣

｢ほら、あやなっちー！あれよ！｣

｢え？どこ？｣

｢ほら、あそこー｣

｢うわーっ、ヴィーナスさんだーっ｣

｢どうよ？｣

｢めっちゃきれいなヴィーナスさ～～ん｣

｢でしょ～｣

｢はなっちに似てる～｣

｢ほんと？ほんとに思ってる？｣

｢ほんとだよ～！はなっちにそっくり！モデルは、はなっちなんじゃないのー？ねえ、ぜったい、はなっちだよねー！｣

｢まわりを飛びまわってるキューピッドちゃんたちも可愛いのよ～｣

｢ほんとだ～｣

｢キューピッドちゃんたちは、あやなっちみたいね～｣

｢まあ、たしかに...そう言えなくもない...｣

｢可愛いところなんて、ほんとに、あやなっちみたい｣

｢うわっ、なんか、うれしいな～！はなっちに言われると...｣

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