第17話

「美味かったな」

「私の料理の腕前には敵いませんが」


朝食を食べ、レストランを出た俺たちは次の目的地へ向かう。


「次はどちらへ?」

「ロボットミュージアムだ。サンダーソニアにはどんなレストアージがあるのか見てみたいと思ったんだ」


レストランから歩いて約20分。

ロボットミュージアムに到着した。


「おぉ、小型ロボット、医療用ロボット、産業用ロボット、カッコいい車とかもあるな」


「そうですねぇ…あ、リエス様!見て下さい!レストアージです!」


「本当だ。カッコいいな…」


そこには、何体ものレストアージが種類ごとに区分されて並べられていた。


レストアージにも特性があり、攻撃特化型、防御特化型、回避特化型、支援特化型など様々。


「おや、あちらは支援特化型ですね」

「なんで分かるんだ?」


「他の機体を察知するレーダー探知機が他のレストアージより発達しています。通常のレストアージの探知機の範囲は半径50キロメートル以内ですが、こちらは半径100キロメートルといったところでしょうか」


「詳しいんだな」

「当然でしょう。一応、私もレストアージの操縦経験はありますからね」


「え、そうなのか?」

「はい、万が一のために私もイフリート戦に備えているのですよ」

「そうだったのか…」


それって万が一だけど、ペガスもイフリートと戦う可能性があるってことだよな?


「ペガスのレストアージは何型なんだ?」

「支援特化型です。帰ったらお見せします」

「そうか、楽しみにしてるぞ」


―――――――――――――――――――――


レストアージを存分に見たので、次はショッピングに行くことにした。


首都というだけあって、飲食店だけでなく、服屋やアクセサリーショップ、コスメショップなど色々ある。


俺はアクセサリーショップに寄ることにした。

そこでルビーのネックレスが目に留まった。


「それは…ネックレスですか?」

「あぁ、母さんがよく付けてたんだ」

「ほう、お母様が」


「俺、大人になって十分に金を稼げるようになったら母さんにネックレスをプレゼントするって約束したんだ。でもその母さんはもう…」


「そうだったのですか…」


母さんにネックレスをプレゼントすると言ったのに、結局できなかったのは悲しい。

でも、自分で言ったことは曲げたくない。


「え、買うのですか?」

「あぁ、自分で決めたことだからな。ちゃんと約束は果たしたいんだ」


俺はネックレスを購入した。




― 第18話に続く ―


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