アカシア
「全てはアカシアの通りに。」
”アカシアは糞だ。”
定められた運命からは逃れられず死ぬ
それを私は必然死と呼んでいます。
必然死に至るまでに他の死因で死ぬか
時間が来て必然死で死ぬか。
「表情が苦いですよ?
それが運命,必然だからです。」
必然死それの殆どは
年齢が行ってからの老衰,事故,病気。
だが稀に若い時の自殺や病死があります。
「貴方は幸せな最期を迎える。
今は死ぬ時では無い。」
病気の必然死は私では変えられない。
が、自殺なら…変えられます。
「あんなに苦しそうだったのにそれをもう一度?嗤えますね。」
必然死を曲げることが出来るのは
”本人と死神”だけ。
本人が必然死を曲げるのは難しく
殆どの場合必然死を感知できません。
例え必然死を感知しに逆らう意思があり
最善の行動をしたとして五分五分
自殺の必然死はもっと難しい。
本人がそれを望んでいる若しくは
過酷な人生ですから。
「もう一度試してもいいですけど
運命には逆らえません。」
一人では結局、必然死した。
事実を知ったのは死んでいましたから。
それでは遅い理不尽です。
「殊に自殺は不可能ですね。」
だから死神として運命を捻じ曲げる。
「そういったものです。」
嘘を吐きましょう。
「節度を持って枠に囚われず幸せに生きる事ですね」
例えそれが偽善だとしても
「貴方はその時まで死ねず生きるのですから。」
必然死の無い貴方の往く道に幸が有らん事を…
*****
「先輩良かったんですか?今週だけで
自殺の必然死曲げたのは何人目です?」
「覚えていませんね,どうかしましたか?」
「それにせっかくの後輩が増えるチャンスを無下にして。。。」
それにまた嘘ついて,幻覚で騙したんですから…叱られますよ?」
「どうせクビにはならないブラックだからな
それに後輩が増えても仕事は永久にあります。
それならばこの結末のがいいでしょう?」
私は笑いながら言った。
アカシアと運命と自殺と 祭煙禍 薬 @banmeshi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます