第6話 輪廻の試練

「うーん…​ここは…​?」

少女は目を覚ましたが、これまでとは違う世界に混乱していた

「あ、お目覚めになられたのですね!」

声が聞こえたので振り返ると、ミズクラゲ…​ではなく、少し離れたところにまた別の人物がいた

「えと…​誰?」

「私は×××と申します」

自己紹介をしてくれたが、なぜか名前だけ聞こえなかった

「それから、ようこそh…​」

「ねえ、クラゲちゃんはどこ?あの子と青空を見に行く旅をしていたの!」


目の前にいる人物の話を遮って大声で叫ぶ

「落ち着いてください、気持ちはわかりますけれどもうここから戻ることはできません」

「…​…​…​え?」


少女は何も話せなくなった

夢見ていた青空を見ることができない、ミズクラゲに会うことができないことに絶望したのだ

その人物は咳払いをする


「…​最後まで話を聞いてください、あくまでもこれは通常の場合です」

「どういうこと?」

「…​私よりも強いということが証明できたら、元いた場所に戻してあげましょう

どのような方法でも構いませんよ、戦うでも、話し合うでも、その他のことでも何でもいいですよ」

目の前の人物は背中にしまっておいた大剣を取り出す


そして少女にゆっくりと近づく

「さぁ、立ち向かいますか?それとも、諦めますか?」

少女はその大剣を見て身震いをした


だがしかし、少女は大きな深呼吸をひとつして立ち上がった

「もちろん立ち向かう、元の場所に戻りたいからね

…​空を見たい、という強い意志で証明してみせる」


其は輪廻の試練。

その先の夜明けを夢見るならば…​


少女は端末を取り出し

「私がなぜ空を見たいのか、それはね…​」

そしてある曲をプレイし始めた

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