第3話 石像を目の前に
なんとか扉を開けることができた2人は、建物の中に入ることができた
中は教会のような作りになっていて、前に進んでいくと大きな石像があった
石像は右手に何かを持っていたような跡があるが、その部分だけ崩れていて何があったのかが分からない
周囲の窓にはカラフルなガラスでモザイクアートが作られていて、床もピカピカに磨かれていた
そして窓から差し込む光がこの建物の中を神秘的な空間にしていた
「うわぁ、大きくて立派な石像だね
一体誰の石像なんだろう?」
少女は目の前の石像を見て驚いていた
ふと下を見ると、石像の下に文字が書かれている
「クロノスとレアの子…?うーん、その先がかすれてて読めないや…クラゲちゃん、これ読める?」
少女は横でふわふわと泳いでいたミズクラゲに話しかけてみた
「ん?そのかすれてる文字?
…うーん、名前っぽいけど…古代文字みたいだから、うちも読めないや…」
「困ったなぁ、どうしようか…」
2人は悩みに悩んだ末、このような結論を出した
「…とりあえず、無事海面に行けるように祈っておこうか」
「そうだね、そうしよう」
2人は石像の前で跪き、祈りを捧げることにした
カラフルで暖かい光が2人を包み込んだ
古き大海の神。其に謁見し、その旅に祝福を。
「ねえねえクラゲちゃん、もしもの話だけどさ
ここも曲をプレイすれば何か起こるんじゃ…」
少女はまた音ゲー用の端末を取り出そうとするが
「こら!お祈りを最後までしてからにして!」
クラゲに止められてしまった
「…はぁ〜い」
少女は少し不満そうな返事をして端末をポケットにしまった
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