10.逆転送理論

リスリーヌが入り口まで同行して、中に浄化魔法を掛けてくれた。ガスは、あらかた予想した通り、暗魔法がベースになっているようだった。やっかいな毒属性はなく、主に混乱系だったが、最初に大部分を放出していて、残りはそれほど強くはない。だが、発生源は、中にあるため、微量とは言え、完全には消えなかった。一応、俺とクロイテス、ファイスの魔法耐性なら、楽な部類には入るが、中でミルファ達に、どの程度、影響があるかは解らない。


この手のガスは、通常は、「霧の鉱石」から生成していた。麻痺、混乱など、加工によって様々な効果が付く。鉱石の産地は貴族の私有地で、採掘は地元が管理しているが、掘った鉱石は全て国が買い取り、管理していた。鉱石も、生成した各種ガスも、当然、市販はされていない。「官製品」のため、専用の解毒剤もある。


もともと対モンスターの威嚇用のアイテムなので、騎士団やギルドが使う時は、安全のため、ガスに色をつけた物を使う。だが、このガスは、無色だった。若干、曇ってはいたが、ほぼ透明だ。だから、先の部隊は、不意に吸いこんでしまったのだろう。霧の鉱石用の、ガスの解毒剤は効きそうにないが、浄化は受け付けた。


しかし、ガスよりも、懸念したのは、この半地下室の「妙な奥行き」だった。緩い傾斜のある廊下が奥に長く、壁には、「白い」窓がある。一見、磨りガラスが日の光を透かしているように見えるが、発光する結晶を使用した、人工の明かりだった。これで、ミザリウス達は、地下だと気付かなかったようだ。昨日今日作られた物ではない。


進む先は、やたら静かで、モンスターなんかは一匹もいない。上に出ている部分の損傷に比べ、地下は気味が悪いほど穏やかだ。


突き当たりに扉があり、クロイテスとファイスが盾を構え、俺は両手で剣を握りしめ、慎重に開けた。


内部は、さらに静かだった。聞いていた通り、ガラス壺のようなケースがあったが、割れていた。女性の魔法官が一人、倒れた騎士を二人見ていた。一人はヘレイスだった。ヘレイスは怪我はしていたが、クロイテスを見て、団長、と呼び掛けた。もう一人は意識がない。


「モリソン、どうなっている。」


クロイテスは、魔法官に、冷静に尋ねた。モリソンは、


「転送魔法だけ、上手く効かないのです。ディルドさんは、まず怪我をしたヘレイスを連れて魔法で出ようとしましたが、こう、内側に弾かれたようになって。そのまま意識を失いました。小さな傷は治しましたが、回復の効きが悪いようです。」


と説明した。クロイテスは、重ねて戦況を尋ねた。だが、彼女も、奥の様子までは詳しく知らなかった。


閉じ込められたのは、ソーガスと、魔法官のプレンで、残りは、ミルファとフィールも含め、奥で「戦って」いるようだが、その割には、「音」がしない。


クロイテスは少し考えた後、三人を残して、先に進む、と言った。


「先程まで、転送は外に弾かれていた。今は逆なようだ。転送魔法が効かないのなら、彼女の力で、彼等二人は、外に運べない。


ヘレイス、お前は、通信回復に専念してくれ。『応援隊は水と土で。』と真っ先に、それだけ手短に頼む。」


それから、俺たちは奥に向かった。


むしろ、奥から来た。


部屋の奥、もう一つの扉から中に入り、数歩進むと、一気に、空間が変わったのだ。


上下が逆転、いや、上下左右の感覚のない丸い空間。丸いのは、周囲の「壁」が、暗い七色に渦巻いているため、その流れでわかる。バランスの球体を内側から見たら、調度、こんな感じになるだろうか。


いきなり、勝手の違う空中遊泳をさせられて、クロイテスもファイスも、姿勢を保とうと必死だった。俺は彼等よりも速く順応したため、左右の(右手の方向と左手の方向という意味程度の)二人を引き寄せながら、声を掛けた。


クロイテスは、勤めて平静を保ってはいたが、


「これは、何だ。」


と言った声は震えていた。俺は、うっかり、


「どうやったかは知らないが、『間』の空間を勝手に紐付けたみたいだ。上が許可するとは思えないが、ここの住人だけでは、さすがに。」


と答えてしまった。ファイスは納得したようだが、クロイテスは目を見開いた。俺は慌てて、


「魔法で別の場所に繋げたようだ。それか、魔法で仮の空間を作ったか。かなり力のある魔法使いでも困難だが、何か未知の力がありそうだ。」


と言い直した。これでパニックにならないのはさすがクロイテスだが、平常心の表情ではない。「しかしこの広さは…。」と呟いていた。


「ほら、『逆転送理論』みたいな物だよ。」


と付け加えると、「ああ…!」


と払拭した表情になった。


具体的な動きについては、


「水泳か潜水のつもりで。」


と説明した。




我ながら大雑把だと思ったが、飛行機や宇宙船のない文明なら、この説明が一番だろう。


二人の天地を、俺と同じ方向にさせる。やはり距離感が怪しいが、離れすぎないように調整した。


前方、逆さまになったラールを支えながら、ソーガスが体勢を立て直そうとしているのが目に入った。彼自身は、俺たちから見て、ほぼ正立して見える。声を掛けようとすると、直ぐ目の前を、まだ若い少年のような魔法官の姿が過る。ファイスが彼を捕まえた。


「冷たい。」


彼の服や髪は、一部だが凍っていて、体温らしい物も僅かだった。だが、息はあった。大きな怪我もしていないが、意識はない。


水と風の使える、優秀な魔法官だ、なぜこのような、と、クロイテスが言った。


水と風、両方が仇になったのかもしれない。そういえば、表のミザリウスも、疲弊が激しかったか。


ソーガスが、俺達に気付き、ラールに知らせる。互いになんとか上手く近付いた。


俺はラールに状況を聞いた。だが、答えたのは、ソーガスだった。


「部屋にはオーリがいて、解除を妨害しようとしたので、軽く戦闘になりました。私がオーリを切り、解除を行い、戻ろうとすると、扉が開きません。


上手く説明出来ないのですが、こんな状態になる直前、プレン君が、『止めろ』と叫んだのが聞こえました。」


ソーガスが指差す先に、何か金色の物が見える。


「あれが中心なようですが、近付こうとしても、近づけないのです。恐らくですが、あれは基本は…。」


「ミルファが、あそこにいるのよ。」


と、ラールが遮った。


「金色の、あの中に。シェードもフィールも。」


ラールは、物体に近付こうとし、ソーガスは、一旦引こうとしていたらしい。しかし、引くにも進むにも、方向の感覚がない。出入り口もわからなくなっていた。


セレナイトの所で見た、高速回転の球体と同類だろうか。あの時は、中にジェイデアとイシュマエルを取り込み、二人の魔法属性を反映させた物体を作っていた。


同類とすると、オーリという男は、体内に「何か」を溜め込んでいて、ソーガスが切った事により、それが暴走した、ということになるか。当然、ただのワールド住人の暴走にしては、この異空間は妙だ。


急に、金色が大きくなる。


「引く選択肢はないな。」


とファイスが言い、俺も同意した。ソーガスは、クロイテスを見たが、彼の意見も、同様だった。


「ここまで特殊な物だと、一度出たら、入れるかどうかわからない。モリソンがさっきの話を伝えれば、応援が物理攻撃をするか、魔法で中和を狙うかだが、ミルファさんたちへのダメージが心配だ。


私たちなら、盾としては充分だろう。」


これに対して、ソーガスが、


「ですが、攻めようも無い状態では。」


と言ったが、クロイテスが答える前に、人が飛んできた。


フィールだった。


調度よくソーガスに背後からぶつかり、弾かれた所を、俺が受け止めた。


彼女は、「金色の、髪の毛みたいな、もじゃもじゃした物」に「包まれた」後、「これは違う。」と「誰かに」言われ、「直ぐに吐き出された」、と説明した。


ラールが、


「直ぐに、の割には長かったわ。他に何か?」


と尋ねたが、フィールは、「あっという間」だった、と言った。


空間だけでなく、時間も不自然になっているようだ。


「左手、どうした。」


とファイスが言った。見ると、フィールの左手は、僅かに青く光っている。


彼女は、弓を持っていた。実際に光っているのは、その弓だったが、持つ腕に光がまとわりついている。


「よくわからないけど、近くにあったから。一緒にケースの中に。腕輪もあったけど、それはミルファさんが持ってる。二人は、まだ、中に。」


二人というのはミルファとシェードで、オーリではないようだ。オーリは、この「金色」だろう。理論はわからないが、本能で思った。


「だめ、カッターが出ないわ。」


とラールが言った。俺は、よく見れば、細かい怪我をしているラールを治療するため、回復を使った。ソーガスが、「魔法は妨害されて。」と言った言葉と、俺の回復が重なった。ソーガスもラールも、


「あれ?」「あら?」


と同時に言った。


それを見て、クロイテスが盾を、フィールが氷塊を出した(彼女は水魔法だったようだ)。出ないのは、ラールとソーガスのウィンドカッターだけだった。


フィールが、短く叫んで、氷塊を引っ込める。どうしたのか聞くと、


「吸いとられそうな気がしたから。」


と答えた。俺はそういう感じはしなかった。だが、クロイテスは、


「回復は影響が少ないみたいだが、出は良いが、持ちが良くないな。」


と言った。


「なんか、距離、縮んでませんか?」


フィールが言った。距離だけではなく、僅かに変化している。まず、先程より、バランスが取りやすい。正立しやすくなっている。


ソーガスが、背後を振り返る。壁の果てが、俺たちの背後にあった。この空間の持っていた「無限」な様相が、薄れている。


ラールがもう一度カッターを出した。無駄、になるはずの僅かな風は、数秒後、急に大きくなった。それを見て、クロイテスが魔法剣を壁に放ってみたが、こちらは、威力に変化はないようだ。ソーガスは、さっきまで、魔法剣も出なかった、と言った。彼は、効きを確かめたのか、金色の髪束(そういう表現がぴったりな畝り)に向かい、再び放った。すると、その刺激のためか、今度はシェードが飛び出て来た。


彼は、中に再び引き戻されそうだったので、ファイスが掴んで、引っ張った。だが、


「離してくれ、中にミルファが。」


と、鉤剣を振り回し、ファイスを振りきろうとした。彼は、引き戻されたのではなく、自分で戻ろうとしたらしい。ともかく落ち着かせ、手短に話を聞く。


彼もフィールと同じく、「吟味」された後、「偽物」と言われて、吐き出されたそうだ。


「ミルファさんも、出てくるのでは。」


とソーガスが言った。だが、シェードは、


「『奴』は、『これは本物』と言っていた。『ふさわしい血』がどうとかも。よく解んないが、目当てはミルファだ。」


と言った。クロイテスが、


「どういう事だ。祭礼の手伝いをさせる目的で、若い女性を集めてたんだろう?」


と聞いた。


「でも、それじゃ、道具の件は?」


とフィールが疑問を追加した。だが、シェードが答えられる訳もない。彼は、


「ミルファに、『片方が無い』『半分がない』『何処だ誰だ』とか、しつこく言ってた。意味はわからない。」


の後、それより、早く助けよう、魔法は効きにくいみたいだが、剣には弱いようだ、と、金糸と、血の付着した鉤剣を見せた。血の色は、あり得ない鮮やかで、まるでルビーのような紅だ。生物の血の色としては、リアリティがないほど。


シェード本人も、怪我をしていた。服に、暗い紅色が染みている。


「ガラスの部屋で、破片と『鞭』にやられた。回復してもらったし、大した物じゃない。」


と言いはした物の、剣の血と比較して、暗いザクロ石のような色合いは、かえって生々しく、痛々しい。


血、ミルファは、女帝エカテリンの遺伝情報を、その血に持っている。それはグラナドの持つ、聖女コーデラの血と『対』になる者で、上の計画の要だ。


すると、敵そのものが、その事に見当をつけている、オーパーツ、と言うことか。予想外だが、今までの展開から、予測は出来たはずだ。後手に回った、自分の間抜けさは、シェードの傷とは別の意味で痛い。


だが、今、有効な方法の見当も付いた。


敵は「対」も欲しがっている。グラナドがそうとは、分かってないようだ。ホプラスの体は、一応、ミルファの叔父だから、遺伝子組成は、多少なりとも、似た所があるはずだ。俺が飛び込み、敵が確認する間、隙が出来る。その隙に、外から攻撃させる。俺は盾代わりにミルファを守り、さらに隙を突いて、内部から、剣で片を着ける。怪我はするだろうが、守護者用の体だ、以前よりは頑丈なはずだ。


俺は、飛び込むから、援護してくれ、と皆に言った。俺が取り込まれると、水魔法は効かなくなるだろうが、ラール達三人は攻撃できるだろう。だがファイスが、


「それなら、俺が行こう。」


と申し出た。


「ラズーリが入ると、水魔法だけでなく、魔法剣も、出せなくなるだろう、恐らく。」


つまりは、攻撃出来る人数が減るから、と言うことだ。


「それに、俺なら、君と『同様』に、『気を惹ける』。」


確かに、ファイスの存在の「特殊性」を考えると、むしろ俺より効果的かもしれない。


フィールが、


「決めよう、あまり余裕がないよ。」


と言ったのを受け、ファイスが前に出た。


ソーガスに盾でラールとフィールを守らせ、俺とクロイテスは、髪束に、ぎりぎりまで近づく。クロイテスが左手に構えた盾を前面に出しながら、右の片手剣で魔法剣の準備をする。俺は魔法盾は出さずに、両手剣を


盾のように付きだし、「反動」に備えた。


合図と共に、ファイスか飛び込む。即座に、ソーガス以外の皆で攻撃。フィールも、強化された弓から、魔法矢を連続して放った。ファイスでない男性の声(声と言うより、咆哮に近かったが)が、意味のない大音響で揺るがす。


髪束が溶け(本当に溶解し)、中心に二人がいた。ミルファが、背後からファイスを支え、右手を前面に出していた。腕輪が光っている。ファイスは、盾で自分達を守っていたが、剣は持っていなかった。


一気に煙が出て、髪束が消えてなくなった後、ずたずたになった白マントが残っていた。


ファイスの剣が墓標のように、床に刺さっていた。


俺たちは、天井の吹き飛んだ、雑然とした部屋にいた。空が見えなければ、さっきまでの異空間の広さを、まったく感じない、ただの地下倉庫のような場所だ。


「無事か?!」


グラナドだ。空いた天井から、真っ直ぐに降りてきた。滑るように崩れた部分を伝う。俺は、彼を受け止めた。


「良かった…ミルファ、ミルファは、無事か?」


彼は、捉える俺の腕を抜け、『対』に向かい、走り寄った。


俺の側には、カッシーがいた。ハバンロの姿もあったが、彼はレイーラに支えられて、ようやく立っているようだった。右手から、気功が煙を上げている。シェードが、ふらつきながらも、二人に駆けよった。


「シェード、その怪我…。」


「平気だ、傷は塞がってる。」


「無理は禁物、レイーラ、私はいいから、シェードを。」


そして、傍らのカッシーは、俺に怪我がないことを見て、状況を確認したクロイテスに、


「リスリーヌさんが怪我を。ミザリウスも意識が。急に、金の糸が、調子づいて。」


と言った。外は総力戦だったようだ。


「オーリ!」


女性の甲高い声がする。サーラだった。降りてきた。狩人族の女性達数人も、それに続こうとしたが、ソーガスが、


「危ないから、大勢は困ります。まず、俺達が出ましょう。」


とクロイテスを促した。意識のないプレンを、先に彼女達に渡す。


サーラは、ファイスの剣を抜き捨て、白マントを抱いて、泣き崩れている。カッシーが、


「恋人だったのよ。内緒だったらしいけど。」


と言った。


その傍らには、ミルファと、彼女を支えるグラナドがいた。


「大丈夫だ。もう平気、よく頑張った。」


と、肩を抱いて、背をさすって落ち着かせている。ラールが、二人に近づき、声をかけていた。


俺は、座り混んでいるファイスに、手を貸した。


「少しふらつくが、怪我はない。」


だが、盾は一部が欠けていた。腕にも衝撃が来ただろう。


地面に、ミルファの腕輪が落ちていた。狩人族の腕輪だ。


「俺の盾より、それのほうが効果があった。もう壊れたようだが。」


銀色のそれは、持ち上げると、三つに割れた。図形か文字か、表面に、黒い針金を埋めて、模様にしている。


表面は銀かチタンか、加工技術から考えたら、前者だろうが、銀にしては硬質な気がした。


だが、重要なのは、線の材質だ。針金より細い黒紫の線は、やはりオリガライトのようだった。正確にはミザリウスとユリアスに見せないとわからないが。


地上に上がる。あちこちで人が倒れている。ジーリが、リスリーヌに、「幸い、お陰で死者はいない」と言っていた。話を聞こうと、そちらに向かう。すると、右から、男性の怒号が聞こえた。足を止める。


「お前、分かってるのか、加害者は、お前なんだぞ!」


オネストスが、ピゥファウムに掴みかかっていた。ライオノスが止めていた。クロイテスとソーガスが、そちらに飛んでいく。クロイテスは左腕を上手く動かせないようだった(盾は酷く破損していた)が、ソーガスが上手くフォローしていた。


左手では、女性の怒号が点を突いた。


「あんた、まだ、そんな事を!」


フィールが、トーロをひっぱたいていた。彼女も疲弊していたので、対して強くなかったが、アードとゾーイが止めていた。


「そんなにエムールが良ければ、会いにいけばいいだけでしょ!」


死者の国に、と言うことだろうか。トーロは確かに問題ある奴だが、あれは咎められるだろう、と思った時、


「生きてるんだから!」


と、フィールの声が響いた。


俺が呟いた、「どういう事だ…。」には、カッシーが答えた。


「事故で、怪我はしたけど、命は助かったのよ。…体に、傷が残ってしまったけど。…つまり、街の人達が、トーロに批判的だったのは、そういう事。…まあ、結婚するのは本人だから、他人があれこれ言っても、仕方ないけど、彼の言うことが、さすがに、アレじゃねえ?」


カッシーは、エムール達は、一家でアレガに引っ越したそうだから、イゼンシャの名医のお陰で、傷は治ってるかもしれないけど、「トーロは、アレじゃねえ。」と、説明に添えて、繰り返した。


俺は、なんだか一度に緊張がほぐれ、力が抜けてふらついた。


カッシーがレイーラを呼んでいた。


グラナドとミルファが、俺の様子に気付いて、近寄ってくる。逆光になり、表情は見えない。




   ※ ※ ※ ※ ※




捧げ物は無垢な鳩、だが、無垢は人の価値観だ。捧げ物に選ばれる事自体、鳩には、余計な事だった。




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