夢の宮殿

鰹節の会

さようなら


どこに何を書けばいいのかわからない。


ここに残した足跡は確かに小さなものだったかもしれない。


でも、この電子の世界に、少しは澱みを作っまた会えるはずだから。


だから、歴史を、重ねた歴史が、ただ、すり減ってしまう前に、蛍光色のこの文字を、手のひらに擦り付けよう。


ほとほと嫌気がさす。


現れては消えて、描こうと思えばまた消える。


夢の宮殿。


僕だけの夢の宮殿。


今も、心の内側を掻きむしるように、灰色の空と、巨大な貯蔵タンクが煙の中に聳えてる。


絵が書けたら、あの.(人みたいに曲が作れたら。きっとこんなにくるしむことは無かったと思う。

でも、もう良い。だらだらと悶えるのは止める。

書くしかないのだ。げんえいを。

ここまで来たのなら。)


とことんまでやる。ずっと。


この広い電子の海の

どこかでまた会おう

もう振り返らない。

でも、分かっている

いつか再び目の前に

ただ聳えてくれる。

いい夢を見ていよう


でも、その時までさようならだ。


僕の四年間、無駄の四年間。研鑽の四年間。

自由にやってきたんだから。


じゃあ、これでほんとのほんとにさよならだ。

じっくりやるさ、さようならだ、つらいけど。



いよいよ最後だから好き勝手やらせてもらったよ。それじゃあね。らいげつか来年か知らないけど。ずっと先で待ってるよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

夢の宮殿 鰹節の会 @apokaripus

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る