第19話 どこのオヤジだよー!
「このホテルって露天風呂があるんだぁ♡」
「すごいですね。湯船につかりながら海が見えますよ。」
「海面に夕日が映えて美しいなぁ。」
「ほんで、目の前には美女のたわわが6つか。眼福やなぁ。」
「もう!どこ見てるんですか?」
「なんや、和泉。もう1回揉んだろか?」
「いやです。もう!なんで触わってくるんですかぁ。」
「あはは。でもホント大きいね。私にも触らせて。」
「ひゃぁ!もうホントにやめてください~。」
「うん。可哀そうだから止めておいてやれ。」
「は~い。てか、リリスってスタイルいいよね。
すらっとして、腰のあたりなんてフランスパンみたい。」
「フランスパンは言い過ぎだろう。
そういうさくらも可愛げのある愛い身体じゃないか。」
「な、なに?その表現!全然、褒めてないよね。」
「うちは、さくらの健康ボディも大好きやで~。」
「もう。葵!後ろから揉まないで!
…ん、ん。あっ…。てか、葵の胸、背中に当たってる、当たってるー!」
「葵さんも実は胸大きいですよね。」
「は?うち?うちのことはどうでもええねん!」
「あれ?照れてます?
よーし、仕返ししちゃお!」
「あはははは。あかんて。うち、触られたらこちょばいねん。
んぁ…、ってどこ触ってんねん!」
「あれ?あんたたち…。」
私たちの貸し切り状態だった露天風呂に、人影が2つ入ってきた。
「あら。玲奈!それに紗希も。
あなたたちも同じホテルだったの?」
「ここ、結構高いホテルなんだけど生意気ねえ。
親にお小遣いせびったのね。」
「まあまあ、いいじゃない、そんなこと。
ここでは休戦しましょ。」
「玲奈、行こ。」
玲奈は紗希に促されて、露天風呂に入ることなく行ってしまった。
「あ~あ。なんか、敵認定されてるよね。」
「こちらは悪いことしてないんだ。気にしなくていい。」
「そうですよ。それに今日の戦果を見ても、たいした実力はなさそうですし。」
「せやろか?うちの目はごまかせへんで。
あの2人、ただもんやない。
特に腰からヒップにかけてのラインが…。」
「あんたはどこのオヤジだよー!」
私たちはお風呂から出た後、美味しい海の幸に舌鼓をうった。
お刺身も天婦羅も…全部美味しい♡
ダンジョン攻略も楽しいけど、こうやって友達と旅行して美味しいものを食べたりするのも初めての経験だし、最高だ。これもダンジョンに挑戦してなかったら味わえなかった夏休みの思い出だ。勇気を出して、ホントによかったな。
「さあ、ご飯も食べたし、せっかくだからお祭り行ってみる?」
「もちろんだ。花火もあるって言ってたな。」
「こんなことなら浴衣を持ってきたらよかったですね。」
「お。ええなぁ。和泉の浴衣姿かぁ…。」
「葵!あんた、いいかげんにキャラ戻しなさい!」
☆☆☆
ご愛読ありがとうございます。
どうか、フォローや★評価など、よろしくお願いします。
★評価のつけ方
①評価したい作品の目次ページに戻る。
②レビューのところに「⊕☆☆☆」←こんなのがあるので⊕を押して評価する。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます