第24話 うれないババ

=====前回のぼうけん(?)===

 ギョーレツ?町の宿に泊まった夜、外から悲鳴が聞こえてきた。声の主はウラナという女性だった。ヨーボはウラナを救い出し、僕達の宿へと連れ帰ったのだが…

=================


―朝―


ニコル「おっはょー❤︎今帰ったよっ❤︎あれ、なんかみんな、疲れてるね。」


ジュード「ニコル…ヨーボのツレ、見たか…?」


ニコル「え?連れ?あぁ、なんか髪の長い人と喋ってたねぇ。宿に連れてきたの?」


ジュード「あぁ。エロエロ梅干しババアだ…。おかげで一睡もできなかった。俺ら、これからソイツの店とやらに連れてかれるらしいぜ。」



◆◆



―ウラナの店―


ウラナ「みなさーん、こんにちは♥ウラナのお店【ウラナのやかた】へようこそ♥人呼んで【うれないババ】の店…やんっ、ウラナ、泣いちゃうーっ!!!」


ヨーボ「ワシの愛しの姫に、なんと失礼な。【熟れ熟れ娘】に変更しようじょ。」

ウラナ「それだとヤラシィ店みたいじゃないのぉ~❤︎」


ジュード「マジでシャレにならん…。」

僕「具合が悪くなってきた…」


ウラナ「じゃあ、まずはアルフくんからね!どれどれ…うん、恋愛運・大凶!」

僕「10円返せ…」


ウラナ「ジュード君…うん、恋愛運・凶!」

ジュード「100円返せ…」


ウラナ「ニコル君…さん…?あれっ?恋愛運・大吉よ!貴方には素敵な出会いがあるでしょう。とタロットに出てるわ。」

僕「トリネコ返せ…」

ニコル「えへ~っ❤︎わかる~?いやぁ~、照れちゃうなぁ~。さすが、占い師さん。1000円分気分を良くしてもらえたよぉ❤︎」


ウラナ「ヨボたんはぁ〜。…んっ、すごぉーい♥」


願望ねがいごと 大吉 望めばすぐ叶う

待人まちびと  大吉 すでに横にいる

失物うせもの 大吉 失うものはなにもない

旅行たびだち 大凶 時を待て

商売あきない 大吉 伴侶とすれば飽きない

学問がくもん 凶 他のことに励め

相場そうば売買うりかい 大吉 もう買う必要はない

争事あらそい 大凶 裏切りは許さぬ

抱人かかえびと 大凶 1人で充分

恋愛れんあい 大吉 目の前にある

転居やうつり 大吉 今すぐ実施せよ

土木どぼく 大吉 愛の巣をたてよ

方位ほうい方向ほうがく 吉 そのまま進め

出産おさん 大凶 望みは捨てよ

病気やまい 大吉 恋のやまいにかかる

縁談えんだん 大吉 目の前にある


ウラナ「…だって♥」


ジュード「占いじゃなくておみくじだろこれ」

ニコル「もはやホラーだねー…」

ジュード「大恐だいきょうか、大狂だいきょうか…」


ヨーボ「ウラナ、わしはこのギョーレツ町?に定住する。」


ヌイーダ「ちょっと!?私達、あんたを賢者にするためにここまできたんですけど??」


ヨーボ「おぉ、すまんすまん、そうじゃった。では馬車を購入してウラナも連れて行こうぞよ。」




4人「「「「カオスすぎる…」」」」



◆◆◆



—◯ーレツ町—


 町を出て、僕たちは町の立札を眺める。


僕「強烈な町だったな」


ヨーボ「猛烈な町じゃったの❤︎」

ウラナ「うふ…猛烈だったわね♥」


ジュード「卑劣なものを見せられた…。」

ヌイーダ「参列お疲れ様」

ニコル「それじゃあ、ダーマシに向かうよ!5人揃って、レッツ・ゴー❤︎」


ウラナ「5人じゃないわ!!6人よ!ちゃんと数えて!あ!!!ほらほら、並び方が全然ダメっ!列が乱れてるわっ!直列と並列、どっちがいい?一糸乱れず整列してっ!!」

ヨーボ「どうしたんじゃ、ウラナ。」

ウラナ「乱れているなんて許しておけないの。昨日も、こうやってあそこでみんなに指示していたら、つきとばされてしまって…」


ヌイーダ「セーレツの町だったのね…」

ジュード「ヨーボと乱れまくってたくせによく言うよ…」










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