第23話 こんらん
=====前回のぼうけん=====
幻の敵【まぐれメタル】を倒して、僕のレベルは一気に12までアップした。肉体改造されたかのような身体の急激な変化に僕は理性を失って混乱していた。まるで思春期の成長とやらが1日のわずか数時間に凝縮されたかのようだ。まだ迎えていなかったので知らんがな。僕の腕には筋肉が付き、
ジュード「アルフ、しっかりしろ。」
=================
―【ギョーレツ?の町】―
宿の外から痛烈な叫び声が聞こえてきた。ニコルはすぐさま杖を持って部屋を飛び出し、ジュードが剣を片手に並列で走り出した。
あとからジュードに聞いた話だと、ダーマシ神殿へと向かう整列した行列の後列にいる同列の者同士が、数列の書かれたレア番号札を巡って押し合い
ヨーボ「大丈夫かの。そこのレディ。」
女性「えぇ…ありがとうございます…ちょっと押し出されて…」
ヨーボ「ほれ、ワシと一緒に並んでいたことにしようぞ。手をかせぃ。」
女性「えっ…いいのですか…??」
ヨーボ「ナイショじゃぞ…♥」
ジュード「なんだよ。ただ行列の人が倒れただけじゃねぇか…心配して損したぜ。てかおい、ヨーボのやつ、ナンパしてっぞ。あっ、くそっ、手なんか繋いでらぁ…」
ニコル「いいじゃーん。ヨーボがパートナー見つけてくれればボク達のベッド少し広くなるし。あ、ボクそろそろ交代の時間だから、ヨーボと交代してくるね。」
ジュード「待て!行列を利用して抜け駆けとは、ヨーボに一言いってやらねぇと気が済まねぇ。」
◆◆
女性「ねぇヨーボ…ウラナのお店に来ないぃ?」
ヨーボ「店じゃと?」
ウラナ「そう。ウラナ、占い師なの…。ヨボたんの恋の行方、占ってあげちゃうっ…♥」
ヨーボ「おほほっ。そりゃ、楽しみじゃのぅ。おぬしとの相性でも占ってもらおうかのぉ。一般的な相性と、そっちの相性と…ひょっひょっひょ。」
ウラナ「いやん❤︎もう、ヨボたんってば…♥」
ジュードはごった返す人混みをかきわけて、ヨーボと髪の長い女性に近づいていく。
ジュード「エロジジイめっ…おいっ!!ヨーボ!!てめぇ…」
ヨーボ・ウラナ「「…???」」」
振り返った女性はなんと、梅干しのような口をした老婆だった!!!
ジュード「マジか!!!」Σ(゚д゚lll)
◆◆◆
―宿屋―
ニコルが行列に並んでいるのに、僕達の部屋はどういうわけか人が4人いる。
僕「おい…一体どういう事だ…誰だ、あの婆さんは…」
ジュード「知らん…ヨーボが行列で猛烈な恋をしてしまったらしい…」
僕「おかげですっかり理性を取り戻した。」
ウラナ「あ…いやん❤︎ヨボたん❤︎だめぇ~❤︎」
ヨーボ「いいじゃろう。ほれほれ、ここはどうじゃ…」
ウラナ「あ~ん❤︎もっとぉ~❤︎」
僕「な…なんか始まったのか…っ!!??」
ジュード「セリフと声に騙されるな…っ!!ウラナはババアだっ!!絶っ対に…!!!あっちを見るなよ!!!見たら負けだ…!」
僕「何と勝負しているんだ」
ウラナ「あっ…そこ…❤︎いい…もっと…❤︎」
ヨーボ「ここがいいのかのぉ?」
僕「じ…じいさんとばあさんのイチャイチャなどみ…見たいわけがない…だっ…だが…頭がっ…頭が混乱するっ!!!!…助けてくれ…!!!」
ジュード「き…きっと…俺らは、
僕「いや、違う…きっとこれはっ…!!ただヨーボがウラナの肩のマッサージをしているだけっ…!!!今までだってそんな思わせぶりばかりだったじゃないかっ…!!もう騙されないっ!!!!」
ウラナ「あん…❤︎ウラナ、気持ちぃいい~❤︎」
ジュード「お…おいっ!!!!なっ…何が気持ちいいんだっ!???」
僕「しっ…知るか!!自分で見ろっ!!!」
*アルフ の あたま は ふたたび こんらん した!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます