第11話 ダーマシ神殿

===前回のぼうけん===

 ジュードとニコルの活躍により僕達は無事ダーマシ神殿に到着した。ヨーボが遊び人から賢者に転職する待ち時間で神殿の内部を歩き回っていると、名前をつかさどる神【命名神ナマリン様】を発見した。

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ナマリン様「なんじゃーおめえさんはよぉー。」


僕「おじさん、名前を変えられる有名な神様だろ?もちろん、僕の名前も変えられるんだよね?」


ナマリン様「あったりまえだのクラッカーだべぇ。なんちゅー名前にするってーんだよー。」


 ナマリン様は命名神というにはおおよそ似つかわしくない、飲んだくれのおっさん風の見た目とガラガラ声をしている。いや、そもそも命名神など見たこともないのだから、名前に相応ふさわしいかどうかなんて僕が決める事ではないのだ。


僕「たとえば…僕の名前を"ジュード"とかにすることもできるのか?」


ジュード「ふざけんなよ。紛らわしいわ。」


ナマリン様「ったくよぉー。おめぇ、バカでねぇのかぁ?おんなじパーティに、わんざわざおんなじ名前2人にして、どっちがどっちか、わっかんなくなるべぇ~。」


ジュード「あ、俺、アルフのいい名前思いついた」


ナマリン様「なんじゃあ。言うてみぃ。」




ジュード「う〇こ」




ナマリン様「おめぇさ、ふざけんでねぇ~。そんなもん、ダメに決まってんべぇ~!!ちょっと考えたら、わかんねぇべかぁ~?履歴書に、う〇こって書くの、想像してみぃ~!??あ、ついでにいっとっけど、他の"〇んこ"も全部、ダメに決まってっからなぁ~。さ、けぇれ、けぇれ。」


ジュード「な…なんで俺の言おうとしていたことがわかるんだっ!?やはりコイツ…本物の神だったのか…!??」


僕「ジュードの頭の中が単純すぎるだけだ」


ニコル「じゃあさ、アルフの名前だけど、ウルフとかエルフとかにしな~い??」


ジュード「おっ、ウルフいいな。アルフの性格にぴったりだ。」


ニコル「勇者なのにエルフってのも可愛いと思わない??えへへっ。」


僕「人の名前で遊ぶな」


ナマリン様「なんじゃあ。おらぁ、遊びに付き合っとる暇はねぇんだぁ。さっさとあっちいけっつっとるべぇ~。仕事の邪魔になっとるんがわからんかぁ~?あぁん??」


ニコル「ボク、怖い人苦手ぇ~。みんな、あっちいこぉ~。」


ジュード「俺的にはニコルも充分コワいヤツだけどな…」



◆◆◆


 ナマリン様に追い出された僕達が神殿の隅の椅子に腰かけていると、行列の向こうからヌイーダが姿を現した。


僕「あ、ヌイーダ!!どこいってたんだよ…って、なんか雰囲気が……」


ジュード「な…なんか凄味すごみが格段にアップしてねぇか!?」


ヌイーダ「うふふ…実は私、普段は武闘家を名乗っているけど、すでにバトルマスターLV30なの…せっかくきたところだし、久々に姿を変えてみたわ…」


ジュード「マジかよっ!!!すっげ!!!!!」


ニコル「ってことはぁ…ヌイーダは武闘家をマスターして、戦士もマスターして、さらにバトルマスターを極めてるってこと??すっごぉーい!!」


僕「…でも、ヌイーダは戦いには参加してくれないんだよね?」


ヌイーダ「ええ、そうよ❤︎」


僕「意味ない…」


 ジュードに質問攻めされるヌイーダの武勇伝を長々と聞かされていると、ヨーボがトボトボと歩きながら戻ってきた。


ヌイーダ「あっ、ヨーボ。お疲れ様。なんか…変わりえしないけど、賢者様になれたの??」


ヨーボ「それが…ダメじゃった。」


みんな「「「「えーっ!!??」」」」

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