第4話 パーティメンバー②僧侶ニコル

―ヌイーダの登録所―


ヌイーダ「さぁ、他のパーティメンバーを探しましょう。今、お店も空いてるから2人の希望を聞いておいてあげるわ。どんな職業をお望み?」


ジュード「遊び人」


僕「僧侶がいいな~」


ヌイーダ「性格は?」


ジュード「セクシーギャル、わがまま、まけずぎらい等を希望する。」


僕「あまえんぼう、さみしがりや、なきむしのどれかを希望。」


ヌイーダ「2人の理想が真逆じゃないの。ていうか、あなたたち、目的忘れてない?大丈夫??どれかの条件を満たす大人だと…こんなところかしら。」


①僧侶女・なきむし・レベル1

②遊び人女・らんぼうもの・レベル58


僕「極端な選択肢だな。①…嫌いじゃないけど…大人なんだよな??うーん。」


ジュード「②…ちょっと気にならなくもないぜ…」


僕「ドMか。いやだよそんな恐ろしいヤツ」


ヌイーダ「あら、ジュード、そういうのがタイプなの?じゃあ、武闘家女・ちからじまん・レベル99なんてどう?」


僕「ヌイーダじゃないのかそれ」


ジュード「遊び人がいい」


ヌイーダ「なによ。ジュードの性格【いくじなし】にかえておくから」

 

???「あっ、ヌイーダさんこんにちは~」


僕・ジュード「「あっ!!」」


ヌイーダ「あら。ニコル。」


ニコル「やあ。奇遇だね。アルフとジュードも、なかま探してたのぉ~?」


ジュード「ニコルてめぇ、のんきなツラしやがって…てめぇもヌイーダねぇさんに”アレ”されやがったのか!?」


僕「ジュードそこ気にしすぎ」


ヌイーダ「もう。ジュードったら…なんだかんだいって私がいいんでしょ…うふ。」


僕「ねぇさん。お気を確かに。」


ニコル「えぇっ!?アレ!?アレってなんのことかなぁ~。えへへ~。」


ヌイーダ「激しく上下する運動をしたのよ…うふふ。ねぇ、ニコル。」


ジュード「なにっ!?」


僕「どうせ”激しくダンベルを上下するトレーニング”とかだろ。」


ニコル「アルフ、大正解!!すごぉーい!!」


ヌイーダ「ニコルも2人と同じ学校だったわよね。あ、そうそう、ニコルは『あまえんぼう』の『僧侶』よ。2人の条件をちょうど1つづつ満たしているわ。」


ジュード「だからこれ以上男はいらねぇって。まけずぎらいのかわいい子がいいんだよ。」


アルフ「僕もクラスメイトはもう勘弁。あまえんぼうのかわいい子と旅をしたい。」


ニコル「やっぱりそうだよねぇ~。ボクだって、ハーレムがいいもん。わかる~。せっかく憧れの2人と冒険できると思ったけど、残念だなぁ~。まぁ、ボクなんて、ただ幼稚園の頃から父さんと外に出ててレベル25になっちゃっただけだから、本気で冒険しようなんて今まで全然思ってなかったからな~…。まだわかんないこといっぱいあるから、2人に色々教えてもらおうかと思ってたんだけど、寂しいなぁ~。」


ジュード「俺だって保育園の頃から外に出てたぜ。レベル25ってったって、所詮しょせんは弱っちぃ僧侶だ。力は俺の方が強い。俺様が戦いの先頭に立ってやるから、てめぇは黙ってこの俺様を回復してろよ。」


僕「仕方ないなぁ。レベル1の僕でよければ、知識だけは教えてあげられるし…それに勇者はHPだけは高いから、すぐに僧侶の盾にはなれると思うよ。僕がダメージを受けた分、君が回復してくれればいい。」


ヌイーダ「お望み叶ったりね。でも、色々と大丈夫かしらこの3人。…さぁ、あと残すは1人……あっ!!」


僕・ジュード・ニコル「「「あっ!!!!」」」


ヌイーダ「ジュード、お望みの方がいらしたわよ…」







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