第3話放課後自主予習部

放課後、社会科資料室の教室を貸し切り、予習をする9人。

教室は、英語担当の古屋が教壇に立つ。


「よって、ON 〇〇ingは〇〇するとすぐに!となります。また、〇〇するとすぐには7つ!as soon as S+V、後は、the instant of ……」


古屋は板書した。

8人はメモする。予習部は1時間の勉強をすると解散した。


明日は中本が数学を担当する。

古屋、中本、大崎の3人は心のオアシスへ向かった。


「保健室」


「キャサリン、遊ぼうよ」

と、古屋が言う。


キャサリンとは、この高校の保健教諭でダイナマイトボディーなので、あだ名がキャサリンなのだ。50代のオバチャン先生。

「あなた達、今日は遅いじゃない」

「僕ら、放課後自主予習部を作ったんです。さっきまで、英語の予習をしてました。講師

は古屋隊長でした」


「古屋君はあなたは英語が得意だから、きっと良い先生になれるわよ」

「お、オレが教師?……良い響きだな」


「中本君はやっぱり数学?」

「はい。この前、数学ⅡBで100点でした」

「すごいわね。大崎君は?」

「僕は日本史です」


3人はキャサリンとお菓子を食べた。


6時。3人は保健室を出て帰ろうとした。

すると、声が聴こえてくる。


「あんあんあん、も、もっと激しく!あん、あん」


誰だ!神聖な校舎でSEXしている馬鹿生徒は?


3人は声の方向を探った。

すると、3年の男女が階段の踊り場でSEXしていた。立ちバックで。


「隊長!今、注意しましょう」

「いや、ダメだよ。オレに作戦がある。……中本隊員、何を勃起してる!ここは、オレの作戦で攻める」


3人はスマホ片手にしばらく観察した。皆んな、股間がモッコリしていた。


「ミカ、い、イクよ!」

「うん、中に出して」


男がイク寸前に、古屋は飛び出した。


「オレの尻でイキたまえ!」


男子生徒は、古屋の菊紋を見て射精した。


キャー


「何がキャーだ、淫乱女!」


「て、えめぇ」


3人はしっかり、SEXをスマホで録画していた。

3年生の男女は、服を整えるとコソコソと帰って行った。


3人はバスに乗車して、明日はこの動画を予習部の連中に見せようと話ししながら1日が終わった。


翌放課後。

「OKOK、さぁ皆んな、補習の前に見せたいものがある。大崎隊員、例のモノを」

「はっ!」

「中本隊員も、女子に」

「かしこまりました」


古屋の指示で、大崎は昨日の3年生のエッチ盗撮動画を披露した。

「お前ら、盗撮したのか?」

「何を言うか、数学の弱い植林君。隊長はこの後自らを犠牲にして闘ったんだぞ!」

「中本、言ってる意味が分からない」


「うわっ、古屋尻突き出してる。あーあー、きったねぇ肛門だな」

「何を〜、坪井!」

「でも、3年生になると、いいサイズのちんこになるんだな」

「そうそう」

と、周りは3年生を褒め始めた。

こいつら全員狂ってる。


中本は黙って、板書を始めた。

テーマは複素数と二次方程式だった。

だが、周りは動画を繰り返し見ていた。

中本は黙々と板書。

大崎と古屋は、ノートにメモしていく。

他は、動画で顔を熱くさせていた。


「植林!」

「な、何だよ!古屋」

「お前は、もう三井とヤッたのか?」

植林は顔を赤くする。

「あぁ〜、何度もしたよ」

「植林、頑張れよ」

「え?」


「出来れば、その動画を撮りたいんだが」

と古屋の目は血走っていた。

「どうかな?3000円で」

大崎は興奮していた。

「三井ちゃん、コイツ、いつもゴム着けてる?」

「……」

と、中本。


「お前ら、サイテー」

と、植林が言った。

3人は黙って教室を出て行った。

彼らは何やら相談しているようだ。


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