肝試し3
食堂に戻ったあと、急に眠気が私たちを襲って、耐えきれなくてそのまま眠りについてしまったんです。
目が覚めるとよくわからない白のスカートを着せられていたんです。
私はボーっとしていると、机の方から何か音がするのに気づきいたんですね。
そして机の方を見ますと、ソラが泣きながら輪姦されていたんです。
大人達はみんな男でありました。あのプラスチックのような顔は仮面だったんですね。
私は慌ててみんなを起こしました。
そしたら男達がこちらに気づいてですね、私は机に押し付けられて何か水をかけられたんです。
私は必死に抵抗しましたがやはり大人の力には勝てませんでした。
私はそのまま男のブツを無理やり口にねじ込まれたんです。
私の口から出入りする’それ’はとても気持ちの悪い感覚でした。
その後は案の定、私は輪姦されてですね。
本当に生き地獄で死にたくなりました。
知らない大人の汚いブツを次々に出し入れされ、私は強い吐き気に襲われてそのまま吐いてしまったんです。
そしたら男達はその嘔吐物を私の口にねじ込み、水で流し込んだんですね。本当に気分が悪くて何度も吐き戻してしまいましたが、そのたびにねじ込まれますので、私はえづきながら頑張ったんです。
友人が殺される、みんな輪姦される、嘔吐物はねじ込まれる。
この人達は何がしたいんだろうか。私には全くわかりませんでした。
満足したのか大人達はブツをしまっていたんです。
みんなは大丈夫かと思い、みんなの方に駆け寄ると、ソラはもう呼吸も無しで寝転がって動かなくなっていました。
カナタとトシアキはまだ生きている。しかし2人も私と同じで、放心状態におちいっていました。
そして私はカナタとトシアキに相談したんです。この間に逃げてしまおうと。
2人もそれに賛成し、私達は、音を立てずに両開きから逃げることに成功したんですね。
外はもうすっかり夜になっていました。
外に出られた私達はこのまま来た道を戻って走ったんです。
そしたら後ろから大きな音が聞こえてきて、何かと思えば、肉塊の巨大な化け物がグチョグチョ音を立ててこちらに向かってきたんです。
ですので私達は力を振り絞って全力で走ったんですね。
その途中で肉塊の化物が、肉塊の触手のようなものを伸ばしてきたんです。
粘り気があり腐敗臭がして、とても不快な物でした。
すぐ真横に叩き落とされた時は死ぬかと思いました。
そんな中、カナタが触手にふれてしまい、振り払おうとしましたが体に巻きつかれてしまい、そのまま食われてしまいました。
私が動揺していると
「走れ!」
とトシアキが叫んだので、何も考えずに、無我夢中になって走っていくと、ロープが見えてきたんです。
ロープをくぐって坂を下ると、見知った道に出たんですね。
坂の方を見てみると、化物は襲ってきてはおらず、俺たち助かったんだと安堵してトシアキと抱擁を交わしながら泣いて喜んだんです。
そのすぐ後パトカーが来て家まで送ってってもらったんですね。
どうやら時間は真夜中だったみたいで、お母さんが「心配したよ」と泣いている。
私は心が痛かったんです。
あんな馬鹿なことしなきゃよかった、と。
次の日には、タケシ、カナタ、ソラについて各々の母親から聞かれたが、見たことをそのまま話すと、
タケシ、ソラの母親は「ありがとう」と言って大泣きしておりました。が、カナタの母親だけは「ふざけないでしっかり答えて」と言って怒ってしまったんです。
でもそれ以外に説明がないと言ったらそのまま家に帰されてしまいました。
その数日後、トシアキは言いました。
「俺、確かに友達だからさ、おまえといて楽しいけど、でも俺、やっぱりみんなに会いたいよ。待ってるからな」
その後じゃあなと言ってトシアキは帰っていきました。
「その翌日、2日前ですね、トシアキが自殺してしまったんです。」
刑事さんは真面目に俺の話を取り合ってくれている。がしかし、まだ化け物については信じてもらえてはいなさそう。
「はい。ありがとうね。その、辛かったね。化け物は本当に見たのかな?」
やっぱり信じてはもらえないか。現実にそんなものいないからね。
「気になるならカルトの人達捕まえて聞いてみればいいと思います。俺はもうそれしか言えませんので。」
刑事さんは顔をしかめて、
「わかった。お兄ちゃん達でいろいろ調べてみるから、何かわかったら、ボクに報告してあげるね。」
「いえ、結構です。それより、俺や友人の母親達に教えてあげてください。俺はこのあと、友達と用事がありますので。」
そう言って俺は刑事さんに見送られながらその場をあとにした。
そして近くの薬屋で大量に薬を盗み、そこら辺の川の水を使って薬を喉に流し込んだ。
肝試し ざくざくたぬき @gal27
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