Track 008 KEEP RINGING



 ぼくを叶える奇跡。

 もともとが長い曲ではなく、三分余りのもの、イントロなり間奏なりを章帆あきほが足しても、せいぜいというところで、アウトロと呼べる程のものは用意されておらず、ぼくの心を揺らしてまない歌声が途絶えてすぐ、曲は終わり、ならば章帆は懸けるということを尽くしたのだと。二曲目があるとはとても思えなかった。

 なぜぼくは立ち尽くしている。

 なあ、ぼくは十二分に叶ったんだぞ、失い、どこにも向かうことのないぼくが、帰路を求め、帰ることをのぞんだ、どこかに在りたいと願った。今まさに、奇跡というものの中に身を置いているのに、何か言葉をかけてやれよ、拍手のひとつくらい、惜しむんじゃねえよ、どうしてそれができない。ぼくはどうしても、申し訳なかったんだ。ごめんな、生き返ってやれなくて、章帆はやり遂げた、きっとぼくのほうにこそ、足りなかった。あればよかった、あれば。

 章帆はベースのストラップを外す余裕もなく、そのままで、舞台ステージの上で膝を折り、崩れ落ちた。きっと、打ちひしがれる程のものなんて、それだけの期待なんて、最初からなかった。無力を知り、無力をおこない、無力にした、何もかも始めから、どれだけ、よっぽど、折れてしまいたかったことか。章帆は耐えたんだ、耐え続けたんだ。力なき自分に、そして、それでも願ってしまう自分に。だから――

 たとえ、いまだぼくは死体のままにあったとしても、

 契機きっかけを受け取れるだけの命は、確かにここに生まれていたんだ。

 舞台上で、すすきはすぐに嗚咽おえつに変わった、ただ涙をこぼつたうままにするだけだった先刻とは明白に違った。章帆は息を御せない、乱れる哀哭あいこくをそのままにするしかできない。ぼくは何をどうと考えることを捨て、そのままで、駆けた。ぼくの足は動いた。全力でフロアを駆け抜け、真っ直ぐに突っ切って、少々無理のある高さのところ、力任せ、勢い任せに、舞台上に我が身を這い上がらせた。一点スポットに照らされるその元に辿り着けば、章帆は深くうずくまり、哭泣こっきゅうの渦中で身動きひとつできないと、ただ泣くことによって震えるのみだった。

 本人にそこまで気を回す余裕はなかろうが、それでも章帆のベースは、名前さえ与えられた愛機は、章帆にとって最も大切な物のひとつに違いあるまいと、ぼくはそのままでは忍びなく、ストラップを肩から外し、章帆の強張こわばる体に囲まれているところからゆるやかに抜き取って、スタンドに立てかけた。ぼくのがらにないかあるのか、少なくとも似合わないとは思いつつ、アンジーこいつもよくやってくれたよと、よく手入れされていることが窺えるベースのボディを撫でた。

 ぼくはここにいる。受け取れたから、みちがそこにあればこそ、辿り着いた。ベースを置いてやってから、章帆のかたわらに戻り、しかし何をどうするやりようも持ち得ず、言葉ひとつ選べず、章帆のすぐ隣に座り込んだ。せめて、同じ高さの目線にありたかった。床に腰を置けば、今になって、頭がくらくらときた。いきなりの全力疾走は、応分にあらずだったらしいが、今ここにいてやれないくらいなら、骨のひとつふたつ、折れていてくれてもよかったんだ。

 ただ言葉らしい言葉を発することさえ、艱難かんなんに過ぎるだろうと思えるところ、むせぶのをどうにか涙声なみだごえにまでねじ伏せ、章帆はぼくに言い募った。もう耐えることもないのであれば、本音しか、そこにはなかった。「う。あ。ごめ、ごめんなさい。ごめんなさい。約束、う、約束、守りたかった。ううん、ちがう、嘘だった。あ。うあ。最初から、できないなんて、わかってて、それで言いました。生き返らせますって、ごめ、ごめんなさい。私、すごく、愚かというか、馬鹿で。生き返らせてあげたかった。どうしても。愛することは、ふたり分でも、三人分でも、できるのに。でも、それで生き返るなんて、あるわけないのに。ないのに! あ、う、どうして、愛がそのまま、届けばいいのに、たったそれだけで済むのに! どうして、どうして私たち、オンガクしかないんですか。どうして! ごめんなさい、ごめんなさい、わた、私、嘘きでした。きっと。」まさか、嘘吐きであったとは思わない、それでも、ここで気休めの慰めの言葉など、何の意味もなくて、さらには、章帆のうちでめ続けていた無力が、今、溢流いつりゅうの果てに滔々とうとうとならないでは、むしろやり切れなかろうと。

 ただ、伝えることのできる事実は、真実は、間違いなくあったのだ。

「それでも、ぼくは死んだままでも、受け取れたよ。伝わったよ。なあ、言わせてくれよ。」

 報いてやりたい。そして、偽りを混ぜずに、ぼくは純にそれができる。

「帰りたい。」

 章帆はうずくまるままでも、手で涙を乱暴にぬぐった。時を置かず、またいくらでも滲むのだろうと、そう思われても、心を無理にでも落涙から引き剥がしたかったのだと。「う、みっともない泣き顔、見られたくないので、このままで。ぐちゃぐちゃです、もう。恋歌バラードのナミダって綺麗なんですけどね、現実ってイヤですね。生物なもので。」余計なことを言うのが、少し調子を取り戻した証か、現金なものだな、章帆も、ぼくも、帰りたいと言われた途端、そして、それだけで安直に機嫌を良くした途端、安い連鎖反応で、世界が変わってしまうな。そう、ならもう少し、試してみてもいい。「慣れてないんだ。だから、あまりぼくに人を慰めることをさせないでくれ。その気はある。だから、気の済むように、恋人を試す真似まねでも何でも、してくれよ。」安く済むなら、そのほうがいいさ。どうせなら手抜きで儲けよう。

 章帆の手が、見ないままにぼくの足を探って、ももを探り当てて、そこに親指と人差し指を当てた。「これ、つねる準備です。いかにあなたがそういうの信頼されていないか、よくご存じですね。」いったい何が来るのやら、と、怖いかというと、今この場に限っては、ぼくはわかるように思うのだ。「せめて、帰りたいって思って欲しかった。絢人あやとクン、帰りたいと言いましたね。だからそれは届いたんですよね。じゃあ、いったいどこに帰りたいんですか。オンガクですか、バンドですか、それとも、」章帆はそこで言いして、それはぼくを試すというより、続きを言えなくなったというふうだったので、ぼくは先取りまですることになった。「こういう場合、恋人に帰りたいって、それが正解なんだろう。」言えば、ぼくのももから、何の悪戯いたずらすことなく、章帆の指が離れる。

 ささやかな笑い声さえ、章帆の口から漏れた。「たとえ建前たてまえでも? まさか、絢人クンに学習能力があるとは。すごく、すごく嬉しいです。」満更まんざら建前たてまえばかりのつもりで言ったのでもなかったのだが、日頃から信頼をつちかっていないと、大事な場面でこういう目に遭うらしい。言いつくろったところで信用されないように思われたので、ぼくは章帆の背中に、身を寄せた。そもそもが、と、思わされた。先の質問は、提示された答えの全てが当てはまるのだ。恋人であること、同じバンドであることは無論――

 鳴るじゃないか。

 章帆の背に、耳をあてる。

 いくらだって。今、鳴ることをめはしない。

 鼓動オトがする。

 生きているから。

 鼓動オトを聞く。

「章帆、聞かせてくれないか。もっと。」

 鳴る。すぐ隣にいるから。心臓が、吐息が。帰れた距離に在るから。脈拍のひとつずつが。章帆の音が鳴る。聞こえるじゃないか。音が。鳴るじゃないか。行き着いて、愛が何人分になってしまったものかしれないが、なあ、だからこそ、と思ってもいいんじゃないのか。この鼓動オトがオンガクでないなら、他の何だって言うんだ。

「聞かせるって、打ち止めですけど。一曲しか用意してませんって。」

 しまったな。気付いてしまったばかりに。ぼくはオンガクに帰りたくなってしまったよ。

「そうじゃなくて、章帆自身の、恋人のさ、章帆から鳴る音を聞かせてくれよ。心臓の音が、呼吸の音が、聞こえる。いいんだ、なんだって、それが章帆であれば。歌じゃなくてただの声でも、律動リズムじゃなくてただの足音でも、聞かせてくれよ。なあ、優勝ってことでいいんだろう。世界で誰よりぼくを思っているのは、と。章帆にしか鳴らせない音があるんじゃなくて、逆で、世界でぼくだけしか聞けない音があるんだって。せっかく帰ってきて、それを聞かないって手はあるか。ないよな。だから聞かせてくれよ。」章帆は震えた。「私、ついにアタマがおかしくなりましたかね。絢人クンが宇宙一の色男に思えてしまうんですが。そんなわけあるか。」そういう言いようも、いかにも章帆らしく、ぼくは満足を覚えてしまう。声だな。章帆の声だ。章帆の呼吸が、次第、安らかなものとなっていった。

「ええ、どうぞ。どうぞこのまま。このままで。聞いていて。」

 章帆の体温を淡く感じながら、聞こえる。それは実直に続く生命の鼓動オトであり、ぼくを深く強く愛する者が、ぼくをかたわらに在らせるがための高鳴り、鳴り続ける。ささやかな拍動だとしても、そのは、今、。これが何に劣ることがあるか。荘厳な管弦楽団オーケストラの秀麗であれ、波濤はとうとして昂るライヴの鮮烈であれ、こんなにも、高らかに、明々あかあかと、鳴り響くのであれば、たとえそれが、、負けたりなどするものか。

 ぼくにぼくを宿し、ともし、ああ、そうか。ここにぼくが在るからなのであれば、この鼓動オト根源ねもとから、そこにはぼくがいて、ぼくが生かされて。こだましていく。生きている。きみの中でこそ、生きてきらめいて、息吹いぶいて、なんだって、こんなに安いな、いるじゃないか、生き返ったぼくがもうここに、この鼓動オトの中に、聞こえて鳴りまないで、とっくに不満だ、ずいぶんな遅刻じゃないかと。聞こえる。脈打つそれのひとつごとに、聞こえている。「なあ、」思わず口にしたこと。「テレパシーみたいな何かと言ったろう。これは違うのかな。」章帆は嬉しげに笑って、堂々とぼくを否定するのだ。「まさか。とんでもない。本当に全部伝わってたら、絢人クンなんてもう失神してますから、違います。」なるほど。それは困る。「どうやら、命拾いした。ただの人間で。」それきり黙って、章帆の音に、全身を、気持ちを、一心ひたすらに委ね、ただひたした。

 音楽オトに夢中になると、それ以外、何もかも放ってしまえるのは、ぼくの悪癖だとは確かに思う。どれくらいそうしていたか、聞いていたのか、もはや判然とせず、ただ、章帆の体が次第、震えていって、さすがに何か様子がおかしいと思うに到った。「何か。この体勢が疲れたなら、本当に音は何でもいいんだ。章帆なら。まだ聞かせてほしいから、今のじゃなくても、何か他の――」最後まで言わせてはくれなかった。

 ぼくは強引に引き剥がされ、肩を掴まれ座ったまま向かい合わせにされ、さらに気付けば、章帆の腕はぼくの首の裏に回り、ずいぶんと、熱烈に唇を奪ってくる。ようやくのことでそれが離れれば、「何でもいいって言いましたね。私のあえぎ声でもいいってことですよね。もちろん。」章帆の吐息はすっかりと上気のぼせるのだ。問題はない、が、きょかれたには違いない。「いいよ、いいけど、どうしてそうなる。」章帆は章帆で、すっかり取り戻しているようで、つまりは、見本のように、顔中を不服で一杯にする。「逆に! どうして私がそうならないとお思いですか。こんな、こんなに好きであふれさせられてですよ、身体からだにでも訴えないと、もうこれ収集つかないですからね!」珍しく、ぼくのほうが呆れる側に回ることになった。「堂々と言うことか。まあ、章帆らしいといえば、違いないな。」ぼくは苦笑するよりなかったので、章帆は釈明を迫られるのだった。「違います。全くの誤解です。冤罪えんざいです。私は絢人クンが大好きなだけであって、つまりは純情乙女であり、下心の権化ごんげではありません。」それの真偽をここで問うのはさすがに愚かと思われ、しかしいたぶるやりようは見つけてしまうのだ。「ずいぶん限界まで我慢したようだけど、タクシーでの移動は考慮に入れたか。まだまだ我慢してくれ。ぼくはその間も何かしら、章帆の音を聞いているから。」章帆はいっそ顔面蒼白というくらいに、つまりはまるでその点、無考えだったと思われ、純粋ではあるかもしれないが、純情と言うべきかは疑問だ。

 立ち上がり、隣に立たせるために章帆の手を掴めば、それだけで章帆はびくりと反応した。

「まったく、こんなにぼくのことを好きで、何かいいことあるのか。」

 章帆はぼくの耳朶みみたぶを噛んで、耳元で囁いた。

「もしかしたら、絢人クンが生き返るかも。感謝してください。」



 すっかりと朝旦よくあさ、太陽は十分に昇ったと言っていい。さして広く取られてはいない窓からでも、程よいは、簡素なビジネスホテルの一室を、何やら春めいたものに仕立てつつ、しかしこんな具合の良い季節は、瞬く間に去り行くつもりと、そのことも匂わせた。ぼくが簡素なソファに身を委ねる気にならなかったのは、なんとなしに室内に立つままでいたのは、本来なら早々に動かねばならぬところ、如何いかんともできずにいたから。

 チェックアウトの時間が刻々と迫っていても、ぼくがルームウェアをいまだ着ていたのもそうで、せいぜいが寝癖ねぐせを直す程度のことで、身支度をするはらに到らなかったというのは、章帆がいまだ布団にくるまり、身動みじろぎはするものの、ベッドから出ようという気配がまるきり無いからだった。一応、ふたり分の缶コーヒーは買ってきても、ぼくのほうはとうにからでも、章帆の分は冷蔵庫で待機のまま。

 章帆はもぞもぞと枕元の時計を見て、ついに観念したらしい。「鞭打って動きたくねえです。いっそ延長お願いします。いやさすがに三泊はアレなので夜までには帰りますが、そっとしといていただけますか。いやもう、今、自分がいかに愚かの極みか、果てしなく実感してますね。」要望のほうは、全くかまわない、ずいぶんと世話になってしまって、些少さしょうでも返せるなら、むしろそのほうが好ましい。「フロントに言ってくる。実のところ、作曲シゴトの単価が上がる一方なものだから、つまり払いもぼくが持つ。しかしそれはつまり、ぼくがまた何かやらかしたって話か。」信頼のなさからして、何においても、自分を無実と思える気がしないのだ。とはいえ、どういうものか、弱く未熟で在れるというのも、悪い気はしない。

 返答はノーだった。「今回ばかりは、全くちっとも。絢人クンは悪くねえです。絢人クンはまだ聞きたいと言って、私はあえぎ声でどうぞと言って、そりゃ聞きたいだけ聞きますよね。明け方までわあわあ言うことになったって、私は文句が言えないという話です。」納得したというのは、やっぱりぼくは、また信頼を損なう、というより、ゼロから増えていかない。「なんだ。やっぱりやってる。つまり、三時間ほど、余計だったんだ。つい、足してしまって。」聞いて、章帆は布団から顔だけを覗かせた。

 こいつはきっとだめだと、章帆は確信する顔つきながら、一応は確認してくれるのは、どうにも真面目だな。「それはですね、イヤイヤ言って泣きまくる私を見て興奮して抑えが利かなくなって愛欲に溺れたとか――ではないですよね。この流れは絶対に違いますよね。ちなみに愛欲の場合は許します。むしろ抱きついてキスしてあげます。」というなら結論としては、抱きついてのキスはない。「悪かったよ。すっかり生き返ったらしくて、それで曲がふと思いついてしまって、せっかくだからと、追加でおおよそ三時間程、その曲が形になるまで。」げんなりどころの話ではない、容赦のない勢いで枕が投げられて飛んできた。不幸にも狙いは逸れて、肩を少々かすめるのみで懲罰は済んでしまったが。「こンの、ろくでなし。たかだか作曲のために、人の身体からだに一生忘れられない快感を刻み込むんじゃない! どうするってんですか、どうしてくれるってんですかこれ本当に。大馬鹿!」枕とはいえ、ついに直接的な行動に出たのだから、今までで一番の大罪だったと思われる。ぼくもそろそろ、少しばかりは、物分かりがよくなった。「わかったから。取ればいいんだろう。責任を。取らせてくれ。」不満げなのは顔に残っても、章帆はそれで話を落ち着けた。「よろしい。大切な五文字については、熟考のうえに熟考を重ね、しかるべき時と場合を選んで言うように。」どのみち、生き返らせてくれたんだから、くれてやるよ。それは約束通り。そのほかは期待してくれるな。

 章帆はその身をつつんでいた布団をがし、そのままでいた裸身らしんを晒し、ぼくに向かって真っ直ぐに腕を伸ばした。さて、と、ぼくは思う。

「これも責任問題のひとつか?」

 不満を通り越して、ぼくの至らなさに対して、章帆は微笑む。

「ばぁーか。何を勘違いしてるか知りませんが、単に抱き締めろって意味です。これは。」

 安く済むってんなら、そのほうがいいんだろうさ。きっと。人間なんて限界ばかりだ。だから安い分だけ、より多くのものをくれてやれるなら。

 恋人を腕に抱き、すっかり体温を味わえば、世界が変わっていく。ぼくもずいぶんと安い。耳元で、ぼくは聞いた。

「オンガクに、私たちのバンドに、そして、未来のお嫁さんの私に――」

 章帆の愛情の音を聞いた。

「おかえりなさい。」

 ぼくの心臓も、鳴る。それさえ、今、確かなオンガクとして、鼓動オトを刻む。

 返す言葉はたったひとつきりで、惜しいな、一文字足りなくて、横着おうちゃくで、手間が省けたかもしれないのにな。章帆をがっかりさせる機会チャンスをひとつ失って、ぼくはたった今あるべき正解を口にする。

「ただいま。」




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