3.黄泉返り(ヒナギ)

宴の儀式の、ほぼ終わった夕刻、最後の締めくくりとして、女性たちは、晩餐の準備に取り掛かっていた。祭りの特性上、男はやることはないので、テノとアシノと話していた。


俺は、イソラ様の事を考えて、半ば上の空だった。


アシノが、久しぶりに昔の知り合いに再会した話をした。彼から聞いた話として、最近、豊富に取れてた珊瑚が激減し、値段が跳ね上がった、替わりに、見かけは似ているが、山で取れる石が出回っている、と語っていた。


「見比べたら、一発でわかるらしい。手触りも違うが、本物より色が鮮やかで、派手なため、分かってて使う物も多いらしい。」


「なら、いいんじゃないか?」


と、テノが不思議そうな顔をしていた。


「珊瑚に比べると、脆いんだと。完全に替わりにはならんらしい。売る時に、別の石だと説明しても、その辺の注意は飛ばすから、後で揉め事になることも多くて、大変だ、と言ってた。」


「珊瑚っていったら、今日のイソラ様の冠だなあ。やたら真っ赤だったけど、あれは平気なのか?」


「お前、ヒミカ…イソラ様だぞ?あれは『桃花の宴』用の特別な品だよ?」


慌てて言い直したアシノは、確か、宝石好きの先々代の収集品の一つだ、と追加した。


身に付けたイソラ様の姿を思い出す。また落ち着かない心地になり、少し外そうかと、呑気に思った時だった。


ヤコウが、いきなり戻ってきた。供の一行の他、アズラ氏の末息子キトルと、一人の侍女らしき女性、二人の兵士を伴っていた。


兵士二人は、キトルの護衛だ。その一人、ユノトと名乗った青年から、以下の話を聞いた。




トヨカ様とミナギは、こっそり二人で逃げ出した筈だが、アズラ氏の領地に渡るため、川を超えてから、しばらく進むころには、なぜか数十人になっていたらしい。


ユノトは、使いから戻る所で、偶然、彼等に出くわした。


彼等は、「ヒミカの一行」と名乗った。都で事件が起きて、アズラ氏の元にお忍びで渡る、と言った。


最初は信じがたかったが、ヒミカを名乗る女性は、身なりや態度からしても、身分の高い女性には違いない。だが、護衛隊と言う雰囲気はなく、それらしいのは、少年兵一人だけだった。残りは、都ではなく、地元の人間のようだった。が、放っておくのもどうかと思い、アズラ氏の館に連れていった。女性の顔色が悪く、少年に支えられて、なんとか馬に乗っている様子も気になった。


まず、女性と、一番ましな少年だけをアズラ氏に対面させた。ヒミカかどうかは別にして、アズラ氏の態度からして、高貴の女性には違いない、と思った。


それから、持ち場に戻った。後で話を聞きたいから、呼びにいく、と、アズラ氏から言われていた。


しかし、アズラ氏は一向に呼び出さず、二日が経過した。こちらから、と思っていた時、屋敷の中心で騒ぎが起こり、あっという間に火の手が上がった。


客人の一行がやった、と、逃げる家人達が、口々に言っていた。真偽はともかく、末のご子息の安全は確保しなくてはならない。世話係の女性、兵士二人は、彼を守って逃げ出した。


偶然にも、ヤコウ達と遭遇したが、使者としてやってきた彼らは、「反乱の場に乗り込む」人数は無く、やむなく引き返した。




アズラ氏の領土内には、河口近くで養殖を行う民、内陸で農耕と牧畜を行う民、狩猟を行う民、半島になっている海岸で漁を行う民がいて、それぞれ細かい対立があった。アズラ氏は農耕民の系統になる。


アズラ氏は、それらを上手く納めていたが、昨年、養殖の民と海岸の民が、「良くない潮」のせいで、打撃を被った時、なぜか海岸の民だけを補助したせいで、養殖の民には、にわかに不満が広がっていた。


恐らく、道中、何か助けを求めて(川を渡る時だろう)、養殖の民を頼り、正体がばれた。彼らは、同行してアズラ氏に窮状を訴えるつもりだったか、最初から反乱の隠れ蓑にするつもりだったか、それは不明だ。


ユノトは、トヨカ様を案内した時に貰った、と、見事な大粒の翠玉を見せた。ヤシロト様が、


「持ち出した国宝の首飾りの玉だ。先々代のヒミカが、毎年、北西の鉱山から取れた、最上の玉を一つずつ献上させて、作った。先代は、地元の負担を減らすため、即位後に、すぐ中止になさった。


真珠の物もあるが、そちらは、先代の遺言で、『五十代目』に残されたから、墓所の外室に保管している。どちらも、ヒミカを象徴する、二つとない品だ。


…先代の慧眼には恐れ入る。お陰で、真珠だけは残った。」


と、苦々しく言った。


そんな物を、道中でばらまいていたら、こうなるか。逃げ切りたいなら、金に変えやすい物を持ち出して、都を出る前に売っておけば良かったが、トヨカ様では思い付かなかっただろう。だが、ミナギも気づかなかったとは。


「もう、戦いは避けられませんな。」


タカマガ氏が言った。


「残念だが、そのようだ。…バカ娘が。」


ヤシロト様は、口調こそきつかったが、横顔にわずかに涙が見えた。




悲壮な決断で、進軍が決まった。




俺は、父の代わりに、ヤシロト様に従い、従軍することになった。ミナギを切る場合を想定しての事だ。父が切るよりはましだろう。テノとアシノは残った。


他の豪族の長と身内は、ハラノオも含め、都に残った。兵と、将は借りるが、長は出ない方がいいだろう、とヤシロト様が判断した。


案内として、逃亡してきた兵士のうち、トヨカ様を直接見ている、ユノトを一緒に連れていった。


イソラ様の提案で、目的地までの間、食料や薬品を積んだ荷車や、医師のいる部隊を点々と配置した。


アズラの屋敷に向かう途中、俺たちとは逆の方向に、逃げる人々がいたが、近づくにつれて増えた。領民達が、異変を感じて、次々逃げ出したようだ。深刻な怪我人は少ないが、イソラ様の提案は大いに効果を発揮した。


途中、ユノトが、知り合いを発見した。


まだ少年だ。名前はルト。怪我はしていなかったが、怯えきっていた。




彼は、直前の状況を、こう話した。




トヨカ様についてきた連中の大半は、真面目にアズラに現状を訴えよう、としていた。だが、トヨカ様は、取り次いでくれる様子がない。


ルトは、彼らがもめているところに食事を運んだ時、中の一人から、ウズラの玉子ほどの大きさの翠玉を見せられた。


「屋敷の人間なら価値がわかるだろう。どんなもんだ。『お嬢様』から貰ったんだが。」


と聞かれた。鮮やかで、艶々とした、曇りのない緑色。どこから見ても、ムラがない。重さからしても、本物のようだが、品が良すぎて、偽物を疑った。本妻に仕えていたので、たまたまこういうものには詳しかったが、職人ではないので、真偽は判断しづらかった。


「本物なら、都で売ったら、この離れと同じ大きさの家が買えますよ。家畜と畑もつけて。偽物でも、このお肉なら、五十皿くらい買えます。」


と、夕食の大肉を指して答えた。


彼らは、驚き、何度も念を押した。奥方が、これより小粒だが、よく似た石が2つついた耳飾りをもっていた。嫁入り道具だったというそれは


「一つだけでも南の離れと同じ大きさの家が買えるけど、2つ揃っていると、五軒は買える。」


価値がある。その話もした。


「もとはこれも耳飾りか何かだったみたいですね。穴があるから。」


「首飾りの玉と言ってた。」


「まさか。ご冗談でしょ。うちの奥様でも、そんなのは持ってないです。一粒だけ紐で通した『吊り飾り』なら、下の若様が持ってます。もっと大きいけど、白っぽくて斑なやつです。きっとそういうやつですよ。」


その時は「トヨカ様」としか聞いてなかったので、たぶん宝石の産地か、大陸と交流の深い地域の、商人の娘だと思った。そういう所では、庶民でも持ち物が良い事がある、と、以前、奥様が羨やんでいたからだ。


すると、男達は


「これを全部売ったら、皆を助けられるから、すぐに帰ろう。」


「都まで行っても売る店を知らん。盗品と思われるだけだから、予定どおりアズラ氏に会おう。」


と口論を始めた。


ルトは、不味いことをうっかり言ったかもと思ったが、他にも用事があったので、部屋を出た。その「お嬢様」が、お肉もお魚も苦手で、臭いだけでも嫌がるので、臭いが移らないように野菜料理を別にして作るため、裏方は大忙しだった。


そして、夜中近くの事だ。


ルトは眠っていたが、女性の叫び声で目を覚ました。奥様は部屋にいなかった。確か、自分が寝る前に、旦那様の部屋に行く、と言っていたので、そちらに向かった。


駆けつけると、男達が集まって、お互い戦っていた。旦那様も奥様も倒れていた。血まみれだった。お客人もいて、女性は、怪我した少年を抱えて、呆然としていた。


争う男たちの言葉から、宝石目当ての数人が、強盗を働こうとしたことが解った。


強盗の男性は強く、あらかた倒してしまうと、自分に剣を向けた。


その途端、トヨカ様が叫び、明かりが次々倒れ、火事になった。火は消しとめたが、屋敷の者は、死人なのか怪我人なのか分からない状態で倒れていた。怪我が無ければ、疲れきって座っていた。


ところが、倒れた者達が、いきなり跳ね起き、暴れだした。


後は訳が分からず、夢中で逃げた。




屋敷から都方面に逃げたのは、ルト一人のようだった。奥地や海岸沿いに逃げた者は他にいるかもしれない、と言うことだ。


「ヒミカとしてのお力には、そのような物が?」


俺は、無礼は承知で、ヤシロト様に聞いた。彼は、


「声が聞こえるのは、良い霊だけとは、限らないのだ。そういうものは簡単に見分けられるらしく、トヨカほどの力のものなら、惑わされはしない。だが、解っていて、力を借りようとした場合は、どうか知らん。


歴代のヒミカには、そんな馬鹿はいなかった。」


と、言った。


この時点で、兵士の一部から、もう引き返して、橋を壊してしまおう、という声が上がった。精鋭部隊でも、地方の物は、このような敵は、見るのも聞くのも初めてだったろう。都の者と大陸の移民系の兵士は、話だけなら、「鬼を操る」「悪い霊を呼び出す」、いわゆる呪術師の事は聞いていたが、実際に戦うなどとは、それでも、誰も思わなかった。


しかし、最低でも、アズラ氏と、その長子の安否は確認しておきたい。


不穏は抱え込んだまま、アズラ氏の屋敷まで進んだ。火事にあったと聞いていた通り、離れや母屋は見る影もなかったが、敷地の奥に、やや屋根の高い建物があり、そこは無事なようだ。


ユノトは、たぶん、あれは、アズラ氏の秘蔵の、銘酒の倉庫だろう、と言った。周囲に林があり、許可のない者は近づけないので、見たことはないが、手前の林が焼けているから、見えるようになった。


「あそこに、いるな。」


ヤシロト様が言った。


先陣はハラノオから借りた部隊で、彼らは、黒ずんだ地面を先に進んだ。ヤシロト様と俺は、その次に就いた。


手前まで進んだ時だった。先陣の部隊から、悲鳴が上がった。何かが、飛んで来る。剣や弓、槍で叩き落とす。ヤシロト様の所にも、その何かは飛んできたが、掠める前に、俺が剣で落とした。


隣にいた弓兵が、


「カラスか?」


と言ったが、鳥にしては、飛び片が鈍い。落ちた物を拾い上げた彼は、ぎゃっと叫んで、それを放り出した。


人間の手だった。


「なんだ、これ、足かよ?!」


「白いと思ったら、骨だ!」


と、あちこちで声がする。叩き落とされた『手』は、黒い肉の中に白い骨が見えていた。まだ少しひくついているので、槍の兵士が、地面に縫い止めた。その地面の黒の中に、人の頭のような物がある。


よく見ると、焦げ跡に、死体が混ざっていた。


しかし、それなら、腐敗しているはずなのだが、なぜか、悪臭が一切しない。木の炭のような臭いはするが、人の住んでいた建物の焼け跡に、生き物が焼けた気配がないのだ。


「おかしいと思ってたけど…。」


と槍兵が呟いていた。俺も相づちをうった。


先陣から、隊長が飛んできて、


「建物の中には、人がいるようです。低い歌声のような物が聞こえます。女性のようですが。」


と冷静に報告した。


ヤシロト様は、意を決して、先頭で乗り込むと言った。だが、それはさすがに、皆がお止めした。しかし、ヤシロト様は、自分しか、ヒミカである娘を止められない、と、聞き入れなかった。


最終的には、俺とユノトを始めとする、先陣部隊が前を行き、ヤシロト様はそのすぐ後ろで、と決まった。


ユノトは、馬術は得意でも、剣はそうでもないので、不安はあるが、アズラ氏の家人の顔がわかる。


ただ、この期に及んで、アズラ氏の親族が無事だとは、俺は考えていなかった。当然、ミナギもだ。


倉の扉は、閉じていたが、施錠されていなかった。外側の閂は外されていた。倉ということから、内側に鍵はないだろう。勢いはつけずに、盾で警戒しながら、静かに扉を開ける。


中は、整然と乱れていた。酒蔵としての跡形は、むせかえるほどの、酒の匂いだけだ。樽や棚だった木は砕け、陶器の欠片が散乱しているが、整頓された砂利道のようになっていた。


中心に、トヨカ様がいた。


色白でふっくらした方だったが、今の彼女は、顔色は青黒く、頬がこけている。そのためか顔がきつくなり、目がつり上がって見えた。だが、確かに、トヨカ様だった。


彼女の膝には、白骨死体が、頭を横たえていた。弓が傍らにある。骨の首には、鮮やかな、濃い桃色の石の吊り飾りがあった。見覚えがある。新年に、ミナギが着けていた。


同じ物を、今のトヨカ様も身に付けていた。


白骨は、ミナギだ。


だが、おかしい。白骨は服は着ていて、髪も抜けてはいたが、まだ頭の部分にある。第一、あんなに「綺麗に」白骨になるのは、早すぎないだろうか。


ヤシロト様が、声をかけた。トヨカ様は、顔を上げずに、


「みんな、生き返るのに、何度でも。でも、でも、彼だけは、生き返らない。」


と言った。声だけは、変わっていない。それから、誰の返事も待たず、歌うように、祈祷を再開した。表で悲鳴が上がる。部屋の中でも、地面から何か浮き上がりかけた。俺は、


「ヤシロト様、表に。」


と大声を出す。


ヤシロト様の名に反応したトヨカ様は、祈祷歌を止め、こちらを見ながら、ゆっくりと立ち上がった。


皆が驚いた。


「三月足らず、というお話しでは…。」


誰かが言っていた。


トヨカ様は、粗い刺繍のある、薄手の服を着ていた。裾の部分は少し切れて、脚が見えている。それが一人前の女性の脚としては、あり得ぬほど、痩せていた。あれでよく立てた、と思った。


だが、腹部は、不釣り合いに膨れていた。身籠ってらしたのは知っている。しかし、先の兵士のいう通り、まだ、このようになるほど、月は満ちていない。


「赤ん坊に、『良くないもの』が入ってしまった。」


ヤシロト様が、静かに言った。


「身籠ったヒミカの力は、赤ん坊を守るために使われる。その間、預言の力は衰える。


『良いもの』でさえ、赤ん坊に入り込もうとするから、それを回避するため、と聞いた。だが、トヨカの力であれば…。トヨカよ、お前は、本当に、間違ってしまったのだな。」


ヤシロト様は、兵士に弓をくれ、と言った。


「お待ちください、私が。」


俺は弓に手をかけるヤシロト様を止めた。だが、彼はさらに制した。


「ヒミカを討ち取る者は、最期の呪いを一身に受ける。」


「それは初耳です。」


「王族にしか伝えられていない。ただの言い伝え、暗殺防止のための嘘だろうが、今は疑う気になれない。これは私の仕事だ。…お前は、帰って、イソラに、見たままを伝えよ。」


弓兵は、震える手で、矢を渡そうとしたが、トヨカ様が、喋り始めたので、みな、一斉にそちらを見た。


「間違った…間違った…そう、違うの、もっと、上の…。」


後は聞き取れない。唸り、床の砂利が舞い、砂嵐になった。目を守らなければならないが、視界は確保しなければと、腕の隙間から確認する。トヨカ様の腹部から、何かが出て、砂の間を蛇のように、畝って、ヤシロト様に向かっていた。速度が緩いのを幸い、俺は、一飛びし、うずくまりかけたヤシロト様と、蛇の間に割り込み、ヤシロト様と、近くにいたユノトと弓兵を外に出した。他の皆に声をかけ、出ろ、と促したが、外の誰かが、扉を閉めてしまった。


蛇は、扉の間から少し出たようだが、ほとんどは、扉に阻まれて、ぶつかって崩れた。


「開けろ!」


槍兵が叫んだ。大盾をもった一人が、扉に構うな、次が来るぞ、と声をかける。


俺は、剣を構えて、トヨカ様に向き直った。


トヨカ様は、俺の顔を見て、はっとした。覚えていたようだ。一瞬、話が通じるかと思ったが、間違いだった。


「丁度良いものがあった!近いものが!」


笑い声が聞こえる。目の前の物が、爆発したように光り、真っ暗になる。


俺の頭の中に、「意識」がなだれ込んできた。幾つもの人の意識が、俺をねじ伏せようとしていたが、互いに争い、一つ二つは消えた。


負けたら、乗っ取られる、本能で理解した。必死で抵抗したが、相手はバラバラとはいえ、多く、後押しも受けている。


これが最後かと思った時、急に、抵抗する俺に同調し、連中を、共に押し返す気配を感じた。


ミナギ、俺は、その名を呼んだ。


負けては駄目だ、俺は、消えてもあの人といる。だけど、兄さんは、消えずに、帰るんだ。


ミナギの意識は、一瞬、はっきりし、そして、消えた。


目の前が明るく、視界が開けた。


トヨカ様は、宙に向かい、


「どこ、どこ?」


を繰り返しながら、躍り狂っていた。


地面に、兵達が倒れている。槍に首を刺してしまった剣士がいた。あれでは助かりようもないが、何故か彼は立ち上がろうとする。幸か不幸か、槍がじゃまで、動けない。槍兵は、頭だけ動かして俺を見た。彼のは、生きている者の顔だった。


周囲を見る。動けるのは俺だけだ。


トヨカ様の周囲には、何かがまた、集まりだしている。


覚悟を決めた。剣を構え直す。




ミナギ、お前の気持ちを無駄にして済まない。


キラ、最期の一人にしてしまったな。


ミラ、会えるだろうか。


父上、母上、テノ、アシノ…。


そして、イソラ様。


俺は、約束を破ります。許さないで、下さい。




俺は、裁ち切った。悪しき物を。




そして、俺の火は消えた。




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