第3話 かわいい

…ぅん?


あー。おきたっぽい。


ぅんー。


伸びが気持ちいい。


「ふぁあぁあー」


もう少し寝たくてあくびも出ちゃうよ。


…。


私の隣になんかいる。

んで、もぞもぞ動いてる。


ん?なにこれ。


…。


幼女ロリ


黒髪で、頭には角が、おしりの上ぐらいからは龍っぽい尻尾が生えてる。

龍っ娘?


「……………………………………………………………………かわいい」


なんか凄く間が空いたけど、それほどかわいい。(語彙力消失)


「んみゅ?」


ほう。

かわよいではないか。


なるほど。これが萌え、か。


って、なに悪役(萌え落ち)みたいなことを言ってるんじゃ!


萌え落ちとかいう謎概念を考えていたが、まずは眼の前にいる美幼女ちゃんを見る。


おめめをぱちぱちしながら私を見てる。


かわよ。


ってぇ!違う違う。

そもそもなんでこんな子がこんな所にいるのきゃ聞かなきゃ。

でも、見た目的に………。


「あたしリリア。あなただれ?」


幼女リリアちゃんから『リュドゴン』の現地語で話しかけられた。

うん。問題なく知識は得られてるね。

喋った経験がないから、知識しかないけど。


「あ、あー」


うん。問題なく話せてる。


「私はセイだよ、リリアちゃんよろしくね」

「よろ」


無口ってか省略しすぎぃ。

まあ、無口ちゃんもかわいいからね。いいんだよ。


「なんで私の隣に?」

「いきなり出てきた」


ん?


「セイがいきなり現れた」


あっ、そゆことね。

理解。


「私がこの世界にいきなり現れたからってことだよね?」

「そう」

「でも、リリアちゃんのような子は見なかったけど?」

「んー」


首をかしげてこちらを見るリリアちゃん。

かわいい。


「ちょっと待って」


リリアちゃんはスタスタと洞穴の奥へと向かっていった。


「お母さん、来て」


お母さんね。

あの黒龍かなぁ。


とか思っていると、人間(?)っぽい見た目の龍の角と尻尾をした人が奥からリリアちゃんの手を引いて歩いてきた。


えーっと。この雰囲気は……。

概念階位換算で…、第七階位ぐらいね。

世界階位換算だと、第七百階位ぐらいかな?

世界渡り可能になってくる階位までとはいかずとも、そこそこ階位は高いね。


あ、階位ってのは、存在の強さ?みたいなものを数値化したものね。

階位が高いほど存在強度が強くなるんだよ。


まあ、階位が高いほど強いって認識でいいと思うよ。

つまりは階位が高さ≒本人が強さってことね。


たまに階位差別とか起こるらしいから注意!

私は遭遇したことないけど。


あと、階位が高くないと、世界を渡ることも出来ないよ。

世界に認識してもらえないからね。


ちなみに、世界を渡るための最低階位は概念階位――自身の”概念”としての確立度合い――換算で、第十階位ぐらいで、世界階位――自身の世界内での確立度合い――換算で第千階位ぐらいね。


リリアちゃんはあんまり階位高くないかな。

概念階位だと第一階位、世界階位だと七十階位ぐらい?


ちなみに、階位に大きな差……、まあ大体世界階位が千ぐらいの差があると、一般的には階位が低い方は階位の高い方を見ることが出来ないレベルの圧力って言うか格の違いを感じるんだけど、私の場合、格の違いを見せないように私は常に分身体で行動して、そこから更に階位を落としているんだよね。


の私の分身体の階位は概念階位換算で、大体第三十階位だよ。

本体は……秘密。


リリアちゃんが私を見て平気な理由が分からないけど、階位を高い存在を見ることに多分慣れてるんじゃないかな。


例によって、階位とかも根幹世界の『自己情報開示』じゃないと見れないよ。


まあそんなことはどうでもいいけど。


「貴女がセイさんですか?」


リリアちゃんのお母さんが私に尋ねてきた。

ってかリリアちゃんのお母さん、龍人っぽい見た目だけど、あの龍だよね。

多分人に擬態してるだけだよね。

知らんけど。


「うん。そうだけど?」


すると、リリアちゃんのお母さんはかしこまった様子で正座をすると、私に向かって土下座をして言った。


「率直に言います、ウチのリリアを貰ってください」


…??

……???


どゆこと?


===

※主人公の恋愛は無いです。

↓セイさんイメージ画像です。

https://kakuyomu.jp/users/nokoji/news/16818093084699335583

↓リリアちゃんイメージ画像です。

https://kakuyomu.jp/users/nokoji/news/16818093084875054915

AI君に生成してもらいました。


・補足

一概念階位≒百世界階位

ただし、階位>0(一部除く)

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