第3話 僕の夢
「さようなら。気をつけて帰ってね。」
自由時間が終わり、今日の学校でのイベントは終わった。
今からまた2時間くらいかけて帰らないといけないと考えるとなかなか憂鬱ではあるが、こればっかりは仕方ない。
登下校は、ラノベや映画を見ながら時間をつぶしている。僕の好きなジャンルはラブコメやティーン映画で、大衆受けもよく作品数が多い。なので当分の間は登下校の時間つぶしに困ることはないだろう。
このようなジャンルの物語の中なら、僕みたいな冴えない立場の人間が、クラスカーストが上の人間と恋愛に発展したり、かわいい子と付き合うみたいな王道展開だが、現実はそう甘くはない。
現実はキモがられてウザがられて無視されて。こんな空想のストーリーみたいなことはそうそう起こりえないのだ。
それでも、僕みたいな人間が見せてくれる恋愛劇には夢があり、わくわく感が感じられる。
僕はそれが大好きだし、いつか絶対に物語を作る側の人間にまわって、理想の恋愛を書き連ねたいと考えているのだ。
「新しいストーリー早く書かなきゃ」
そう思いながら、スマホ片手に揺られながら帰宅した。
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