第5話
「正三さんっ!第二隻の船には乗らないで!」
「どうして、私の名前を……」
「第二隻の船はロシアに捕まって消えちゃうから、行って欲しくないって、おじっ」
ここでお爺ちゃんの名前を出していいものか。
次男の正則、その息子のお父さんの名前。私が言ってもいいのだろうか。
「貴方は、私の孫ですか」
「どうして……」
昔お爺ちゃんから聞いた時がある、正三さんはTVを教えてくれた時があるって。
まだ、16歳の子供なのに私より大人びてて……、
五百円渡して翠さんとお爺ちゃんを木村家へ引き渡した事。
「戦争が終わったら波崎の実家へ帰って行きなさい」と翠さんに託したこと。
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