2-04

「……身体には異常はないと思うわ。四君が三人もいるんだからさしでがましいことは言わないけど、後で必ず病院に行くこと」

「はい。ありがとうございました」


 エリス様の容態を見てくださった養護教諭の先生に、わたしはお辞儀をしました。

 養護の先生はそのまま保健室を後にされます。席を外してくださるようにわたしからお願いしたのです。


「……まったく、保健室はわたしの居場所だってのに」


 ぶつぶつとつぶやかれていましたが、本気で怒っているわけではありません。以前、貧血で倒れた生徒をここまで運んできたことがあり、それ以来懇意にさせていただいている先生なのです。


 あの後、お怪我をなさった礼さまと気を失われていたエリス様を保健室へとお連れしました。


 礼さまのお怪我は深刻でしたので、ホンダさんの力をお借りして治してしまいました。

 礼さまがお怪我なさったのはわたしをかばってくださったせいなのです。それで傷跡が残っては、黄水仙の君をお慕いする生徒の皆さんに殺されてしまいます。


 傷を治そうと触手を近づけたら、礼さまは悲鳴を上げて逃げ出され、落ち着いていただくのに苦労してしまいました。

 今も、保健室のイスに腰かけて、お怪我をされた腕を気味悪そうに撫でていらっしゃいます。

 傷は完全に塞がっていて、ついさっき大怪我をしたばかりだとはとても思えません。


「……はあ、もう、何が何だか」


 礼さまがぼやかれます。


「もう一度ご説明しましょうか?」

「いや……いいよ。どうも僕には荷が勝ちすぎる話だってことはわかった」


 礼さまは肩をすくめられます。


「とりあえず、そのぶよぶよとした褐色のゲルとかいうのが悪い奴で、ぐねぐねとしたアザミ色の触手というのは善玉、薬物中毒事件はたぶん、そのぶよぶよとした褐色のゲルとやらが一枚噛んでる……そういう理解でいいんだろう?」


 その言葉に応えたのは、わたしではありませんでした。


「……ぶよぶよとした褐色のゲル……わたしに寄生していた、あの気色の悪い生き物がそれか」

「エリス様!」


 わたしはあわててベッドを仕切るカーテンを開きます。

 エリス様はベッドの上に上体を起こし、美しい碧眼をこちらへと向けられていました。


「まだお休みになられていた方が……」

「そうしたいところだが、深堂院の話を聞いていたら、そんな訳にもいかなくなった。……っ」

「エリス様!」


 わたしは苦しげに顔をしかめられたエリス様のおそばに駆け寄り、背中をお支えします。


「すまない。だが、こんな事態だ。先に話すべきことを話しておかなくては」


 そう言ってエリス様はこのような事態に陥った経緯をお話になられます。


「実を言うと、四君会議でドラッグの話を聞いたとき、わたしにはひとつ、心当たりが思い浮かんだのだ」

「志摩さんの言う通りだったね」


 礼さまのおっしゃるのは、わたしがエリス様にはお心当たりがあるのではないかと言ったことでしょう。


「そうなのか?」


 礼さまの言葉に、エリス様は驚いた顔をされました。


「なるほど。青薔薇の君の武器は、人の心の機微を捉える、その観察力にあるのかもしれないな」

「そんなことは……」


 わたしにはホンダさんのヒントもあったのです。エリス様のついた「嘘」とは、このことだったのですね。


「それでその、心当たりというのは?」

「ああ。我が演劇部では、舞台の脚本を文芸部の有志に書き下ろしてもらっているのだ」

「書き下ろし、ですか?」


 それが事件にどう関係するのかわかりませんでしたが、口を挟むのは差し控えます。


「そうだ。でも、言うほど簡単なものではない。見られる舞台にするためには、まず脚本が優れていなければどうしようもない。

 が、高校の文芸部のレベルでは、そんな脚本などそうそう書けるものではないのだ。事実、文芸部によい書き手がいない年も多い。そういう年は、過去の脚本を使い回すか、古典作品をアレンジして上演することになる」

「そういえば、聞いたことがあるよ。今年の演劇部の脚本は評判がいいって」

「有り難いことだ。今年は文芸部によい書き手がいて、演劇部の脚本を一手に引き受けてくれている……いや、引き受けてくれていた」

「引き受けて、下さらなくなったのですか?」

「そうではない。脚本の質が、どういうわけか急に悪くなった。いや、必ずしも悪いというのではないんだ。以前は、明るく前向きな、高校生らしいテーマを扱っていたのに、最近の彼女の書く作品は……なんというか、非常に耽美的で、退廃的なのだ。だからわたしの方で断りを入れた」

「それは……」

「彼女としてはショックだったろうな。だが、コンクールで上演可能な演目にならなければ、演劇部としてはやはり困る。わたしには演劇部の部長としての責任があるし、赤椿の君として守らなければならない節度もある」


 そうまでおっしゃるからには、その彼女の書いた脚本は本当に退廃的でエロティックなものだったのでしょう。個人の創作物としてそのような作品を書く分にはよいのかもしれませんが、仮にもセント・フローリア女学園演劇部として上演する以上は、おのずと表現できるものの幅は決まってきます。


「ですが、これまでも脚本を書かれていたのなら、そのあたりの事情はご存じだったはずなのでは?」

「そうなのだ。だからわたしも、彼女には安心して脚本を任せていたのだ。こう言っては何だが、高校演劇である以上、メッセージはわかりやすく、かつポジティブなものの方がウケがいい。評価するのは生徒ではなく教育者なのだからな。彼女自身は芸術家肌の書き手だが、そういう空気を読んでほどよい脚本を書くこともできる、希有な才能の持ち主だったのだ」

「でもそれは、彼女自身の心境に変化があったのかもしれないよ。そういう軟弱な妥協がイヤになったとか、ありがちな話じゃないか」

「わたしもそう思っていたさ。だが、つい昨日のことだ。それでもやはり彼女に脚本をお願いしたかったわたしは、もう一度彼女と向き合ってみようと思い、文芸部に出向いた」

「……エリス様自ら出向かれたのですか」


 四君が特定の生徒を訪ねることには、慎重さが必要です。べつに向こうから来いなどと思っているわけではなく、君の「寵愛」を得たことが思わぬトラブルの原因となることもあるからです。


「ああ。わたしは彼女の脚本を蹴った。わたしの依頼を受け、彼女が大変な時間と労力をかけて書き上げたものを、だ。その上で新しい脚本をお願いしようというのだから、それくらいするのが礼儀というものだ」

「注文通りのものを書けなかったんだから、それは彼女の責任なんじゃ?」

「そういう考え方もあるだろうが、わたしは彼女ならば大丈夫と信じて頼んだのに、出来上がってきたものを蹴ったのだ。わたしが彼女に与えたのは、偽物の信頼だったことになる。好きに書いてくれと言ったのに、これではダメだと言うのは身勝手だろう?」


 それはエリス様なりの筋の通し方なのでしょう。わたしにはどちらが正しいかはわかりませんし、それを決める立場でもありません。


「文芸部室には、先客がいた」

「先客?」

「一年生の生徒だ。朝方交通事故に遭いかけたということで、昼頃担任教師に車で送られて来ていたな」

「まさか……つぐみさ……いえ、森野さんじゃありませんか?」

「そのような名前だったな。そうか、彼女は青薔薇の君のシンパなのだったな。そうだ、その森野さんは彼女に、何か願い事をしていた。詩の書き方を教えてほしいとか、そういう内容だったと思う」

「う……」


 つぐみさんは本当に文芸部に出向いて詩の書き方を習おうとされていたようです。


「だが、彼女は――脚本をお願いしている彼女は、森野さんの要求を突っぱねた。そんなに簡単に教えられるものではないと言って。実際彼女は、現代詩の雑誌に詩を投稿して、小さくだが掲載されたこともあるんだ。大変な努力家である彼女からすれば、普段ろくに本を読みもしないのに、思いつきで詩が書いてみたいなどと言ってくる相手は憎悪の対象なのだろう」

「気むずかしい人なんだね」

「芸術に関わろうなんて考える人間は、少なからず気むずかしいものだ。わたしも含めてな。

 ともかく、彼女は森野さんの頼みを断ったんだが、森野さんはずいぶんと粘った。さしもの彼女もついに音を上げて、森野さんにある条件を突きつけたんだ」

「条件……?」

「ああ。わたしは廊下で立ち聞きしているような格好だったから、細かなことは聞こえなかった。彼女は突然声を潜めだしたからな。

 だが、彼女自身も参加している何らかの秘密の『会』のようなものがあって、森野さんがそこに参加するというのなら、詩の書き方を教えてもいいと、そういう話をしているようだった」


 話を聞きながら、わたしは寒気を覚えていました。つぐみさんはわたしのために、書いたこともない詩を書こうとされ、そのためにエリス様の言う『彼女』から提示された条件を、一も二もなく呑んだのでしょう。

 ああ……嗚呼! なんと健気で、危なっかしい子なのでしょう!


「……大丈夫か、深堂院」

「は、はい……それより! つぐ……森野さんは、一体どうなったのですか!?」

「いや、その話はそれまでだ。森野さんは彼女の要求を、たぶん呑んだ。とはいえ、その時のわたしはさして気にしていなかった。強引な勧誘だとは思ったが、秘密の集まりに参加する程度のことに危険などあるわけがない。その考えが変わったのは――」

「四君会議!」

「そうだ。まさかとは思ったが、疑いを拭いきれなかった。すぐに、彼女の変調は薬物によるものだったのかもしれないと思った。だとすれば、彼女らしからぬ脚本にも納得がいく」

「それで――それで! つぐみさんは……つぐみさんは……!」


 わたしはエリス様の肩を、いつのまにか握りしめていました。


「ちょっと、志摩さん!?」


 あわてて割り込んだ礼さまがわたしを引き剥がし、代わりにエリス様の肩を支えます。


「落ち着け、青薔薇の君! 君がそんなことでどうする! この事態を打開できるのはたぶん君だけなのだ! 君の大切なファンを救うためにも、まずは落ち着くんだ!」

「待ってください! それではつぐみさんは、既に何らかの危険に巻き込まれているのですか!? どうして先にそれをおっしゃらないのです! わたし、すぐにでもつぐみさんを――」

「落ち着いて、志摩さん!」

「おい、慌てるんじゃない! わたしがこうして話をしているのは、対処を誤るわけにはいかないからだ!」


 礼さま、エリス様がわたしを落ち着かせようと言葉をかけられますが、わたしは自分でも驚くほど取り乱してしまっていて、自分で自分の制御ができません。こんなこと、生まれてはじめての経験です。

 その時でした。



『――志摩! 落ち着け! 大丈夫だ! 私もついている! 君の大事な後輩は、私が必ず助ける!』



 びくん! と、わたしの身体が震えました。いえ、ホンダさんが何かしたわけではありません。ホンダさんの言葉に、わたしの身体が反応したのです。

 今の……は?


「ほら、水を飲んで!」


 礼さまが差し出された水をわたしは一気に飲み干します。


「次は深呼吸だ。吸って……吐いて……そうだ」


 エリス様がわたしの背中を優しく撫でながら、呼吸をうながしてくださいます。わたしはエリス様のお声に従って、できるかぎりゆっくりと深呼吸を繰り返します。

 やっと、落ち着きました。


「す、すみません……取り乱してしまいました」

「いや、構わない。しかし……」

「何でしょう?」

「沈着冷静で有名な青薔薇の君が、そんなに取り乱すとは思わなかった」

「……お恥ずかしい限りです」

「いや、いいんだ。君にそれだけ想われているとは、森野さんは果報者だな」

「まったく、妬けちゃうよね。あーあ、志摩さんは売約済みかぁ……」

「そ、そんなことより早く、お話の続きを聞かせてくださいませ!」

「そうだな。手早く行こう」


 エリス様のお話は、こういうことでした。


 エリス様は四君会議の席から飛び出した後、真っ先に文芸部室に行かれましたが、脚本を書いていた彼女の姿はありませんでした。携帯で連絡を取ろうとしても応答がありません。


 エリス様は昨日立ち聞きした会話を思い出そうとなさいました。例の「会」はいつのことなのか? 彼女ははっきりと日付を告げることはしなかったのですが、つぐみさんは「では明後日の放課後、絶対ですよ!」と念を押しながら文芸部室から出てきたのだそうです。「明後日の放課後」に詩の書き方を教える約束なのだとすれば、「会」が開かれるのはその前――すなわち今日のはずです!


 エリス様は道行く生徒に彼女を見なかったかと聞き回り、彼女の行方を捜しました。


 その結果、大講堂の裏手にある、今は使われていない木造の旧美術室が怪しいと目星をつけられました。

 そして、それは事実その通りだったのです。古い絵の具の匂いとカビの臭いが漂うその旧美術室に、五、六名の女生徒がいて、その中にはエリス様の「彼女」に加え、つぐみさんもいたというのです!


 女生徒たちは、嫌がるつぐみさんを押さえつけ、試験管の中に入れられた、ぶよぶよとした褐色のゲルのようなものを、つぐみさんに飲ませました。

 つぐみさんは直後、ふらりと意識を失います。

 床にくずおれたつぐみさんの周りで、女生徒たちがささやきをかわします。


 エリス様はお耳をすませてそのささやきを聞こうとなさいます。

 そのすべてを聞くことはかなわなかったそうなのですが、いくつか気になることをお聞きになりました。


 まず、彼女たちが誰かこの場にいないものから指示を受けていること。

 そして、気を失ったつぐみさんをその誰かに引き渡し、「いつもの倉庫」に連れていく予定になっていること。


 いつもの倉庫? エリス様は耳をそばだてます。

 その倉庫へは、その誰かの用意した車で移動するそうです。そしてどうやらその倉庫は、港、埠頭、そうした単語と関連のある場所にあるようです。


 それだけの情報を得ると、エリス様は勇敢にも、美術室の中へと入っていきました。


「話は聞かせてもらった!」


 エリス様の宣言に、部屋の中にいた女生徒たちがびくりと反応します。

 女生徒たちはすばやく目配せしあうと、なんと、エリス様を捕らえようと向かってきたというのです!


 しかしそこはさすがのエリス様です。わたしも初めて聞きましたが、エリス様は、騎士の家系であるエーデルシュタットからは西洋式の剣術を、由緒ある武術の一門である奥宮からは居合いと合気術とを受け継いでいるのだそうです。まさしく、洋の東西を越えた武門のサラブレッド。道理で手強かったわけです!


 エリス様は数に勝る相手をあっという間に倒してしまわれました。


 しかし、そのうちの一人――当然「彼女」です――に活を入れて事情を聞こうとされたそのとき、エリス様の背後からぶよぶよとした何かが大量にのしかかってきて――そこで、エリス様の意識はなくなってしまいます。

 その後の記憶としては、わたしと戦っているときの記憶が、おぼろげなものながら残っている程度なのだそうです。


「深堂院が、その、何か気色の悪い生き物で攻撃してきた時、わたしは喉にも肺にもぶよぶよとした何かが詰まっている感じで、まるで溺れているようだった。わたしの身体はわたしの意思に反して動き、深堂院を追い詰めていく。が、最後は鮮やかだったな。深堂院の狙い澄ました一撃を食らい、わたしは触手にとらわれた。深堂院の指がぐねぐねと伸びて、わたしの鼻と耳とに侵入してきたときには驚いたが、そのおかげでわたしはあのぶよぶよとした気色の悪いゲルから解放された。その途端、肺に急激に空気が入ってきて、そのショックでわたしは気を失った。そして今に至る、というわけだ」


 エリス様のお話はそこでおしまいです。


「どうして……どうして、つぐみさんなのです!」

「つぐみさんは一年では人気者らしいからね。その『会』とやらを広めるためには便利だと思われたのかもしれないな」

「そんな……!」


 礼さまの言葉に、わたしは悲鳴を上げます。


 ですが、すぐに気づきます。

 礼さまは、わかっていてもうひとつの可能性を言わなかったのです。


 つまり――つぐみさんが狙われたのは、わたしと親しかったからではないのか、という可能性です。


 わたしの中にはホンダさん――ぶよぶよとした褐色のゲルの天敵たる、ぐねぐねとしたアザミ色の触手の分離体がいます。

 昨日の朝のトラックも、事故ではなく、わたしを狙ったものだったのかもしれません。


 つぐみさんとは昨日の件で気まずく、今日は会わないように避けてしまっていました。つぐみさんが例の詩を完成させていたらと思うと恐ろしかったのです。


 わたしが覚悟を決めて、つぐみさんと向き合ってさえいれば、こんなことには――いえ、今はそんなことを考えている場合ではありません!


「そ、それで……つぐみさんはどこへ……!?」


 わたしはエリス様に詰め寄ります。


「わからない。おそらくは港か埠頭にある『いつもの倉庫』だろうが……」

「でも、それがこの街の港かどうかも定かじゃないよ」


 礼さまはいつの間にかタブレット端末を取り出して、地図を調べて下さっていました。


「いえ……そうです! ホンダさん!」

『何だ?』

「ぶよぶよとした褐色のゲルの気配は特定できましたか?」

『途中だ』

「ですが、その気配はこのセント・フローリアを中心とする半径数キロ以内にしかないのでしたね!?」

『その通りだが……そうか!』

「礼さま!」

「な、何だい……? ていうか、志摩さんはさっきから一体誰と話してるの?」

「そのようなことはどうでもよろしいのです! ここから半径数キロの範囲内にある、港か埠頭の倉庫です!」

「よくわからないけど、それなら一カ所だ! 持ってって!」


 礼さまがタブレット端末をわたしに向かって放ってくださいます。

 わたしは表示された地図を確認するなり、


「ホンダさん!」

『ああ、行くぞ!』


 ホンダさんの声とともに、わたしの腰の後ろから何かが生えました。


「ひゃあ……!」

「うお……っ!」


 礼さまとエリス様が悲鳴を上げられますが、構ってはいられません!


「お、おい! それを使うなら、靴を履き替えて、外に出てから使うんだ!」


 エリス様がそうおっしゃらなければ、そのまま保健室の窓から飛び出しているところでした。

 わたしは急いで昇降口へと走り、靴を履き替えるのもそこそこに、玄関口からすっかり昏くなった空へと向けて飛び立ちました。

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