03_銀髪メイド少女(水着)と(業務外)入浴(お風呂・湯の音)



//03コンセプト

//02からさらに距離感がバグる

//ひたすら糖分

//不健全

//めんどくさいことはもうやめた

//「雇った」メイドとお風呂

//「請負」と「雇用」は違う。これは全部03のため

//でも、そういうもうめんどくさい話はしない。そこはもう本筋にのぼらない


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(本編)







//場面はお風呂


//狭い湯船に水着で少女と貴方は浸かっている。ぎゅうぎゅう詰めな感じ


//互いに正面を向いている。少女はもう貴方と正対しても怖くない。触れ合ってさえいても






//お風呂なのでボイスはくぐもらせるように






【ちゃぽん、とお湯が鳴る音】







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//ちょっと怒ってる感じ。でもなんか距離が近い


「先月も、先々月も言いましたが」





//ウェイト入れて。お説教。大声ではないけどぴしゃり。


「旦那様は財布の紐が緩すぎます。うたかたの趣味にお金を使いすぎです」






//じとーっと責める感じ。声も詰め寄って近くなる。


「気付かないとでも? 家計簿をつけているのは私ですよ? 逃がすわけないでしょう。私は優秀なんです。今月から、勘定科目、趣味費にだけ下位分類を設けましたから絶対逃しませんよ。ぱーっと使いすぎですよ。一日契約してたときから思ってはいたんです。お金使いが荒すぎると。さぞ裕福なのだろうと思ってみれば私と会ってからの預金残高、バカみたいなことになってたじゃないですか。忘れたとは言わせませんよ。すかんぴんになるおつもりですか」





【ばしゃっ! と貴方にお湯をかける音。ここは我慢せず豪快にいっていい】





//すかんぴんとか言う子。素で。


//色々できる子なのに世事に疎いので、吸収した言葉がスラスラ出る感じ




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//近づいた声の距離はいったんブレイク。とはいえ狭い風呂なので近くはある。




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//あてつけっぽく。かつ白々しく。


「ああ大いなる不幸。人生の失敗。転職なんてしなければよかった。だいたい、家事使用人の仕事ですかこれ? 気づいたら貴方の情報だいたいなんでも握ってるんですけど。スマホは安全とか考えてませんよね? 一番どうとでもなるやつですからね、貴方の無防備さだと特に。やっぱりソーシャルハッキングが最強なんでしょうか」





【上の台詞中、弱めだが断続的にぱしゃ、ぱしゃ、と水をかけ続ける。なじるように。あんまり忙しくない感じで。じとーっと責める雰囲気でぱしゃ。ぱしゃ。とやる】




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「何か言うことがあるのではないですか、雇用主として。あらかじめ言っておきますが変更契約だの賃上げだのまたふざけたことを今の家計で仰るような――ら!?」




//上の台詞の「ら」の前、「な」のタイミングあたりで鳴らして「ら」で驚いている感じ


【貴方が少女を不意打ちで抱き寄せるばしゃっという水の音】






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//耳元で。ただし無声音(ささやき)ではなく。素でちょい怒ってなじる感じ


「近いですよ、ちーかーいー」


//耳元から離れつつ。ただ、正面、かなり近くの声。






//全然怖がってない感じ。形だけ怒ってる風なものの、そもそも怒ってない


「急に動かれると怖いってずっと言ってますよね?」






//呆れて許す。ここの溜息はわざとらしくしてよし。あてつけなので


「……はぁ。ならいいです」






【ぽちゃんと水が鳴る音。少女が掌で軽く水面を叩いた感じ。お湯をかける意図なし。私はいたく不満ですが、程度の音】


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//たまに弱く水面を鳴らす音を入れつつしばらく沈黙


//不満が湯に溶けていく感じ


//大きな動きはないのでわざとらしい強めのSEはいれない


//少女の呼吸なども無理に入れようとはしない


//不自然になるなら何もいれなくてよいくらいの沈黙


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//ここの「はぁ」は当てつけではない。


//実際には「フッ」と軽蔑的に無声音の呼気をやや強く出す感じ


//なので女誑しという言葉も強くも弱くもなく若干素で軽蔑してる感じでぼそっと。

//吐き捨てる感じなので早口でもよし


「はぁ。女誑し」


//発声の雰囲気は令和最新版っぽく生々しく、演技臭さを特に消してほしいものの、「女誑し」という言葉がもう平成な古さがあるので、アナクロニズムが出て滑稽になって構わない。この子はそういうすれていないがゆえの滑稽さのある子


//上の台詞とその前の台詞は文字としては文頭の「はぁ」が同じだが、発声は全く違う。なので重複的なうざったさはないはず


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//沈黙。無理に音を出そうとしない。




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//何も知らんのではなかろうな、という問い詰めの空気。


//強く怒ってはいないけれど、本物のバカかは疑っている感じの声


「誑かすとはどういう意味か知っていますか」






//貴方が答える程度の間


//アイロニーを多分に含んだ調子で皮肉る


「ええ。よくご存知のようですね。掌の上、いいように転がされて今風呂場ですよ。覚えていらっしゃいますか? 同人の話。あの本のメイドさんの方が私よりいくぶん難しい子でしょう。いつお手付きにされるのですかね? 逃げ場がないでしょう、これは」







//貴方が水着を指摘する


「こんなもの何の意味がありますか。湯船で隠して、自室ですよ? かえっていかがわしくはありませんか? ここまでを許して、将来この先を許さないことがあり得ると本気で思っているんですか?」


//貴方に対してお前バカか? くらいのノリ。


//自分で自分自身は陥落寸前で時間の問題と断言している子供っぽさをさも正論のように理知っぽく言う


//やたら長い一言を平熱で、早口にならず素でスラスラ言う。日常っぽくないのがこの子の素の日常の姿


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//沈黙。無理に音を出そうとしない。




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//言葉の意味を貴方に自覚させるように事実を告げる


「誑かした」





//未成熟な感じのする子をそうしたという事実を告げる


//ウェイトは入れない。少女を強調しない。一文をすらりと言わせる


「少女をたぶらかしたんですよ」





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//沈黙。無理に音を出そうとしない。




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//あーあひどいことされた、みたいな空気


「女誑し。極悪人。卑劣漢ですよ」


//アナクロニズム全開


//この子自身も自分が時代錯誤的なことをやや自覚してるので、わざと自分を皮肉るようなことをする




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//沈黙。無理に音を出そうとしない。




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//淡々と詰る


//そんなに皮肉っぽくはない


//このときの貴方のぼけなすぶりを割と少女は好きなので


「初対面の家事代行に請負要項渡してきたぼけなすはどこにいったんですか?」







//貴方はしらんとかどっかいったみたいなことを言う


//それは無責任だろみたいな雑な返し。


「探してきてくださいよぼけなす。木石。唐変木」






//「どこへ行ったという問いへの」貴方の回答を少女におうむ返しさせない。上の言葉でたぶん貴方が何と言ったかだいたい掴めるはず


//「はぁ」とか「なら」みたいな「貴方が何か言いました」みたいな符号の言葉も入れない。わざとらしくなるので




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//沈黙。無理に音を出そうとしない。




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//怠そうに


「あつ。のぼせそ」




//貴方が何か言う





//怠そうに少女が返す


「いやいいですよ」





//貴方が何か言う





//怠さにめんどくさいなーがくわわる


「いいですって」





//貴方が何か言う





//ああもうこれで打ち切りにしてやれというアンニュイなやけくそ


「っさいですね。温度管理は家事代行の職域ですよ。プロフェッショナルが良いって言ってるんです。素人は引っ込んでてください」




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//沈黙。無理に音を出そうとしない。


//次の台詞ためのいたたまれないもぞもぞ感を絶対に出さないこと。わざとらしくなるので



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//貴方を本気で嫌がってると勘違いされるかもしれないという不安で沈黙に耐えかねてどうしても言ってしまう感。語尾は上がるのではなく下がる。


「まあ……貴方のそういう面倒くささは嫌いじゃないですよ」






//自分で言って何か気づきを得た感


「というか、いたじゃないですかぼけなす。仕事が早い。えらい」






//不安は完全に解けた感


//ただでさえ近いのにちょっと声が近づく。やや弾んだ声。


「隠してたんですか?」





//そういう貴方が好きなので隠さないでくださいね、とは言わない。この子は察して欲しいので。


//聞き手に伝わらなくても問題なし。解釈の余地を残すくらいの気分で説明は投げ捨てる。口にさせない。




//少し沈黙




【少女がばしゃっと水をかける感じの音】


//なぜそんなことをしたのかは説明させない




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//沈黙。無理に音を出そうとしない。




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//のぼせている。ただし、冒頭の声は普通でよい。


//どんどん弱っていくものの、声は間延びさせず、むしろ小さく細くしていく感じ。最後はぼそぼそ言ってる


「これ、コスプレですよね。やはりエロティシズムですよ。読みました? バタイユ。読みなさいぼけなす。四書五経は覚えたんですか。科挙に受かるんですよ旦那様は。わかっているのですか。優秀な私を雇っているのですから、雇用主も優秀であってもらわねば困ります。いつまで私の世話が必要なのでしょうね。まったく。洗髪くらい自分でできないのですか。旦那様もリベラルアーツを修めて教養と品格のある旦那様になってもらわねば困ります。なんですか私にいかがわしいものばかり読ませて。コスプレですよこれは。ふん。旦那様が買ってきたあのぺらぺらした給仕服、どうせあれを着ている時はご主人様とでも呼ばせたいのでしょう。言い出せないくせに。言ってやりますよ。臆病者。女誑しが何を日和っているんですか。ぐちゃぐちゃうるさい据え膳など無理矢理食らってしまえばよなにをするのですか狼藉者」



//下のSEを「据え膳などくらってしまえば"よ"」の「よ」あたりで。「うぉあ」みたいに驚かせてもよい。「なにをするのですか」と完全にのぼせてふにゃふにゃ反応させてもよし。ただし弱ってるので驚くとき声に元気を出してはだめ。体力0。虚弱に。


【貴方が少女を抱えて湯から引きずり出す音。ばっしゃあ、とやってよし】





【べたべたと風呂場を歩く足音、2歩くらい】



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//弱り切ったぼそぼそ声で


「風呂……栓……」




【湯船の近くに戻って栓を抜く音】




//足音と栓を抜くぼんっという音と浴槽と栓の鎖が擦れるじゃらじゃら音


//全部やれれば理想なものの、ある程度妥協できるところ




【浴槽の湯が排水される音】




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//ぼそぼそした譫言。もう意識朦朧


//演技っぽく末尾を伸ばさないように


//無声音になるくらい死にかけていてもよい


「光熱水費……」





//自分の限界ギリギリまで貴方といっしょに湯船につかっていたかった






【べたべたと風呂場を歩く足音】





【浴室を開いて閉じる音】


//マニアックにやるならマットなどを踏む音を間に入れてもよい

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