第6話


翌日。




やはり電車で会った。


横顔もすごくカッコいい!


私はわざとらしくないように近づいた。


電車の揺れで何度かぶつかる。




私は言った




「ごめんなさい、大丈夫ですか?」




相手はお辞儀だけ。




「大丈夫ですか?」




またお辞儀だけ。




そしていつもの二つ前の駅で降りて行った。




なんだなー声も聞けなかった。




これじゃあの人の心読めないや。














マリに今日電車であった事を話した。




「たしかに未成年は嫌かもしれないけど、頭下げるだけはないでしょ」




「きっとシャイな人なんだよ」




「そうかなー」




「そうだよ」










「マリ今度洋服見に行かない?」




「デート用??」




「まだ気が早いけどね」




「いーねー行こうよ!」




うん。ありがと。




マリは本当にいいこ。




心を読んでも綺麗なままだし。




子供を大きくした感じ。
















私は明日は話しかけてみようと思った。


この中途半端な距離感がなんか嫌だし。


セリフは決まってる。お風呂に入って、


ドライヤーして、好きなバンドの曲を聴く。


「為せば成る」これ私の好きな言葉だ、


明日電車の人と話して心読んで・・・


よし!明日だ。いつの間にか私は眠りについていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る