第5話


謹慎三日目




昨日はずっと寝ていた。




今日で最終日だ。


明日の電車で会えるかな?


ちょっと私がらぶつかるのとかどうかな?


会話の糸口にならないかな?


会話が成立しなければ駄目なんだよな・・・


明日ちょっとぶつかってみよう。


何だかそれ考えただけで緊張してきた。






今日の夕ご飯はすき焼きだった。


私の大好物だ。


お父さんのビール注いであげた。


「さちえ学校楽しいか?」


「楽しいよ」


「それなら良かった」


「恋人はできたか?」


「好きな人はいるけどね…」


「付き合ったら紹介しろよ」




すき焼きの日は家族みんなが明るくなる。


毎日すき焼きでいいのにー。








マリの家に電話した。


ちょうどマリが電話に出てくれた。


私が休んでる間大丈夫だった?


マリの心を読むと「寂しかった」という感情が読めた。


そんな私たちはバンドの話、ファッションの話、テレビの話など色々話した。


マリのお家には弟が二人いる。


電話を使いたがってるから、また明日学校でね!と言って電話を切った。










私は久しぶりに学校に行くのが楽しみという感情が生まれてる。


普段文句ばかり言っているが、やはり学生は楽しい。


明日の電車でのイメージトレーニングを何度もして眠りについた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る