第2話


翌日。




朝のラッシュの電車に乗っていた。


誰とも話した事ないから、心が静かでいい。


ちょっと先にカッコいい男性がいた。


私は甘い物とカッコいい人に弱い。


そのカッコいい人は私が降りる2つ前の駅で降りていった。


そのカッコいい人とも話した事がないから心が読めない。


残念だなもっと一緒に電車に乗っておきたかった。


前からあの人いたかな?


歳で言えば24~25って感じね。


あーなんてシアワセな朝。








マリに「なんかあったの?」と逆に心を読まれてしまった。




「ちょっとね」




「なによーいつも人の心読んでるくせにー」




「電車でカッコいい人がいたの」




「さちえの一目惚れがまた始まったか」




「で、その人と話したの?」




首を横にふるさちえ。




「じゃあ心読めないね」




「そのうちね、そのうち話すよ」








体育の時間。




何度もダッシュをさせられている。




「無駄だよねこの時間」




「うん、無駄」




OLになるのになんの意味があるんだって感じ。




「なんかやってて悲しくなる」




「体調悪いって休めば良かったー」




「私もー」




「はい、そこの二人休まない。ピッ!」










いつもの学校の帰り道。




マリが「帰りはいないのかな?その人」




「わからない、今日会ったばっかだし」




「そうか仲良くなったら紹介してね!」




「うん、わかった」




「じゃあまた明日ねー」




マリの電車が来てマリを乗せて行った。




ひとりになった私は帰りの電車で会った場合どうするか考えていた。




そして電車が来て、乗った。見渡してみたけどいなかった、残念。






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