イベントにご参加くださり、ありがとうございます!
終始一貫して主人公の主義が垣間見える作品でした。主人公の孤独や澤乃井への執念、それから息子との確執、短編でありながらも、人の最期を描いた珠玉の作品だと思います。最後のメモは、澤乃井への愛か、それとも沢蟹への愛か、余韻が残る作品でした。
こちらの作品にもお越し頂き、ありがとうございます(^^♪引き続き、よしなによろしくお願い致します!
作者からの返信
ノエルアリ様、こちらこそイベントを開催して頂き有難うございます。御作へも先に「少しだけ」お邪魔させて頂きました。誠にお邪魔でなければ良いのですが。
人の人生の終わり方には沢山の選択肢が有る筈なのです。ですが私の下に流れ着く「終わり方」の切ない物の多い事。私はそれを何とか人に知ってもらいたく筆を執った次第です。人は最期を悟ると「遺書」を書き記すそうですが…彼は誰に向けてメモを残したのか…余韻を感じて頂けました事、嬉しく思います。
拝読させていただきました。
私の読解能力はそれほど高くありません。誤読している可能性があります。
また「死に方」を扱った作品であり、相応の人生経験がないと、読解仕切れないものと考えます。
澤乃井について調べてみました。
青梅にあります。沢蟹のモチーフは青梅の自然を背景にしているかも知れません。
主人公は鏡と呑んでいます。
酒をたしなむ仲間をおそらくは時代の流れですべて失って、血縁がおらず天涯孤独と思われます。
その煮詰まった孤独の中、最期の楽しみとして澤乃井があります。
秀逸と思うところは、
死と食を繋ぎ合わせたところで、残酷かつ「おいしそう」にも感じて、なんともいえない老境の嗜みのようなものを感じました。
軽んじられながら病んでいく描写は、やはり相当に辛いものがありました。
けれど現実として老いはあるわけですから、鋭くなければ物語全体がぼんやりしてしまうのでしょう。
澤乃井の象徴である沢蟹そのものと果てるまで酒を呑む。
この死に方をして「あっぱれ」と思えるか「哀れ」と思うかは、人生の地点によるかも知れません。
もう時の流れに無抵抗である時、救いが失われている時、変わり果てて何かを示そうとする。
もっと好い着地点はなかっただろうかと思いつつ、これが精一杯だったともいえ人生の悲哀を感じました。
作者からの返信
あづま乳業様。お読み下さり有難うございます。
これは事実をもとに物語用に作り直した物です。実際の「死」はもっと早く駆け付けその首をかき切ります。余りにも死者が哀れで供養も兼ねて作品に落とし込みました。この年になってくると「死」が近しい物になってきます。ですからあくまでも「読み物」としておいてください。
それと「無理をして」読む必要等御座いません。あづま乳業様には責任等元から無いのですから。義務感からの読書等楽しくありましんしね。ですが私の癇癪に付き合って下さり有り難うございます。