第2話 合コンの誘い
職場に着き、朝礼を終えて今日も平凡な1日が始まる。
そして仕事をしながらそろそろお昼を回ろうと言う頃、友達でもあり同僚の池田が話しかけて来る。
『おい、今夜暇か?』
この池田と言う男。俺と同い年で同期だ。
かなり女遊びが激しく、こうしてお願いに来る時は異性関係の何かである可能性が高い。と、いうよりそれしかない。
いつも調子のいい事ばかり言う様な男だが、異性にはそこそこモテるらしいし、俺とも学生時代からの腐れ縁と言うやつで、何だかんだいつも仲良く遊んだりしているので付き合いは長い。
「え?ああ、特に何も無いけど、どうしたんだ?」
『今夜合コン有るんだけど、来れない?
実は欠員出ちゃってさ、代わりに入って欲しいんだけれど』
やはりか。俺は池田と違いあまり異性にがっつく方では無いのでやんわりと断りを入れる。
「何も準備してないから……今回はやめとこうかな」
『そんな事言わずにさぁ。ほら、みやさんも来るぞ。それでも来ない?』
みやと言うのは俺が密かに好意を寄せてる同じ職場の女の子だ。
この池田も俺と付き合いが長い為何と無く気付いているらしい。
「本当に?嘘くさいな」
『ホントだよ。来るよ』
そして池田の勢いに押され合コンに出席する事になった。
私の出席に満足そうに立ち去る池田。
俺は、池田がいつも楽しそうで羨ましいなと思いながら、そして合コンで意中のみやさんが来る事も考えながら、その後ろ姿をぼーっと眺めていた。
その時、俺は何かにぶつかった。
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