Night 04 はじめての夜~出会い~

(――初めて出会った日のこと)


SE・パーティの音や声(小さめで)

「うう、色んな人たちが集まるって、集まりすぎだよお」

「こんなシャンパン持ちながらパーティするって漫画の中だけじゃないのぉ」

(どっか、どっか、なんかいい方法ないかなあ)

 ・困り果てた様子の声


「壁際! こういう時は壁際にいるのが正解! よし、お酒楽しんでます風を装う!」

「ふう」

(落ち着く、あっちもこっちも人、人、人、なんだもん。なんか挨拶もフレンドリーというか、漫画で見たような腹の探り合い? とかしてるのかなあ。それはちょっとかっこいいかも)

 ・壁際にきて気も落ち着き、穏やかになる声


「あれ、あっ、こんにちは……あなたも壁際の花ってやつですか?」

(ひ、人がいるの気づかなかった)

 ・主人公の左側にいます


「そっかあ、連れて来られたんだ。私も……あっ、ごめんなさい! ため口で」

「えっ、いいの? じゃ、じゃあため口で。私、セイラって言うの。セイラって呼んで」

「名字は古めかしくて、ちょっと苦手で。あなたは?」

「――よろしくね」

 ・明るく、軽い


「なんで連れて来られたの? ゲーム? なにか色々やってるの!? 興味ある!」

 ・語尾らへん声が大きく


「へえ、すごい。なんか、かっこいいよ。憧れるなあ」

「なにか一つでも、ちゃんとしている人は素敵だと思うなあ」

 ・嬉々としている


「ん? 私はただのOLだよー。たいしたことない。今日は上司と同僚に無理やり連れて来られたの。なんか? こういう歳でパーティの経験しとけーみたいな」

 「こんな本格的な漫画で見るようなものとは思わなかったんだよ-」

・うんざりと


「え、漫画好きなの? 私も私も! あ、でも私は少女漫画とかで、少年向けは見てないんだよね。ごめん」

 ・嬉しさから申し訳なさそうに


「気にしない? ホント? 気を使ってくれてありがとう、うん、嬉しい。優しいね」

 ・穏やかに「優しいね」を印象強く


「もしよければさ、好きな漫画教えてよ。なんでも来い! 世の中にはたくさん面白い漫画があるんだから」

 「えっ、その漫画知らない。どんな話? 興味ある!」

 ・明るく


「今度貸してくれる?」

 ・首を傾げるように


「……それって、次も会う、お誘い? だったり」

 ・にやりと笑う

「いや、ごめんごめん! からかうつもりはないよ、なんか、えへへ」

 ・「えへへ」と言っている時は大体、嬉しい時


SE・スマフォの音

「うん、連絡先、交換しよ。はい、これ、よーし、完了!」


①「連絡先もナンパっぽい? えーそんなことないって、多分……んん」

②「とりあえず、会えたお祝いに乾杯しよ!」

 ①きょとん、とした感じで

 ②明るく元気に


「かんぱーい」

SE・ガラスの音


「ちょっとナンパっぽいのは、ホントだよ」

「えへへ」

「酔ってない、酔ってない! そしたらさあ」

 ・ひそひそした声で


「介抱してくれる?」

 ・左側からささやきボイス


「赤くなってんのー、酔っちゃった?」

 ・からかう感じに

「私も少し酔っちゃった、かも」

 ・上目遣いから小さく言う


「こんなシャンパンなのにねっ、えへへ、なんか嬉しいなあ」

「あ、みんなが呼んでる。またね! 連絡いれてね! 私も連絡する!」

 ・呼ばれているので、セイラが歩き出す為、声が離れていく


「またね!」

 ・そして大声で元気よく

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