Night 02 はじめての夜~お風呂~

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お風呂らしい音

カコンという道具にシャワー、湯船に入る音など


(おそるおそる)

「は、はいってますか~」


「は、はいってるよねえ! あ、あと着替えもっていくの忘れてたでしょ。持ってきた……もう、気づかないんだから」

(少しの間)

「えーと、えと、うんと、わ、わかってるよぉ、一緒にはいるよぉ」

「結婚しましたしね! よゆーよゆー」

 ・セリフが弱々しくなっていく

 ・服を脱いでいるのですが、ゆっくりとした布の音


「よし、よし! おじゃましまぁす」

 ・扉が開く音

 ・声は小さく入ってくる


「わ、笑わないでよ! なんでそんなに笑ってるの! もう!」

「え、前の布いらないだろ? そんなことありませんっ、エッチなんだから!」


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カコン、と音がしてシャワー音


「あー身にしみるなー、結婚式ってあんなに挨拶回りとか休む暇なかったねえ」

「え? 着替えの時? あれだって、ちょっとの休憩で休んでる感じなかったよ」


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まだ小さくシャワー音

から

キュッと閉まる音


「ん、ふう、はい、はいりますよぉ、ほら足どけて、えっ、また抱きしめる形!? ご飯の時は、その今まで叶えたかった少女漫画といいますか……」

 ・湯船に入っている途中なので水音がある


「なんかお風呂になると、すけべだよー。だめです!」


「まだ、だめ」

 ・お風呂の中なので響きますが、こっそりとした「だめ」です


対面で座っています


「でも、あんな綺麗なドレス着れてよかったなあ。写真もいっぱい撮ったし、和服の方も撮ってよかったね」


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ぱちゃぱちゃと水の音


「あっ、もちろん! タキシード似合ってましたよー!」

 ・からかう感じで

「孫にも衣装~きゃっ」


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水音(貴方がセイラに水をかける音)


「もうーなにすんだー!」


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戯れている感じで水音がする


「ねえ、私のドレスも似合ってた?」

「孫にも衣装って、うーさっきのはごめんってば」

 ・ちょっと反省している


「すっごくかっこよかった」

 ・しんみりする感じでの台詞


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ぱちゃん、と音がして


「ん、後ろからぎゅうしたい? もう、またぁ、そっちには行かないってばぁ」

「ぎゅっは、うう、だめっ、さっきのマゴニモイショー? 謝ったじゃんー」

(少しの間)

「どうしても?」

「ん」


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できれば、移動する水音


「はい、ど、どうですかあ」

「きゃっ、そんなに抱きしめないでよぅ」


「これでいいですか、旦那さま」

 ・ささやきボイス


「なーーーんて!」

「えへへ、んっ、そんなに抱きしめないで、も、もう、ちょっと、まって」


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ぱちゃぱちゃ音


「ごめんってば、あははは、はは、ちょっとくすぐらないで-」

「た、たんまっ、あはっ、んっ、あっ、あはは、はーっはーっ」


 セイラが主人公の肩に頭を寄せる


「なんか、うれしい」

 ・ささやきボイス


「ん? こっちの話。さっ、身体洗いますよー! へい、旦那、セイラさんが洗いますよ?」


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湯船からあがる水音とカタンという椅子の音


「あっ、私のシャンプーとボディソーブしかないじゃん。今日はこれでいい?」

「同じ匂いだからオーケー? もーなに言ってんのっ、女性と男性じゃ成分が違うんですよ。こんど、一緒に買いにいこ」


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プッシュする音

わしゃわしゃ


「どうですか、旦那ぁ……ふふ、目に入ったりしてない? 気持ちいい? ふふ、ならよかった。一緒に身体も洗っちゃお? へい、そこのタオルちょうだい」


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プッシュ音

洗う音


「背中から洗いますよー」

「どうーこっちも気持ちいい? ん、前も洗って? 流石にセイラさんはドン引きですよ。しょーがないなー、腕だけね、腕。ほら、身体の横にもってきて」


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こすれる音と小さな水音


「わっしゃわっしゃーわっわっしゃ、どうしたの? 胸があたる?」

 ・鼻歌は自由でも大丈夫です。胸があたる?は可愛く


「なななななななにいってんのおぉ! ばかぁ! えっち!」

 ・大慌て離れる

 ・離れたので聞こえるか聞こえないか

「そんな密着しないようにしてたのに」


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背中にお湯をかける


「はい、おわり! もう、えっちなんだから! え、今度は私!?」

「えええっ! いいっ! いいっ! 自分で洗う! ううっ、自分で、どうしても?」

 ・とても焦った感じですが、恥ずかしがるのを前面に、まんざらでもない


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椅子がカコン


「わかった……後ろ向くから待ってて、ん、はい」


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プッシュ音


「……もっと洗うの強くしてもいいよ。うん、そう、そんな感じ」

 ・さっきは大慌てだったが、気持ちよさそうに

「はぁ、誰かにやってもらうのって、きもちいい」


「こういうのって、いいな」

・聞こえるか聞こえないかの大きさで。お風呂なので聞こえます


「えっ、前? 前はいいです、前はいいですっ! じーぶーんーでやります!」

「あはは、やめてってばっ腕だけ、うでだけっ」


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シャワー音


「ふー、もう、ほっんとにエッチなんだから、先上がってて、私は髪洗わなきゃ」


「えっとベッド行っててもいいですよ?」

 ・こそこそと言うように


「え、アイスが食べたい? ちょ、聞いてた? 聞いてたよね!?」

「もう! アイスね、アイス! じゃあソファで待ってて!」


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扉が閉まる音


「なんで素直になれないんだろう……」

「緊張してるのかな……だって、はじめての夜だし。うう、こんなんじゃ、先が思いやられるよぉ……どうしようー」

 ・言葉尻りが小さくなっていく

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