第18話
ベクラダ王宮、女王、第一王女、第二王女、第三王女 がそろっている、第三王女エフロラボロボロ、涙と嗚咽が止まらない。
ベクラダには3カ所孤児院がある、第三王女の肝いりで3年前からスタート、半年もたたづに支援打ち切られていた。
他にも、スラム街の衛生環境改善事業、実施された形跡無。
「 王宮や貴族街ではなく、市民の生活に直結している冒険者からすれば、何もしない、できない、無能に写っているのでしょうね 」
嗚咽が泣き声に変わった。
女王は痛く反省、支援を始めた時 エフロラは10歳である、貴族が裏切っていた、誰かがサポートしなければ、上手くいくはずがなかったのかもしれない。
「 エフロラ明日は、わたくしも貴方と一緒に大魔導士様に会いに行きます 」
冒険者ギルドに向かって歩いていた、ギルドの建物の前、イカツイ騎士? のような奴らであふれていた、回れ右して、帰る事にした。
「 タクヤさん、大魔導士様ぁ 」チャンダクマさんが追いかけて来る。
涙目というより、涙の跡が顔にくっきりと張り付けた、ツルハゲのおっさん。
ドン引きしたわ。
「 タクヤさんが断ったから、女王様が、ギルドにいらっしゃったのです 」
「 このままでは、心労でギルド職員が全滅します! 」
「 どうかぁ、お助け下さい 」
何なんだこの展開。
自慢じゃないが、小心者だという自身がある、女王様に合うなんて無理。
ハゲチャビンのおっさんの両手で腕を取られ、引きずられるようにギルドに向かっている。
ギルドの大会議室に連れ込まれ、人払いなのか、女王様とエフロラ第三王女とたった3人だけ。
今すぐ逃げ出したい。
「 大魔導士様とどうしてもお話しなければなりませんでした 」
ベクラダを救ったお礼、ベクラダ代表としての女王様の言葉をもらった。
褒章の話、貴族、爵位、土地、お金、全部断った。
「 わかりました、エフロラだけは受け取ってもらいます 」
「 へっ 」
「 エフロラを断った場合、ベクラダの貴族は娘や妻を差し出してきます、再現なく続くと思われます、これはベクラダ人の心だからです 」
王宮に行くことになった、ギルドとは比較にならないほどの蔵書があるという。
痛いところをピンポイントで付いて来る。
俺的には、レベル上げは一端置いといて、技、魔法の修練と知識の習得に方向を切り替えたい、この世界の常識が謎すぎて理解できていない。
生まれて初めての王宮、女王様みずから、案内してもらっている。
王宮の正面玄関、とても広い空間、ドーンと5mもある巨大な全裸石造が設置されている、玄関からは、石造全体、顔は横を歩いている女王様そっくり。
近づくにつれ、サイズ的に全体ではなく見える部分が絞られてくる。
石造の足元に、俺は見てはいけない気がして、ものすごく見上げたい誘惑に鋼鉄の意思をもってあがらっている。
「 これは、わたくしの石造です、どうですか 」いいのか、罪悪感にさいなまれながら、石造を見上げる、あそこの部分がドーン、台座に乗った5mもある全裸石造、足元から見上げたら、見える部分は限られている。
この世界トコトンおかしい、石造とはいえ、女王様のアソコ見上げていいのか?
しかも、詳細に作り込んであるような・・・ご本人が横にいる、俺はいったいどうすればいいんだぁーーーーっ! 心の叫びを誰か聞いてくれぇーーーーっ!
少し小さいと言っても4mほどの高さ、第一王女です、第二王女です、エフロラは成長期なので、もうしばらくしてから作ります。
近すぎて、顔がわからない、アソコを見上げている。
書庫には感動した、天井まである本棚、びしっと詰まった書物、インクの臭い、まさに異世界の図書館であった。
全裸は石造だけでなく、絵もあった、石造は石だし、色がついているわけでもないが、絵は着色してあった、生々しさ半端ねぇ。
王宮の中を歩いている女性、ドレスなんて期待したのに、腰布だけまきつけていた。
簡単な案内を受け、城のテラスで休憩、アフタヌーンティーを楽しんでいる、さすがに王宮だけの事はある。
アフタヌーンティー なんて生まれて初めての経験、午後○紅茶を飲んでいるのではないのだ、テーブルに座ってスィーツを食べながら紅茶、優雅である。
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