第16話
グリモワールをめくる、「 魔法のローブ 」魔法のローブに包まれる、ローブの下はスッポンポン、腰巻を巻き付けた。
「 魔法の靴 」念願の靴である、魔法シリーズはサイズ自動調整、俺の体にローブも靴もぴったり。
少しだけ、俺のイメージする人に戻れた気がした。
半端なく腹が減っている。
「 宿にもどって、飯くって寝よう 」
都市ベクラダは、オークの群れは、山と共に消えたという報告に歓喜に包まれていた。
「 大魔導士タクヤ様ぁーーーっ! 」
「 大魔導士タクヤ様ぁーーーっ! 」
「 大魔導士タクヤ様ぁーーーっ! 」タクヤコールを叫び続ける人達。
転移魔法はまだ使えなかったので、飛行魔法で飛んで宿に戻る、宿は誰もいなかった。
「 はぁ~っ 」
厨房に入り、パンを二切れ、食べながら借りている部屋に、ベッドに倒れ込む。
たっぷり寝た気がする、ここまで力を付ければ、俺だけ違う恰好をしていても、なんとかなる気がしている。
勇気を出して、魔法のローブと靴を装備して食堂に顔を出す。
「 んっ 」
モニュメント状態の宿の人達、顔がわずかに痙攣している、基本的に腰巻なのだが、身に着けている飾りが豪華な人達が食堂にあふれていた。
片膝を付いて、手紙をさしだされた。
「 都市ベクラダを統括しております、エリタヤ・タナラック・ベクラダ女王様からの親書でございます 」
ベクラダの女王が何をした、全裸男をギルドに送ってきただけだ。
手紙を受け取り、ロウで封印された封を開き眼を通す。
オークの群れ討伐のお礼の言葉、王城への召喚、ベクラダで暮らしだして、4ヶ月、貴族の印象はよくも悪くもないし、王族にいたっては存在している事自体知らなかった。
それに、ギルドの受付嬢でさえハードルが高いのに、女王様って、あったらどうなるのか自信が無い。
ここは、断るしかない。
「 俺は、一介の冒険者にすぎません、王城へのご招待についてはお断りします 」
手紙を突き返した。
「 女将さん朝食お願いします 」
顔を痙攣させモニュメント状態の女将さん、痙攣しだした。
この人達でも緊張することがあるのだ、なんか嬉しい気がした。
朝食は無理そうなので、冒険者ギルドに、ギルドの酒場で飯食おう。
ベクラダ王宮、「 断られたぁ・・・ 」
「 冒険者がぁ、さっそく軍を派遣して捕らえてきます 」
「 バカかぁ! 魔法1発で山を吹き飛ばすような、大魔導士様だぞ、軍が出向いたところでなんの役にもたたん、機嫌を損ねて、ベクラダを吹き飛ばされたらどうするつもりだ 」
「 良いか、何があっても手だしを禁止する 」
エリタヤ女王は深く女王の椅子に座る。
「 ベクラダの冒険者ギルドのギルマス、ニラモル・トワンサン氏によりますと、どうやら自分の過去を隠しているようだとの情報があります 」
「 王族には会いたくないようじゃのう 」
「 どうしたものかのう 」
「 他の都市も大魔導士様の確保に動くと思われます、友好関係だけでもなんとか・・・ 」
「 ギルマスを呼んで 」
「 はっ! 」
ベクラダのエリタヤ女王は、第三王女である、エフロラ・タナラック・ベクラダと二人で話をしている。
「 ベクラダの民は、命を助けられた者に一番大切な者を差し出すという昔からの習わしがある 」
「 存じております 」
「 第一王女も第二王女も結婚しておる、すまない、エフロラしかおらぬのじゃ 」
「 都市ベクラダのすべてを、救った、ベクラダの英雄、エフロラだけでは、釣り合わぬかもしれぬ、貴族の娘も差し出す事になるやもしれぬ 」
「 お母さま、覚悟はできております 」
「 私は3女ですので、ベクラダには留まれません 」
「 顔も知らない、歳も離れている、そのような男に嫁ぐより、ベクラダの英雄様の者になるほうが、私には幸せです 」
「 まずは、会いに行け 」
「 はい 」
俺がギルドに入ると、ざわざわしていたのが静まりかえった。
雰囲気が悪いけど、腹がへっている、パンしかくってねぇ。
「 冒険者A定食 」やっと注文できた気がする。
ギルマスが話しかけてくる、線が細いのにお乳がデカイ、近くにいるだけで、気がちって飯が食えない。
「 飯食った後にしてくれ 」
飲み物を注文して、同じテーブル、無言でこっちを見ている、余計に気になる。
なんとか食べ終わった。
「 私の部屋に来て 」
俺の前を歩いている、階段、もっと丈の長い腰巻にしないと、観えそうだ、後2段下にいたら、きっと見えた、俺のバカ野郎。
真っ赤な髪の毛、あそこの毛も赤いのか気になるのは男の嵯峨だと思う。
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