第15話
逃げる気まんまんのベクラダ軍や貴族、ベクラダの王城に誘い込んで爆発させる、どれだけの人が巻き込まれて死ぬのか、成功しても、俺が耐えられるとは思えない、だとすれば、山を吹き飛ばす。
魔石はそのままだと破壊するのは難しいが、傷を入れておけば、保持している魔力により少しずつ崩壊していく、傷をつけて、二つ目の山の通り道に設置、傷をつけた部分から魔力が漏れる、オークはそれに群がるはず、群がって魔石に力を加えれば、爆発するはず。
最悪、自爆覚悟で俺が魔法をぶち込む、爆破に巻き込まれて生き残れるとは思えない、あくまで最悪の場合。
いちかばちかの大勝負となるが、どうしてもレベルを上げたい、リスクなくては一気には上がらない。
10000匹以上のオーク、上位種もいる、俺のレベル上げの糧としたい。
「 広域破壊魔法を使ってみます、皆さんは俺の一撃の後行動してください 」
「 魔法が発動するまでは、城壁の中に、外には出ないようにお願いします 」
真ん中の山にいる、巨大魔石、俺の身長より大きい、土魔法を使い、魔石の中にある不純物を膨張させる、ピキ、ピキ、魔石にヒビが入る、魔石は外からの刺激には強いが中からはもろい。
緊張で汗びっしょり、傷が大きすぎると爆発してしまう、そうなれば確実に死ねる。
作業としは10分程度、何時間もやっていたように感じた。
さて、土魔法で台座を作って、魔石を設置。
爆風が届かないところに避難。
初級魔法にはティムする魔法もある、初級なので強い魔物は無理だが、ドブネズミや小鳥程度ならば可能。
ドブネズミ3匹、小鳥3羽をティム、ドブネズミは魔石周辺、小鳥はオークの動きを観察させる。
これで離れていても、だいたいの動きは掴める。
一つ目の山を越えて二つ目の山に、オークの移動速度が上がった、魔石の魔力に吸い寄せられている、一般的な魔物の習性である。
先行しているオークが魔石に抱き着いて、揺らしている。
「 おぃ、ちょっと待て 」
後方のオークはまだ1つ目の山を移動している、いま爆発したら半分ほど生き残りそうだ。
「 まずぃ、どうしよう 」
スゲー焦っていた、魔石は爆発していない、オークの群れは2つ目の山にいる。
「 今だぁ、今すぐ破裂しろぉーーーーっ! 」
爆発しない、最終手段、覚悟を決めろ、男ならやれーーっ! 足が動かない。
足を叩く、「 よし! やるぞ! 」声を出して、気合を入れる。
でも足が動かない。
「 根性見せろ! やるぞ! 」
気合を入れても足がうごきそうにない。
うじうじしていたら、閃光が走った、チュドォーーーーン ものすごい音、地面が揺れる、目の前真っ白、体が爆発しそうなほど熱い、そのまま意識を手放した。
ベクラダの城壁には、冒険者、ベクラダ軍、ベクラダの貴族、王族が集まって、ゲサック山脈のほうを眺めていた。
「 タクヤと名乗る魔導士が、広域破壊魔法を使うそうです 」
「 広域破壊魔法? 少なくとも超級魔法ですよ、そんなもの人間が発動できるはずがありませんよ 」
「 冒険者ギルドの顔くらい立ててあげましょう、かれらはどうせ全滅するのですから 」
「 魔法の合図があるまで、城壁の中で待機です 」
閃光が走る、城壁が地震で崩れる、爆発音、キノコ雲が発生、キノコ雲から雷。
城壁にいた、冒険者、ベクラダ軍、ベクラダの貴族、王族 パニックになり喚き散らす。
1日たっても、地鳴り地面からの微振動、巨大なキノコ雲。
徐々に様子が、山が一つ消えている。
「 オークは? 」「 飛竜で偵察します 」
俺は体から湧き上がって来るエネルギーにより、体が引きちぎれるような痛みに、泣き叫び続けていた、「 限界突破、限界突破 」人の限界を突破しないと、体が破裂する。
グリモワールの中にあった、限界突破アイテムを死に物狂いで叩き壊した。
再び意識が飛ぶ。
意識が戻る、体の中身を上と下から全部ぶちまけたような状態だった。
ゆっくりと立ち上がる、「 浄化 」一瞬で下呂と糞尿まみれだった体が綺麗になった。
中級魔法は使えるようになったようだ。
ステータスを確認
瑠楠 拓哉 ♂ 15歳
称号 : 女神に愛されし者、超越者(人の枠から外れた者)
LV : 117
体力 : 761
魔力 : 1053
筋力 : 273
早さ : 305
運 : 51
スキルポイント 81
特殊能力 : グリモワール 異世界言語E
ついにLv100超えた。
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