第18話 正々堂々

ぜんかいのあらすじ ボードゲームが落ちてきた


「え、なに?」

「ボードゲームだ」

「ついているのはコマと、手紙?」

「オープン!」

「あ、ちょい」


ホネホネが手紙を開けると空中に文字が投影される

内容は…


キュリオシティスペクターズへ

これはその軍団に指示が出せる魔道具だ

それらを活用して頑張ってくれたまえ。

あと直接でも命令できるから

魔王より


「テキトーすぎやしないか?」

「えーっと内容物が…」


スライム 10隊

スケルトン 10隊

ゴブリン 10隊

ゴーレム 10体

オーク 10隊

メガトレント 1体


「特別なやつがメガトレントってやつかな」

「1隊って確か30くらいだったよな」

「だから総勢1211体か」

「このメガトレントってやつは一度置くと移動できないみたい」

「そしてスナイパータイプかつスポナータイプらしい」

「遠くから狙撃and召喚って感じか」

「隊列はどうする」

「…なぁ、このゲームって何でもできるをコンセプトにしたゲームだよな」

「そうだけどどうしたの?」

「今から、俺に人外共の指揮権を渡したこのゲームを後悔させてやるze!」

「いきなりどうした」 ――


そして決戦の日…


「実況はホネホネと」

「解説はアルマがお送りします?」

「アルマさん、今回の選手はどのような感じですか?」

「まずこれは何なんですか?」

「それでは中継行ってみましょう!」

「あ、聞いてねえ」


「さあ、選手達が今一斉にスタートしました」

「モンスターのこと、選手って言うんですね」

「先行はスケルトンとスライムです」

「スケルトンにスライムが纏わりつき剣撃や打撃が効きづらくなっております」

「実にいやらしいですね〜敵のMPをことごとく削って行きます」

「お次はゴブリンアンドゴーレムです」

「ゴブリンがゴーレムに乗っただけですがその凶悪度はピカイチです」

「まるで歩き回る要塞ですね」


「おーっとここで我らがクラインの魔道具が作動しました」

「スケルトンの腹の中には爆弾が仕掛けてありますので近接職は涙目です」

「更にグロリアさんのポーションで戦闘能力を底上げしています」


「あ、。我らがキャプテン、メガトレントです」

「動けないとは何だったのでしょうか、ものすごく動いております」

「メガトレントを掘り起こし、クライン作荷車に載せ、オーク達が運んでいます」

「本当にこのゲームは何でもできるんですね」


「メガトレントが更にウッドゴーレムを生み出し、更に戦場は混戦化して行きます」

「流石に勝たせて挙げないとこのゲームをやめるんじゃないかってくらいです」

「ちなみに他の皆はがら空きになった街の倉庫を物色しています」

「今帰ったぞ」

「どうだった?」

「今回の使用した分の素材は賄えたな」

「じゃあそろそろ行くか」

「そうだな」


俺達は変装して城壁に登る


「調子はどうだ?」

「うぉびっくりした、ダメダメだよ」

「じゃあこれら置いとくな」

「これはポーションじゃないか」

「あぁ、生産が間に合ったぜ」

「ありがとう、おーいポーションが沢山きたぞ!」

「ありがたい」 「恩に着るぜ」

「いいってことよ、調合クラン、アシッド・ハウスをよろしく」

「「「おう」」」


今回の俺達の目的は架空のクランを宣伝することだ。

そのクランを使ってなにをするのかはまた考えておく。


「マナポーションも行き渡ったし、次はどうしようか」

「じゃあ、でかいの一発いってもいい?」

「ウーン、OKだ!」

「よ~し、ぶっ放すぞ」

「俺のターン、ドロー!手札から火の粉でダイレクトアタック!!」


大きな火球がメガトレントにあたり炎上する

下からは大きな声援が溢れ出る


そしてメガトレントは第二形態に入る


さあ、頑張ってくれたまえ、プレイヤー諸君

俺達は 正々堂々 勝負する!


―――――――――――――――

第18話 正々堂々?

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