第15話 盗賊デビュー
「罠は仕掛けた?」
「「仕掛けたよ〜」」
「装備の点検した?」
「したぜ」「だいちょうぶだ」 「オッケーっす」
「ん、じゃあ行きますか」
「まずどうする?」
「そうだな、馬車を襲うか」
「オッケー」 「あのでかいやつにしてくれ」
「それじゃ、レベルアップした僕の火魔法をくらえ〜 火魔法・中!」
ホネホネが街道をゆく馬車に火球を放つ。
前のより2回りほどデカくなった火球はゆっくりながらも馬車に当たる。
「いけいけ、まずは街道にいるプレイヤーを殲滅、それから馬車の中身を回収だ!」
「水魔法・小」「土魔法・小」「斧術!」「槍術」「高速移動、双剣術、風魔法・小!」
「うわ、なんだ⁉」 「モンスターの襲撃だ、ぐぁ」
「助けてくれ、モンスターが来た」
騒ぎを聞きつけたプレイヤーを狩りつつ、周囲を確認
逃げる商人、駆けつけるプレイヤー、なる鐘の音、
…ん?
カーンカーンカーン
鐘が3回なるとともに声が聞こえる
「モンスターの襲撃が発生した。異邦人の人は対応してくれ。」
この街の領主だろうか、若めの男が空中に投影された。
そして鳴り響く通知
クエスト 略奪を成功させよ
成功 拠点まで略奪品を持ち帰れ
失敗 一つも持ち帰れずに死亡
報酬 略奪品 参加人数 7人
初めてのクエストだ、気合い入れていくぞ。
すると俺に向かって数多の魔法が放たれる、が
「無駄だ、高速移動、風魔法・小」
「な、速いっ」 「おい妨害班、足止めをしてくれ」
「おう、援護射撃を頼む」
「「「土魔法・小」」」
俺の前方に3枚の土の壁が作られる。
そして頭上から魔法の雨、後ろに前衛たち。
普通は仕留められると思うだろう、だが
「突っ切る、高速移動、双剣術、風魔法・小!」
俺は土の壁を削り取りそのまま駆け抜け後衛たちを狙った。
「はぁ!? 突破されたぞ」 「こっち来てる」
「おいタンク走れ!」 「だめだ、間に合わん」
俺は立ちふさがった前衛といっしょに後衛を吹き飛ばす。
「おごぼぉ」 「ヤバい、こっち来た」
「街へ戻れ やばい」
更に俺は霊体を召喚。 最近霊体を出してても剣を飛ばせれることがわかった
そこで霊体を軸に双剣を高速移動と風魔法・小でブン回す。
「うわっ、回ったぞ」 「タンク止めろ」
「おう、アババババ、やばい耐久値が消えてゆく」
タンクを盾ごと双剣術で切り刻み、街から出てきたプレイヤー第二波にぶっ放す。
ドッカーンと大きな音がなり見えたのはプレイヤーだったポリゴンだけだった。
「このゲームにキルログがあったらヤバいことになってたな」
俺は馬車の方を確認するともう片付いており、荷物の運搬が始まっていた。
「お疲れ様」「おつかれ〜」
「「大変だったね」」 「初回にしてはなかなかじゃないか」
「スッゴイ楽しかったっす」 「レベルもすごい上がりました」
「じゃあみんなは運んでおいて、俺は更に足止めしとくから」
「いいの?うんじゃあよろしくね~」
「おう、任せとけ」 「あと魔声帯かけてくれ」――
皆が荷物をすべて持ち運びこの場からいなくなったと同時にプレイヤー第三陣が来た
「あと一匹だけか?」 「しかたねえ、誰が狩る?」
どうやら先行組が俺以外倒したと思っているらしい。
そんな頭お花畑のこいつらに情報をやろう。
声を邪悪そうにしてっと
「異邦人ども、よく聞け」
「なっ、喋った!?」 「おい動画とれ、動画」
「我々は魔王軍の尖兵である、命が惜しくば抵抗しろ」
「はっ、魔王軍だぁ、俺達に仲間を殺されたお前に何ができるんだよ。」
「ふん、豪胆なやつだな、いいだろうそんなお前の名を聞いてやる」
「おぉ、まじで、いや、ごほん、俺の名前はエロフスキーだ」
「そうかエロフスキーか、ダサい名前だな」
「何だ「まぁいいそれじゃあ立ち去るとしよう」
「戦わないのか?」
「俺は魔王様にこのことを伝えろと言われただけなんでな」
そういって俺は上空で回転させていた双剣を頭上におろし、
「さらばだ」
と言ってお花畑共にぶっ放す。
「さぁ帰るか」
俺の後ろにはポリゴンの塊しか無かった。
―――――――――――――――
第15話 盗賊デビュー
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます