第10話 これで僕らも文明人?

「街だー」

「まさか街のど真ん中に出るとはな。」

「ねぇ買い物しよ、買い物。」

「できるわけ無いだろ、一旦戻るぞ」


「ねぇ、どうする?このあと」

「まあまずは俺の進化かな。」

「えっ、進化できるの。」

「おう、ネズミをチマチマ倒してたらいつの間にかできるようになってた。」

「どんなやつに進化できるんだ?」

「えーっと、ゴーストウェポンスピリットってやつだな。」

「やってやって」


俺は早速進化を初める



「進化完了だな。」

「あんま変わってないね。」

「まぁまて、霊体を出せるようになったんだ。まぁ双剣が本体なのは変わらないが」


そう言って俺は霊体を出す。


「なんか影法師みたいだね」

「あまり人間には見えないがな。」

「でも、マントとか仮面とかつければそれっぽくないか?」


「まずは鎧だけだけと、一番人間に見えそうなアルマが行くべきだな。」

「んじゃ、ゴールドだけ貸してくれ。」


ゴールドはこのゲームのお金の単位だ。

1ゴールド1円ぐらいだ。


「はい、これで10万ゴールドくらいだな。」

「あっ、ちょっと待った。どうやって喋るんだ?」

「はい、ここで僕の面白い魔法No,2の出番だね。」

「おっ、きたきた。」

「えっと、魔声帯って魔法なんだけど、これで喋られるらしいよ。」

「あと上のマークはどうする?」

「更にNo,3 偽造魔法ぅ〜」

「これで変えるのか。」


「よし、準備完了だな。行ってくる。」

「いってらっしゃ~い」

「気をつけろよ」

「おう」



「なぁ、行っちまったけどこの間どうする?」

「う~ん、地下通路探索しよ〜。」

「そうだな、行くか。」――



「ただいま〜」

「おかえり〜」

「色々買ってきたぞ」

「俺達も地下通路探検してたぜ」

「どうりで買い物中にレベルが上がるわけだ」

「じゃあ成果を発表するか。」

「まず俺達は地下通路のマップを作ったな。地下通路は網目状になってて今は使われていないようだった。あと終着点があったな。最終的に川に流れていくようだったな

川は街道が伸びている方に流れていたから、ボートとかを置いといて脱出路にしたいなって思ってる。あと今まで出てきたネズミのボスがいたから捕獲しといた。」

「え、捕獲?そんなことができるのか?」

「なんかこの部屋整理してたら檻があったからな。ほらあそこに。」


そう言って俺は部屋の隅を指す。


「うぉ、ほんとだ。結構おとなしいんだな。」

「なんか箱に入ってた食べ物をあげたら大人しくなった。」

「へ〜、そんなこともあるんだな。」


※これがこの世界で初めてのテイムだどいうことをこいつは知る由もない


「次は俺だな、えーっと、まずローブ3着だろロープ、野営セット、松明、

紙と筆記用具、これに地下通路の地図を書いてくれ。それと仮面だな。」

「おっ、どんなのだ。」

「ヤタガラスがペストマスクっぽいやつだろ、ホネホネが骨みたいなの。」

「お〜まんまだな」

「ねぇ〜それもカッコイイけどさ、進化していい?」

「あぁ進化できるんだったな。」

「あ、俺もできるわ。」

「うん、じゃあせーので進化しよ」

「「せーの」」


「進化完りょ〜」

「俺はリビングナイトに。」

「僕はマジックスケルトンになったよ。」

「アルマは防御力が上がった感じだな。ホネホネは骨が黒くなったな」

「僕は魔力が骨に貯められるようになったよ。」

「まぁこれで大体やることはできたな。」

「部屋もきれいになったし、これで僕らも文明人だね!」

「いや、人ではないだろ。」


――――――――――――――

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