いきなりの展開
美乃さんは、とっても可愛らしい。
あんまりかわいいから、オレは勘違いしてしまいそうだ。
「あのさ、美乃ちゃん…。あんまりその…なんていうか、そういう…嬉しいとか言われるとオレ勘違いしちゃうから…言わない方がね?」
と、勘違い暴走しないようにオレは美乃さんの素敵なお言葉を今後極力阻止することとした。
阻止された美乃さんは、
「勘違いと言いますか…実は、わたしも好きです。」
と、いきなり告白返しされましたっ‼︎
「え、でも美乃さんって…真輝斗が好きなんじゃ?」
「いえ、それは姉ですよ」
なんていきなりびっくり発言がやってまいりました!
マジか⁉︎
お姉さん、真輝斗が好きなんだ⁉︎
なんだかとてもホッとした。
あの二人両思いじゃんって。
てか‼︎
そんな人の恋、喜んでいる場合じゃないっ‼︎
「えっ⁉︎今なんて?」
「ですから、真輝斗さんを好きなのは姉ですよ」
…
イヤイヤ、そこじゃありませんって!
「あのさ、オレの聞き間違いだったらゴメンなんだけど…さっきオレのこと好きって言った?」
「はい!」
美乃さんは、とてもいい返事返しをしてくれた。
マジかい⁉︎
「え、オレも好き。」
「え…わたしもです。」
…
なんだ、このヌルッとした告白合戦みたいなものは⁇
オレがいけないのだな。
ここは、きちんとせねばだ。
呼吸を整えて、しっかり美乃さんを見つめて、
「あの、よかったらオレと付き合ってもらえませんか?」
と伝えた。
すると…
「はい!よろしくお願いします‼︎」
と、美乃さんがぬいぐるみのおサルの手を差し出してきた。
「えー…オレおサルに告白してたー…」
「ふふ、冗談ですって。」
笑いながら美乃さんがオレに手を差し出してきた。
細くて白い手をオレはギュッと優しく握り
「よろしくお願いします!」
と、目を見てきちんと挨拶した。
それにこたえてくれる美乃さん。
告白なんてするつもりとか全くなかったのだけれど、でも無事付き合えることになれてとにかくよかった。
しばらくおサルも交えつつイチャイチャとしていた。
名前は、お互いなんて呼ぼうかとか、毎週日曜日デートしようとかね♡
まさか…こんな展開になろうとは、だれが想像したでしょう⁉︎
そして、そろそろ帰るって時間になったので真輝斗たちにも報告しようと、仲良く手を繋いで部屋を出ると…
⁉︎
ま、真輝斗⁉︎
オレは目を疑った。
真輝斗と瀬山さんもオレたちを見て驚いている様子だった。
だって…お互い手繋いでたからさ。
「えっ⁉︎二人って…」
オレの言葉に真輝斗も
「こっちのセリフな」
と返してきた。
四人で笑いあい、互いに祝福した。
どうやら瀬山さんは、以前真輝斗に助けられたんだとか。
そして一目惚れしたんだそう。
美乃ちゃんも、オレとそんな状況で一目惚れしてくれたんだけど、姉妹して助けられて一目惚れとか、さらには両思いってすごいことだ。
そんなオレたちは、よく四人でデートしたりした。
それから何年もの月日が経ち、オレと美乃ちゃんは、なんと結婚いたしました‼︎
そして以前、家で四人で初めて遊んだ時に瀬山さんがめっちゃ写真を撮っていたんだけど、それがまさかの結婚式の披露宴で大活躍するとは、あの時は思いもしなかった。
もうすぐ真輝斗と瀬山さんも結婚する予定だ。
まさか、この四人が親戚になるなんて想像もしていなかった。
これからも、家族ぐるみで仲良くしていこうと四人で誓い合うのでありました♡
おしまい♡
恋とは?好きとは⁇あとは⁉︎ってか意味わかんねーッスけど‼︎ 猫の集会 @2066-
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