彼の心は誰のもの? =愛した人は雲の上、ついて行きますどこまでも!=
寄賀あける
序
許せない――
たかが豪族の娘、まして特別美しいわけでもない。それなのに
そしてその横に伏す女の名はホキ、やはりトヨミの妃、だかトウジと違い父親はたかが豪族、本来ならば
許せない――
なぜこの女はここに住むのを許されているのだろう? トウジが眠るホキを見詰める。そもそもこの宮はホキのために造営されたのだと噂されている。ホキの父親の屋敷に
いったいこの女のどこがいいのだろう?
「ん……」
ホキが身動きし、うっすらと目を開け、薄闇に立つトウジを見た。
「……トウジさま? なぜこちらに?」
「
「いいえ、通常ならば大歓迎でございます。しかし、
ホキがなんとか上半身を起こす。床から出、居住まいを正し、トウジに礼を示そうというのだろう。
トウジの胸に熱く重苦しいものが込み上げてくる。嫉妬の炎が燃え上がる。
許せない――
やっと床から出て座り直そうとするホキの首に……トウジが両手を伸ばした。
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2024年10月2日 21:12
彼の心は誰のもの? =愛した人は雲の上、ついて行きますどこまでも!= 寄賀あける @akeru_yoga
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