手紙
―――――――――――――――――――――
早智へ
ひさしぶりに手紙を書いたよ~!日本語を書くなんて中学生ぶりかもしれない。そっちはどうかな?今ごろせみが鳴いてるだろうね。なつかしいな。
早智は留学のことを心配してるみたいだけど、とにかくちょうせんすること!しっぱいしてもめげないことが大事だと思う。わたしもアメリカに来たときはすごく不安でいっぱいだったけど英語を勉強するときも先生がしっかり教えてくれたから大丈夫!自分からしゃべれば友達もたくさんできるよ。
これから不安なときもあるけどゆうきを出してちょうせんしてみる。をやってみて!もしアメリカに来たら私の家にも来てね!出来なかったらあきらめて日本にかえるのもいいと思うよ。
恵利華より
――――――――――――――――――――
最後の一文を見て、思わず早智は吹き出した。手紙から顔を上げ、手紙を留学先にもっていくケースに入れて、ベッドの中に入る。いつもよりぐっすり眠れそうだった。
少し開けた窓から月の光が早智をつつんだ。
手紙 大鳥遊 @ootori_yuu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます