第7話 仲間?

ボスが倒れたあとボスが落としたアイテムを回収した。


僕はここであるものに気づいた。

ボスが座っていた椅子の前に宝箱があったのだ。


こんなのは初めてだ。僕は宝箱を開ける。するとそこから煙が出て、宝箱が消えた。宝箱は

消えたが代わりに全裸の幼女が倒れていた。


僕はその幼女に呼びかける。


「だ、大丈夫か」


幼女は目を開ける。


「誰じゃ?」


僕は冒険者?で合ってるのか?


「あーお前はさっきここの雑魚猿に苦戦してたやつだなw」


いきなり煽ってくる。


「わしのアドバイスが無かったら死んでただろうなw」


僕はイラッとした。


「助けてくれたことには感謝する、それじゃぁ」


僕はそう言いここから離れようとするが、


「ま、待ってくれ」

「頼むからわしをここから連れ出してくれ」


そう言い僕にしがみついてくる。


「は?嫌だよめんどくさい」


「お願いじゃ、頼む」


めちゃくちゃしつこい。が僕は無視する。


「わしが知ってること何でも教えるから」


僕は歩く足を止めた。


「例えば何をおしえてくれるんだ?」


僕は彼女に質問する。


「お主、異世界から来たのだろ?」


彼女は僕の事を見抜いていた。


「元に戻る方法を知りたいか?」


彼女はそう言うが、


「いや、いい」


僕は断った。


「な、なぜじゃ!?」

「もとの世界に戻れるのだぞ!」

「本当に良いのか?」


彼女は焦ったように言う。


「うん、いい」

「だって知ってるし」


僕は図書館の本に書いてあったことは何でも知っている。だから異世界から帰る方法もしっている。


「な、なに〜!?」


「あれだろ、14のスキルを集めたらいいんだろ」


「そ、その通りだ」

「じゃ、じゃぁその魔法がここにあるってのは知ってるか?」


「うん、知ってる」

「だから急いでとりに行きたいんだ」


「ま、まじか〜」


彼女は絶望する。


「じゃぁな」


僕がそう言うと、


「お前また今回のような戦闘を続けていたらダンジョンをクリアする前に死ぬぞ」


彼女は僕にそういった。


「分かっているさそんな事」

僕は悔しそうに答える。僕は自分の力に満心していた。今回、助言が無かったら僕は確実に死んでいただろう。


「わしがお前を強くしてやろうか?」


全裸の幼女が僕にそう言う。


「いいのか?」


「あぁ、ただし条件がある。」


「なに?」


「私を外に出してくれる事と私も一緒にお前との冒険に連れて行くことだ」


彼女には見抜かれている。僕はこのダンジョンをクリアしたら1人で城を出て14のスキルを探そうと思っていたのだ。


「わかった」


「よしそしたらまずわしをこの部屋から出してくれ!」


「どうやって?」


僕はその方法をしらない。図書館の本には書いてなかったから。


「そんな事も知らんのか」

「お前の血を一滴わしに飲ませろそうすればわしはお前の従者となりお前が許可すればここから出られる。」


「わかった」


僕は彼女に血をあげた。


「よし、これで出られる」

「さぁーいくぞー」


彼女は元気いっぱいだが、


「ちょっと待て」


「なんだ?」


「流石に全裸はやめろ、せめて何か着ろ」


「仕方ないなー」


彼女はそう言って服を出した。これも魔法かなにかだろうか?そう疑問に思った。


「あと言葉がたまに変だから直して」


気になってた事を指摘する。


「そんなに変か?」


「うん」


「見た目は幼女なのに喋り方がたまに年寄りだし」


「そうか、直す」


彼女はそう言って喋り方を直し、見た目も幼女から大人の女の人に変えた。


「え!」


「どうした?」


「いやなんでもない」


僕はとても疲れていたためツッコミはしなかった。

僕等はダンジョンからでた。


「それじゃ、また明日ここで待ち合わせな」


僕は彼女と別れる。


「何を言っている?」

「私も行くぞ」


彼女は僕に着いてくる気だった。


「だめだろ!」


「なぜだ?」

「いいではないか」


ダメに決まっている。皆の前ではステータスを偽装してまで隠しているのにいきなりこんな強強お姉さんを連れてきたら何を思われるか。


僕は彼女に僕の日常を説明し、ステータスも見せた。


「こ、これはやばいな」

「これで勇者ではなく図書館司書とは」


「うるさいな〜」


やっぱり言われると思った。


「ミナトと言うんだな」

「これが私のステータスだ」


そういわれ見せられたのは、


『レベル 150

 職業 ヴァンパイア

 スキル 光魔法、闇魔法(すべて)

 剣術 MAX  魔法 MAX

 称号 ヴァンパイアの王、湊の従者』


「すごいな」


「ミナトほどではないけどな」


彼女は僕の遥か上の存在だ。


「私の名前はイリス・ツェペシュだ」


「わかったイリスこれからよろしく」


僕たちは握手した。


「よし、それじゃーどこへ行く?」


初めの話を忘れてしまっているらしい。


「だから、イリスは目立つからもう少し目立たないようにしてくれ」


「また幼女になったらいいのか?」


「それもダメだもっと目立たないように」


無理難題をいっているのはわかるが流石に目立つのは困る。


「わかった」


彼女はそう言い僕の手のひらサイズまで小さくなり僕の首元に隠れた。


「これでいいのか?」


「あぁ」


「イリスは絶対に出てきてはダメだぞ」


「わかった」

そう言い、僕らは城へ戻った。


※腕はイリスにちゃんと治してもらいました。

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