第8話 知りたくなかった真実

     一


 ソラたちは右往左往したあと、天井に設けられた通風口をつたって食堂エリアへと移動することにしたようだ。

 ソラとシャルロットは辺りに積まれていた木箱を足がかりにして、そこへ飛び移った。

 その様子をリリアンは、潜伏している木箱の中から見ていた。

 リリアンも後を続く。

 通風口の内部は人一人がうつ伏せになってようやく通れるほどの道幅で、それらは複雑に入り組んでいた。

 ソラたちは自らの嗅覚を頼りに食堂を目指しているようだった。

 厨房の付近まで来ると、ソラはなにやらシャルロットと話し合ったあと、身を乗り出し、下へ降り立った。

 ソラは十秒とたたずに口にありったけの魚をくわえてもどってきた

 食事にありつく二人。

 リリアンは思わず感心してしまった

「(ずいぶん男らしくなったわねぇ、ソラったら)」

 やがてお腹もふくれたのか、ソラたちは引き返すことにしたようだ。

 リリアンは二人の目に入らないように、とっさに分岐した別の道へと体を進めた。

 そして二人をやり過ごしたあと、再び追跡を始める。

 ソラたちが食堂のホールへとさしかかったときだった。

「いよいよ明日だな、復活祭」

 声が聞こえてきた。

 ソラが足を止めると、遅れてシャルロットも立ち止まる。

「これでこの子たちも救われるんだな」

 この子とは誰のことだろう、あいにくここからだと下は除けない。

「……でも、アリーサ様、かわいそうだよな」

 別の誰かが言った。


「神の御霊を降ろしたら、アリーサ様は、全てのマナを使い果たしてしまう」


 ソラの目が見開く。

「……え」

 シャルロットも同じように目を見張った。

「まあ、死んでしまうも同然だよな」

 ソラの体はぴくぴくと震えた。

「……嘘だ……こんなの嘘だ……」

「ソラ、落ち着いてください」

 シャルロットの一言はもはやソラの耳には届いていないようだった。

「僕は認めない! 認めないからな!」

 ソラはシャルロットを置いて、一目散に駆けていった。

「ソラ!」

 シャルロットも慌てて後を追う。

 リリアン一人だけがその場に取り残された。

「はぁ。知ってしまったか……」

 そう、それはリリアンが決して語りたがらなかった真実。

 リリアンは深い溜め息をついた。


 何度も道を間違えながら倉庫に戻ってきたソラは、顔を真っ赤にして息巻いた。

「シャルロット、僕は決めたよ。王都に渡ったら、アリーサさんを止める! いくら世界のためだからといって、アリーサさんを犠牲にしてたまるか!」

「落ち着いてください、ソラ。きっとアリーサ様にもお考えが――」

「知らないよ、そんなこと!」

 ものすごい剣幕でソラは叫んだ。

 シャルロットの体がびくんと震えた。

「僕は、僕のためにアリーサさんを助けるんだ! アリーサさんの気持ちなんて関係ない! 世界が滅びてしまったって構うもんか!」

 シャルロットは何も言わない。

 言葉を失ってしまっているみたいだった。


 ――ま、無理もないか。


 リリアンは、そっと虚空に向かって呟いた。


「……まるで5年前のあたしを見ているみたい」


     二


 王都へ至る街道には多くの人で溢れていた。

 一見正常な人もいれば、目が虚ろな人もいる。

 明らかに自我をなくしまっている人もいて、そういう人は正常な人に連れられていた。

 おそらく、みんな悲しみを抱えた人たちなのだろう。

「みなさんアリーサ様に救われることを望んで、はるばるここまで足を運んできているんでしょうね」

「…………」

 これからそういう人たちの望みを破壊しに行くのかと思うと、胸がきりきりと締め付けられた。

「それでも僕は行くさ」

 誰のためでもない、僕のためだ。

 僕は僕のためにアリーサさんを失いたくない。

 世界がどうなろうが構わない

 たとえ世界中の人が死に絶えてしまったって、アリーサさんがいてくれればそれでいいんだ。

 ……きっとアリーサさんだって喜んでくれるさ。

 アリーサさんだって本当はこんなことしたくないに決まっているのだから――。

「ソラー!」

 どこからか声が聞こえた。

 目を向けると、そこにはダリアさんに連れられてクララが元気に手を振っていた。

 僕も手を振り返す。

 ……ついに気づかれてしまったか。

「……シャルロット。本当にいいの? 僕なんかについてきて?」

「はい。あたくしはソラについていきます。ただし、ソラに協力するためではありません。あたくしはもっともっと賢くなりたいのです。――母がそうだったように」

 ……そうだよね。シャルロットにはシャルロットの意志がある。僕のためだけに行動しているわけじゃないんだ。

 そして僕には僕の意志がある。

 どうかここから先、順調に行って、アリーサさんを説得することができればいいんだけど……。


 しかし、そんなことはありえなかった。


 王都へと入ろうとしたときだった。

「おうおう、ずいぶんと威勢がいいじゃねえかよ。クソネコ風情が」

 僕の体が、ぶるっと震える。

 あのとき、僕を羽交い締めにした大男だ。

 その隣には、見たことのないやせ細った男が立っていた。

 背後には無数の騎士たち。

「君たちは……」

 僕は足を止め、か細い声で問いかける。

「いけません! この方たちはドメニコスの――」

「お嬢様は黙っていてもらいましょうか」

 やせ細った男の方が言った。

「そうだ。オレらはこのクソネコと話があるんでな」

 ……ざっと見て20人。きっとシャルロットを奪い返すためにここで待ち伏せしていたんだ。

 行き交う人たちは怪訝な目で僕らを見ている。

「にゃあああ~~~~~~んっ!」

 すがるように僕は鳴いてみせた。

「おっと、もうその手は通用しないぜ」

 気がつけば僕らは囲まれていた。

 王都では鐘が断続的に鳴らされていて、しかも行き交う人たちの喧噪によって僕の声はかき消されてしまっている。

「さあ、観念するんだな」

 大男が言った。

 冷たい汗が頬を伝う。

 僕は何としてでもアリーサさんに会わなければいけない。そしてこの馬鹿げた自己犠牲を止めさせるんだ。だからここで足止めを食らっている余裕はないのに……!

「あたくしは、いいです。一旦捕まって、また逃げ失せてみせますから。ソラの足手まといになるわけにはいけません」

「そんなことって……!」

 ここで頷いてしまったら、男が廃る。

 いくらアリーサさんのためと言えど、もしアリーサさんがそんな僕の姿を見たら大いに悲しむに違いない。

「……だってアリーサさんは日頃から――」

 言いかけたときだった。


「困っている人を見たら、助けてあげなさい!! ……だよね!?」


 目を疑った。

 そこにいたのは――リリアンだった。

 リリアンが騎士の囲いめがけてタックルをかまして入り込んできたのだった。

 わずかに隙間ができる。

「さあ、早く!」

 リリアンが促す。

 僕はリリアンを横目に捉えると、シャルロットの手を引き、一気に駆け出す。

「……ありがとう、リリアン」

 どういう巡り合わせが分からないけど、また会うことになるなんて……!

 やっぱり僕とリリアンは切っても切れない糸で結ばれているのかもしれない。


     ◇◇◇


「テメエがリリアンだな」

 20の長槍がリリアンに向けられる。

「あ、言っておくけど、あたし、あんたらなんかと戦う気ないから」

 リリアンはあっけらかんと告げると、腰を屈め、囲いを抜けた。

 ――そう、あたしはあの女の結末を見届けなければいけないんだから。

 ソラがあの女を説得することができてもできなくても、あたしはあたしの目であの女の想いを受け止める。

 リリアンは風の中で呟く。

「……家出娘のあたしができることなんて、しょせん、それぐらいだからね……っ!」


     三


 人々が行き交う隙間を縫いながら、王都の街並みを駆けていく。

 つい七日ぶりのことなのに、やけに懐かしく感じられた。

 人々は一直線に王城の裏手に設けられた祭壇を目指していた。

 その頂に、御座がある。

 神と通じ合える場所だ。

 アリーサさんはそこでたびたび神事を行ってきたので、僕も何度か足を踏み入れたことがあった。

「あまりにも人が多すぎますね」

 シャルロットが溜め息をついた。

 確かにこれじゃあなかなか目的の場所まで辿り着けない。

 しかも追っ手が差し迫っているときた。ここで右往左往している余裕は僕らにはない。

 こうなったらイチかバチか……。

「シャルロット、僕の腕につかまって」

 僕はシャルロットの手を引き、目の前にいる人の肩に飛び乗った。

 そしてそれを足がかりにして、家屋の屋根へ。

 僕が先に降り立ち、シャルロットが遅れて降り立つ。

「ずいぶんと器用な芸当をするのですね」

 感心したようにシャルロットが言った。

「まあね」

 自分でも驚きだ。つい最近までの僕には決してできなかったことだ。

 屋根づたいに一直線に駆けていく。

 ここらは民家と民家が密集しているため、飛び越えなければいけない距離も大したことがない。

 シャルロットも僕の後を続いた。

 中央広場まで来て、僕らは一旦地上に降りることにした。

 ここからは家屋の連なる間隔が疎らだ。

 僕らは石畳の地面を走って、王城を目指すことにした。


 王城の正門は厳重な警備がなされていた。

 衛兵が何人も長剣を構えて立っていて、とても突破できそうにない

 ドメニコスの城の比ではなかった。

「どうしますか?」

「……うーん」

 ふと僕の目に止まったのは、王城のすぐ西に軒を構える白亜の建造物。

 確かその周辺にもいつも衛兵がうろついていたが、今日は王城の警備に人手を取られているのか手薄になっている。

「もしかしたらこの建物から裏手へ回れるかもしれない!」

 そう言って、僕は駆け出していく。シャルロットも後を続いた。

 建物の側壁に沿って、回り込むことができそうな隙間を探したのだけど、あいにくそういった場所はなさそうだった。

 ここと王城の庭は連結しているので、下手な動きをすれば衛兵に見つかってしまう。

 頭を悩ませていた、ちょうどそのときだった。

 さきほど僕らを取り囲んでいたドメニコスの私兵の一人が向こうの通りからこちらに向かって歩いてくるのを見た。

 まずい……! どこかに隠れなければ……!

「シャルロット! 引き返そう!」

「無理です! 向こうからも来ます!」

「くっ……!」

 挟み撃ちの格好になってしまった。

 我にもすがる思いで辺りを見渡す。

 するとタイミングを見計ったかのように、僕の頭上にある窓が半開きになった。

 妙だ。

 今まさに何者かによって開けられたのなら、偶然にしては出来すぎている気がする。

 しかし今ここでドメニコスの追っ手に捉えられるわけにはいかない。

 焦燥が募る。

「行こう、シャルロット」

 思い切って僕は切り出した。

「どうみても罠としか思えませんが……」

「その可能性は高いけど、とりあえず隠れてやり過ごそう」

「ソラは先走りすぎですね。この先に何が待ち受けているか分かりません。二人程度なら、あたくしたちでも何とかなります。共闘して退けましょう」

 確かに。僕らはここに辿り着くまでに数多の逆境を突破してきた。

 しかし今回は、相手は人間だ。しかも武器を携えている。僕ら二人で、どこまで肉薄できるか……。

 束の間の逡巡。

「あたしよ! 早くこっちに来なさい!」

「リリアン!?」

 中から聞こえてきたのはリリアンの声だった。

 なら、不安の要素はどこにもない。

 お互い頷き合って、シャルロットと一緒に、窓から中へと入り込んだ――。


 ――空気が一気に重くなった気がした。

 大理石の床。

 等間隔に台座が置かれていて、その上には人型の石像が設置されていた。

 10、いや、20はくだらないだろう。

 これらの石像に象られた人物は、どれもこれも美しい女性ばかりだった。

 最奥に一つだけ何も置かれていない台座がある。

 まるでそこに置かれていることを待っているように。

「これは……」

 シャルロットは奇妙そうに辺りを見渡していた。

 足音がどこからか響いてくる。

 僕らは同時にそちらの方へ向いた。

「歴代の御子たちのミュージアムよ」

 僕は思わず目を見張った。

「リリアン……」

「隣にいるのは家出娘のシャルロットかな?」

 リリアンは、にんまりと笑う。

「お、お久しぶりです」

 シャルロットはどこかバツが悪そうだ。

「"紅の牙"なんて異名を取ってるんだって?  逞しくなったもんだわ。感心、感心っ!」

「もしかして、後をつけていたのですか?」

 シャルロットは訝しげに訊ねる。

「そんなことないわっ! あたしもあの女の晴れ舞台を見たくてね。決してこっそり尾行していたわけじゃないからねっ」

 びしっと僕を指差す。

 本当に天邪鬼なんだから、リリアンは。

 今、僕は察した。

 道中の様々な現象は、全部リリアンの仕業だったのだと。

 道中、目を回していた野犬も、意味ありげに設置されていた七輪も、なぜか木箱の蓋が空いたことも、そして今窓を開けてくれたのだって……。

「ありがとう、リリアン。僕のことを見守ってくれていて」

「……だから違うってば。全部ことのついでっ。あたしだって王都に戻らなければいけなかったから!」

 リリアンは気を取り直すように咳払いをすると、息を吸いこみ、そっと告げた。

「……今だからこそ、全ての真実を話すわ」

 いつになく真剣な眼差しで僕を見据える。

 僕はぐっと息を飲み込み、リリアンの瞳を見つめた。


「世界中に悲しみが溢れた結果、病が流行し、神の御霊を降ろした御子がそれを浄化する。それは遙か数千年も昔から、幾度となく執り行われてきた儀式なの。そうした節目のことをあたしたちは、”救世の刻”と呼んでいる。


 アリーサは9歳のときに、神の声を聞いたわ。

 ――いずれ魔王は討たれるが、人々の心に刻まれた悲しみが完全に癒えるには、まだ時間がかかる。世界は病に冒された人で溢れることになる。お前がその身と引き替えに病を治し、救世主となるのだってね。


 ……言わば、貧乏くじのようなものね。その時代に生きている人から、神の力を全て継承し得る器を選定して、声を授けるの。

 当然、あたしもパパもママも反対したわ。本人だってそのときは乗り気じゃなかった。もちろん家族ぐるみでアリーサが”器”であることを世間に隠し通したわ」


 僕もシャルロットも何も言わずにリリアンの話に耳を傾けていた。


「しかし、魔王が斃されてしばらくたった頃、駆逐されることなく息を潜めていた魔物によってパパとママが殺されたわ。……原型も留めていない酷い死に方だった。それからアリーサは考えを改めたの。かつて神の声を聞いていたことを自ら名乗り出たわけ。

 当然、王国はアリーサを神の申し子と囃し立て、保護することを決めた。残された人生を悔いなく過ごせるように望むものなら何でも与えると言ってきたわ。

 しかしアリーサは、決して多くを望まなかった。ただ一つ、自分の診療所を構えさせてほしいと言っただけね。

 それからしばらくの間、あたしは無し崩し的にアリーサと共に診療所で過ごすことになったわ。もちろん、自分の命を犠牲にして世界を救うなんておかしい、ここから逃げようって何度も何度も言ったわ。でもアリーサは決して首を縦に振らなかった。


 それである日、大喧嘩になっちゃってね……あたしが一方的に責め立てたんだけど……あたしと世界、どっちが大事なんだって……アリーサは何も答えなかった……。あたしは泣きながらここを飛び出した。以来、あたしは一人ぼっちよ」


 もうここまで聞けば十分だった。


「……ということは、リリアンも僕と同じ気持ちだってことだね。アリーサさんを止めようよ!」

 だがリリアンは首を縦に振ろうとしない。

「……リリアン?」

 そしてどこか悲しげな目で僕を見た。

「きっと五年前のあたしだったら快く頷いていたんだろうね」

 虚空を見上げながら、リリアンは呟いた。

「あたしの心に灯っていた情熱の炎は、もう消えてしまったわ。あたしの心は、擦れきってしまったの。……そう、あまりにも多くのことを知りすぎてしまったわ……。でもソラが真実を知った上でそれを成し遂げると言うなら、あたしに止めることはできない」


 そのときだった。扉を激しく打ち付ける音が聞こえてきた。ついに追っ手に気づかれたんだろう。

「もう時間がないわ」

 リリアンは手前の台座を横にずらした。

 そこに現れたのは、地下へと通じる階段だった。

「この階段を下って、道なりに進めば、祭壇の裏手に出るわ。アリーサと話を交わす最後のチャンスよ」

 リリアンもシャルロットもその場を動こうとする気配はない。

 ただじっと、真剣な眼差しで僕を見つめている。

「……一緒には来てくれないの?」

 僕はリリアンとシャルロットを交互に見た。

「あたしは、ここで追っ手を食い止めなければいけないからね。……あいつらがいたら、マトモに話もできないでしょ? ……まあ、追っ手がいてもいなくても、あたしはこの道を通ることはもうできないけどね。だって、もうとっくの昔に通り過ぎた道だから」

「……ごめんなさい。世界の理に抗うだけの力は、今のあたくしにはないと思うのです」

 ……まあ、しょうがないか。

「ありがとう、リリアン。そして、シャルロットも」

 僕一人ではここまで来れなかった。

 今、僕がここにいるのは、二人がいてくれたおかげだ。

 リリアンは凛々しい眼差しで僕を見据えると、

「肝に銘じなさい、ソラ。ここから先は、ソラ、一人だけってことを。あたしはあたしの意思で、ここに残ることを決めた。そして、ソラはソラの意思で、先に進むことを決めた。

 果てしない暗闇の中を一人で突き進まなければいけないの。はっきり言って、何が起きるか分からないわ。

 あたしはソラを追いかけることはしない。ゆえに見守ることも、手助けすることもできない。

 ……冷たいようだけど、それだけは、はっきりさせておかないといけないから」

「……うん、そうだよね。ありがとう」

 僕はもう一度頷いた。

「でも安心しなさい。たとえどういう結末に至ろうとも――」

 リリアンは、にこりと笑った。

「全てが終わったら、ぎゅっと抱きしめてあげるから」


 僕は大きく頷くと、覚悟を決め、階段を下りていく。

 もう振り返らない。

 僕にできることは、ただ先に進むことだけだ。

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