閑話 うんちく その2

 うんちく その2



 ヴァイパーバジリスク    脅威度 大


 ヴァイパーというのは超巨大な蛇の魔獣、全般を指す総称である。

 なかには三十メートルを超す個体の記録もある。


 地域によって様々種類が確認されており、大きさから色、模様、毒性の有無によって危険性が異なる。

 しかし概ねその一帯で、頂点に君臨している魔獣であることに変わりはない。

 永きに渡り冒険者たちを苦しめてきた魔の森の捕食者(プレデター)である。


 駆逐するには大量の重火器が必要となってくるのは言うまでもないが、それが容易に用意できない、あるいは無い以前はどう対処していたのだろう。

 その答えは無である。

 簡易なバリスタ数機で追い払えたとの記録もあるが、基本的には出会ったら最期、逃げ切る以外、道はないとまで言われてきた。


 その最大の理由はこの種に共通してみられる執念にあり、ヴァイパーは一度獲物と定めた相手を逃がすことはない。何日かけてでも執拗に追ってくるのである。

 恐らく時間に対する感覚がヒトのそれとはかけ離れているのだろう。

 じつにゆっくりと、だが確実に忍び寄ってくるのである。


 この世には超巨大なコングなんてものはいなければ、遺伝子操作の失敗で有り得ない大きさになっちゃったクロコダイルも存在しない。

 ましてや砂浜を泳ぐサメも、

 蛸足で陸上移動するサメも、

 頭が二つあるツインヘッドシャークも、

 ゾンビシャークも、

 メカゾンビシャークも、

 フライングメカゾンビシャークも、

 シン・トリプルヘッド スペースメカゾンビ・ザ・ゴーストシャークEX(属性盛り盛りエクストラ)も存在しない。

 しかしビル四階分に相当する大きさの化物大蛇は、確かに存在したのである。


 ヴァイパーの主な攻撃手段は巻きつきからの締め上げである。

 これをまともに喰らったら体中の骨という骨はもれなくコナゴナ。からの丸呑み。

 もしこれに絡め取られたら、たとえ重装甲のアーマーナイトであったとしても助かる術はないだろう。 


 そして暴れ回り。

 十数メートル、あるいはそれ以上ともいう巨体が予測不可能な軌道で四方八方から迫りくる、例えるならそれは鞭のようにしなる巨木の竜巻旋風。軽く死ねる。

 戦車かロケットランチャーでもなければ抗いようがない。


 それに加えてヴァイパーの中でもバジリスクという種は、即効性の麻痺針を投射してくる。

 その正体は上下に二本ずつ生えた牙であり、喰らえばものの数秒で泡を吹いて倒れるという超強力なもの。

 場合によってはそのまま窒息死する。


 過去の資料映像などから解析したところ、この生体兵器の初速は時速二百キロを越えていた。

 故に発射されてからの回避はまず不可能で、予備動作から射線を読むこと以外に対処する方法はない。(盾は有効)


 あとは四発まで(場合によってはそれ以下)と上限が決まっているので、滅多なことでは撃ってこないというのが唯一の救いか。


 現在ではユグドラシル高原森林公園を含めて完全に駆逐され、絶滅種となっている。

 しかしあろうことか絶滅種とされてからも度々、生きた個体が確認されている。


 今現在でも地底や洞窟の奥深くなど、まだ人類が到達していない地点には駆逐を免れた個体が集団で生息しているものと、まことしやかに囁かれている。




 STHSMZGS・EX  脅威度 ?

 (シン・トリプルヘッドスペースメカゾンビ・ザ・ゴーストシャークEX)


 属性  飛行 水生生物 機械 不死


 耐久98万 攻撃(貫通3000×5連射の短射程遠距離攻撃)


 防御200 魔法耐性0 1000以下のダメージを無効化するバリアを所持


 侵攻に合わせて攻撃してこない避雷針ゴーストトークンを展開する(3回まで)


 ゴーストトークンは遠距離攻撃を引き付け、悪天候(雷雨)を引き起こす。


         ※もり〇ん調べ(ウソ)

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