五章:決意は確固たるものに!

夕暮れ、繁華街の通りを歩く。

買い物終わりの夫婦、酔っ払いの若者、散り散りに走り騒ぐ子供達。みんな一様に幸せそうな顔をしていた。

.....その顔が、イニティカの笑った顔とブレて重なった。

あの娘はウチに居るのが幸せと言ってくれた。

あの娘はアタシと過ごす日々を楽しいと言ってくれた。

あの娘は...ウチを「居場所」と言ってくれた。

たとえアタシが優れてなくても、アタシに何も成したことが無くても...

アタシは彼女イニティカの幸せを守りたい。

「ハッ !...アタシは『ネモフィラ書庫』店長、マキナだ!たった一人の従業員しんゆうを失ってたまるか!」

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