七章:混乱が市街地に!
イニティカの手を取り、通りを走る。アヴィスが感知できるだけでもざっと20人。
アタシの息は上がりっぱなしだが、イニティカには汗一つない。覚悟を決めた女は違うということか。
ならず者の一人が数え切れないほど、球体を投げる。よく見ればゴツゴツしてて、黒光りしてて...手榴弾じゃねえか!?
慌てて路地裏に身を潜める。魔素がある今、人々は300ボルト程度で死ななくなったし、手榴弾程度で四肢はさよならしない。だがもちろんダメージはある。
おかげで市街地は阿鼻叫喚だ。
その中でイニティカは見た。角や尾が生えた子供達が大人達によって連れ去られるのを。
「ケホッ...大丈夫かイニティカ?」
振り返った時、イニティカは既に消えていた。
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