設定①
世界 エターナル
女神アイリスが管理している世界。
管理しているといっても、女神自身が忙しくほぼ放置されていたという、世界の住民にとってははた迷惑な話。
そんな世界に邪神の眷属である魔王が突如降り立ち、この世界に元々いる魔族をまとめ上げ人間と対立し戦争を行っていた。
その戦争を終わらせたのがスザクである。
スザク
30代前半くらいの黒髪黒目のパッとしない風貌の男、平民
この世界では黒い髪と瞳は不吉として忌み子と呼ばれ差別されている。
実は女神によって異世界エターナルに召喚させられた勇者。
魔王どころか邪神すら瞬殺するほどのチート能力を女神に与えられた。
だけど、女神自身はそこまでチートだと思っていなかったようだ。
「目立たず騒がず」がモットーで、世界を救った功績はパーティーメンバーに全て譲り、公式の記録には全く名前や功績は残っていない。
そんな性格の為、普段の姿はさえない感じのアラサー男の姿だけど、その姿は偽装の魔法でカモフラージュされていた。
偽装を解くと、黒髪黒い瞳は変わらないが、20代前半の相当なイケメンの本当に姿に戻る。
今はギルドの窓際で雑用などをしているが、本人はその方が性に合っているみたいだ。
周りはそんな様子を見て『無能のスザク』と馬鹿にしている。
だけど、真の仕事は陰で誰にも手に負えない超高難度の依頼を人知れず速攻で終わらせ、入手不可能素材と言われている素材をも難なくギルドに卸している。
また、スザク以外は誰も受ける事が出来ない極秘依頼をリリスから受けている。
この依頼はコード【
そんなスザクの裏の仕事の際は全身黒づくめの姿をしており、世界で唯一の最高峰ランクSSS冒険者「ブラック」と呼ばれ、その姿を見る事が出来たごく一部の幸運な冒険者の証言もあって、世界中の冒険者たちの憧れの人物となっている。
その事を知っているのはギルドマスターのリリスだけである。
まぁ、人知れずギルドマスターにこき使われているだけかも?
アイ
スザクの娘、16歳、平民
父親と同じく黒髪黒目の少女で、黙って佇んでいればとんでもない美少女だけど・・・
父親のスザクと同じ髪と瞳の色でいわれない差別を受けてきたが、そんな境遇にも腐る事なく真っ直ぐに育った。
かなりアグレッシブな性格でジッとする事が嫌い。
性格はとてもハッキリしていて嫌な事は嫌だと正直に言ってしまう。
その事が原因で学園で度々貴族と問題を起こすのだが、相手が明らかに悪いのに父親のスザクがペコペコと頭を下げて謝っている姿を見るのをとても嫌う。
スザクは娘のアイを溺愛しているが、アイの方は表面上はそこまで見せる事もしないので、周りから無能と呼ばれている父親に対しては少し軽蔑をしているように見えるが、愛情を持って育ててくれている事も知っており、嫌いになれきれていない。
ただ素直に言えないだけで、相当なファザコンである。
聖女に目覚めてからは遠慮せずに好意を全面に出してくるようになった。
母親はアイが生まれた時その命を落としてしまい、彼女自身は母親の姿も愛情も知らないまま育った。
今の姿は父親であるスザクが能力を封印しており、封印が解けると聖女の証である髪は薄く青色がかった銀髪に瞳は金色に変化し、聖女としての力を使う事が出来る。
アリエス
アイの母親、故人
かつての勇者パーティーのメンバーであり、聖女としてスザクのパートナーとして一緒に旅をしていた。
魔王が倒れ世界に平和が訪れた際、スザクと夫婦になりアイが生まれる。
しかし、聖女は世界の理により1人しか存在出来ない事により、出産時にアイに自分の生命力、魔力全てを譲り死亡してしまう。
亡骸は今でも王都にある教会の奥深くに封印を施され保存されている。
スザクとアリエス、そしてアイの正体と関係を知っているのは教会だけである。
あと、ざまぁ!される約数名のバカも・・・
リリス
現ギルドマスターのリリスは18年前に冒険者ギルドの受付嬢としてスザクと一緒にギルドに採用されたのだが、仕事はとても優秀でわずか1年で王都リクセンの冒険者ギルドのギルドマスターとなった。
その2年後にはこの国だけでなく、世界中にネットワークを持つ冒険者ギルドの最高職である理事長の座にも付いているが、今でも王都リクセンの冒険者ギルドのギルドマスターを続け、スザクの上司としてこき使っている。
見た目はギルドで働き始めた18年前から容姿が全く変わらず、20代前半の絶世の美女と呼ばれる程の美貌とスタイルで、腰まで伸ばした輝く金髪とミステリアスな赤い瞳が特徴。
それだけの美しさなのにどんな男からの誘いも断わり、今だに独身を貫いている。
ギルド来る前の経歴も一切謎のミステリアスな雰囲気を持つ美女。
ボンクーラー・ミエッパーリー
ミエッパーリー王国の王子、16歳
金髪、青目のイケメン
国王の一人息子である為か、幼少の頃より甘やかされ人の意見も禄に聞かない我が儘な人間になってしまった。
そんな性格だが、流石に帝王学を学んでいる王子だけあって学園では成績は優秀、運動もかなりのスペックであり、周りからは『さすが魔王を倒した勇者の息子だけある』とチヤホヤされている。
リヴィア・オーチメ公爵令嬢の婚約者だが、学園に入ってからはアイに一目惚れし、事ある度にアイに言い寄ってくる。
その度に断られているが、それを見ていたリヴィア嬢が間に入ってしまい、アイと口論となる。「平民のくせに生意気な!」と逆上し、アイへ暴力を振るった事より自らの家、地位、国すらも危うい状態になってしまう事をその時は知る由もない。
ざまぁ要員その①
ドーリーヨコ・ミエッパーリー
ミエッパーリー王国の現国王
かつての勇者パーティーの一員だったが、魔王と最後の決戦の前にニーヤックとローイエの3人と共謀し、宿屋から逃げ出してスザクとアリエスだけを魔王城へと戦いに行かせた卑怯者。
しかも、スザクが魔王を倒した後はアリエスと一緒に一般人として生きていく事になって国王へも報告もしなかったので、当時の父親である国王は功績を自分の国の事にしたかった為、魔王を倒したのは逃げ帰ってきた自分の息子だと世界中に大きく宣伝してしまった。親子揃っての卑怯者。
完全にスザクの手柄をかすめ取ったのだが、スザクも何も言わなかったので、世界でも1番の国と最強の男だととても調子に乗っている。
ざまぁ要員その②
リヴィア・オーチメ公爵令嬢
ミエッパーリー王国にあるオーチメ公爵家の長女
彼女の上には2人の兄がいる。
足元まである長いツインドリルの金髪、エメラルドグリーンの瞳
ボンクーラー王子の婚約者
自分は全てが完璧な女性だと思い込み、自分より下の身分の者には見下し馬鹿にしている。
これは父親の教育のせいで偏った価値観を植え付けられただけで、母親の叱責で間違いに気付いた。
ボンクーラー王子がアイを口説いている現場を目撃し、嫉妬で更に現場を混乱させてしまう迷惑娘。
怒りで頭に血が上り思わずアイを階段から突き落としてしまいアイが重傷を負ってしまったが、「私のせいじゃないわ!」と言ってその場から王子達と一緒に逃げてしまった。
その現場はアイを遠くから見守っていた神殿騎士に目撃されており、その日の夜には公爵家そのものが消滅してしまう。
ざまぁ要員その③
ニヤーク・タータナイ
ミエッパーリー王国の騎士団団長
ほぼモブなので身体特徴は省く。
かつての勇者パーティーのメンバーの1人で、息子は王子達と同じく16歳。
その息子は王子の取り巻きの1人で、最初はアイに惚れていたが、告白をした際にフラれてしまい、逆恨みからアイを虐めていた。
ざまぁ要員その④
ムーノ・ウンチーク
ミエッパーリー王国の宰相の息子、同じく16歳
ざまぁ要員だけの存在なので、父親と共に細かい設定は無し
常にアイに成績で負けていて、その憂さ晴らしに虐めを行っていた。
更に自分はアイより力でも強いと勘違いし、権力を傘に暴力を振るおうとしたが、逆に返り討ちに合いビンタされ敗北。
その事をさも自分が被害者だと教師に訴え、宰相の息子の地位を使いアイを陥れ父親のスザクを自分の目の前で土下座をさせた。
その行為が後で飛んでもない利子が付いて自分に返ってくるとは・・・(南無)
ざまぁ要員その⑤
ローイエ・ガメツ
ミエッパーリー王国の王都にある王立学園の理事長
真っ赤な燃えるような長い髪に、紫色の瞳の30代後半くらいに見える美女
とても色っぽくグラマラスな肉体を誇り見た目はかなりエロい。
数々の男に取り入り貢いで貰うことを最上の喜びとしている。
彼女にとってお金が全てであり、自身の容姿も自信がタップリで男は全て自分に惚れるものと思っている。
恋愛感情というものはほとんど無く、男とは勝手に貢いでくれるものだと信じて疑わない。
そういう彼女だけど年下好きなショタコンだったりする。
かつての勇者パーティーのメンバーの1人で魔法のエキスパート。
炎の魔法を得意とし、冒険者時代は『煉獄の魔導士』の二つ名で呼ばれていた。
魔王討伐の褒美で学園の理事長に就いた。
理事長の立場というのは自分の地位と収入を満足させるものとしか思っていなく、がめついだけあって経営手腕は見事(特に裏金作り)だけど、それ以外には関心は無く、学園内は本来は身分の上下は無かったが、彼女が理事長になってからは上位貴族が我が物顔でのさばり好き放題する、平民や身分の低い学生にとっては地獄のような状態になっている。
ざまぁ要員その⑥
ガブリエル
教会の王都神殿に席を置いている神殿騎士の1人、20歳
短く刈り揃えられた金髪に青い瞳のイケメン
スザクやアイ達の秘密を知っている数少ない常識人。
学園内では教師として潜入しアイを見守っている。
アイが学園で虐められている事も分かっていたが、自分の力では何も出来ずに歯がゆい思いをしていた。
学園
世界中にある教育施設
識字率向上の為に世界中の国が協力して国民の子供へ無償で教えている。
いわゆる義務教育で、その上には学院と呼ばれる更に高度な授業を受ける事が出来る機関もある。
ここでは貴族も平民も身分なく平等に扱われるが、国によっては方針の違いもあり身分が絶対という国も存在する。
12歳に入学しから16歳で卒業する。
貴族にとっては社会勉強の一環の気持ちだが、平民にとっては文字の読み書きや計算が出来ると、かつては貴族だけしか働けなかった公共施設の就職も夢ではないので必死に勉強している。
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