第4話 高慢と支配欲。
昭和40年代、東北のとある集落、祖父が孫娘を縛り付けてレイプしていた。
「じいちゃん、お願いやめて。もう妊娠したくない。死んだほうがまし。」
孫娘は懇願するが亀甲縛りで肉付きの良い孫娘の体を祖父は楽しみながら性交していた。
「仕方ないんじゃ、あんたの母さんの治療費にはまだ二人子供がいるんじゃ。」
祖父は60代後半、年齢よりは若く見える。孫娘はかなりの肥満体だが顔は美人である。
「仕方ない、あと二年か、三年の辛抱じゃ。いい加減楽しめ。」
祖父は一晩で4回中出しした。一人目を出産した後にすぐに乳のハリがあるうちに祖父は最初から嫌がっていた孫娘を何とかあと二人妊娠させねばならなかった。
孫娘は命がけで舌を噛んでしまった。そして、死んだ。
祖父、新山敦は、失意の中、帰路についた。孫娘の死の原因は絶対に説明できない。地元は瀬戸内だが、帰りたくはなかった。淳は東京駅で降りて、次の電車に飛び込んで死んだ。悲劇の一家である。
集落では享楽の性交が続けられていた。弟萌えでとことん、滞在し続けて、3人も産まなくてもいいのに、いまだに帰らない。姉と弟。三食保証付きで秘密を守れば命の保証もしてくれる。
二人はいつまでも居続ける気だった。
または親子で鬱地獄で心中を考えてたところをスカウトされて、ここにきて、生きている証を得た、母と息子もいた。
息子は涙を流しながら、まだ30代過ぎたばかりの女ざかりの母親を中学を卒業しないまま、地元から逃げたことを悔やまないために抱き続けた。自分は母親がレイプされてできた子なのだ。父親など知らない。
母親は、息子の性器の具合をとことん楽しんで、過去のトラウマより今の快楽に身を任せた。気持ちいい、それだけでいい。産んだ子供のことなど知らない。
どうせここに来なければ親子で死んだだけなのだ。とことん、堕ちてやる。二人はそう決めていた。
この状況を見ながら、集落の監視人である、男はあんまり酒を飲むわけにはいかないが、煙草と葉巻をくゆらせ、ふと呟いた。
「人は罪深い。俺は必ず地獄行きだな。それもいい、本来なら戦争で死んだ身だ。三食食えて、心臓が生きている。それでいいさ。」
男は集落全体を見渡せる位置の屋敷から集落の明かりを見ていた。ほとんどの家が夜も光りを放っている。皆さんお盛んだ。男は、偽造身分証をいくつも持っていた。
明日から、交代して次は四国から二組を迎えるのだ。なるべく愛想よくして笑顔を作って。
男は強い睡眠薬を飲んで寝た。
起きたら軽く食事をして、交代要員と接触して、車で遠くの駅に向かう。車は組織が用意したものだが、ナンバープレートはでたらめだった。もし事故を起こしても、免責特権はあるが。
そして男は笑顔で、
「ようこそ、遠くから。さあ、お腹空いてないですか?トイレは大丈夫ですか?一時間ほどでつきますからね。さあ、大きい車でしょ?まあ乗って下さい。乗り心地はいいはずです。」
男は二組の男女を乗せた。一組は兄妹、一組はいとこ同士である。いとこ同士の場合、値は安いのだが、ふたりには金が必要だった。
男は、無言の四人を乗せて、集落へと向かった。作り笑顔が引きつる。
四人のうち一人が、
「これって、色々と支援あるんですよね?子供の戸籍は絶対にないんですよね?」
男に尋ねた、男は、
「いるはずのない子を皆さまには作ってもらいますから心配は無用ですよ。さああと少しでつきますよ。」
集落についた。
集落はもう少しで冬を迎える。寒空と鈍色の風景がその場を暗くしていた。
四人は決意して、中へと入っていった。
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