第7話 しゅうしょくのおいしみ
チョコパフェ食べてお金を大きく消費したあたしだったが、とりあえず止まる宿屋を決めなきゃいけないのであった。
「この宿屋にするよ!」
街の人に聞いて、安全で飯がおいしくて高くない宿屋を教えてもらった。
結構安全で野盗や悪い人に荷物とか奪われたり夜襲撃される心配がほとんどなく、毎日の飯もおいしくていい宿屋らしい。
とりあえず1週間止まる為に残ってる路銀の5割強ぐらい使う羽目になったんだけど、安全とおいしみのためには仕方ないよね。
冒険者ギルドで冒険者になって稼げばすぐに取り返せるっしょ!
「ウッドオークのやわらかソテーとシャキシャキの野菜サラダおまち!」
酒場のおばちゃんはオレンジ髪の少しパーマなセミロングを後ろで2つに縛り、バンダナと割烹着を着ている。年齢はちょっと老けてみえるけど、30代かもしれないし40代かもしれないし、よくわからない。
まあ、あたしにとって必要な物は毎日の食事のおいしみだけ!おいしみは正義、おいしみのためにあたしは生きている!
「もぐもぐもぐもぐ!ウマーい!おかわり!」
思わずおかわりをしてしまった。パンのおかわりも1食1回だけなら無料で出来る。宿屋の宿泊代に毎日のご飯も含まれてる。
「あらあら、良い喰いっぷりね。可愛らしいしオークソテーも一口追加でおかわりあげちゃおう!」
「おばちゃんありがとう!」
「あらあら、もっと若いわよ。おばとか言わないでほしいな」
「わかった、お姉さん!」
こうしてお肉も少し増えて、おいしみを堪能した。そして夜は安全に止まって、朝ご飯のサモンフィッシュ焼きとパンとスープをごちそうになった。鮭っぽい魚もおいしみ。
そして仕事を求めて冒険者ギルドへと行ったのだけど・・・だけど!
「お嬢ちゃんに頼める仕事はないね!こんな別嬪さんに冒険者なんて務まらないよ!」
冒険者ギルドに門前払いされた。あたしの見た目は若すぎて冒険者は無理だと冒険者ギルドの人たちは判断したらしい。
てっきりイキリ不良モヒカン冒険者たち3~4人ぐらいに襲われて実力発揮して、冒険者ギルドのお偉い方が来てくれてすんなり冒険者になれると思ったんだけどなあ、残念だよ。
冒険者になって依頼たくさん達成してお金稼ごうと思ったのに、冒険者になれないなら、他の所で働いてみるしかないよね!
色々仕事を見てみたけど、バーのメイドさんとして雇わせてもらった。
食いしん坊なところをアピールしたのでおつまみメイドとして就職しました。
お仕事はお店の食べ物を一口食べておいしみ!おいしいとか言って、お店の食べ物をアピールしてお客様たちにも頼んでもらって食べてもらうってお仕事です!
メイドの先輩さんにはいっぱい食べる君が好きなのですとか言ってもらってすごく嬉しい。嬉しいもおいしみだね!
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