第3話 おいしみをもとめて

「都会にいったらすごくおいしみがあるような気がするの!都会に行きたいな!」


あたしが助けた冒険者の3人組は田舎の村に住む冒険者さんたちだった。

今回はあたしがシカさんと呼んでいたホーンビーストというランク外の魔物を倒して討伐証明をギルドに提出して、報酬とかもらったり手続きをしていたらしい。

通りすがりの少女・おいしみさんが倒したって言ったらしい。あたしの名前はあかりなのにおいしみで通っている!

確かにあたしはおいしみは大好きだけどさ、おいしみはおいしみだよ!


田舎よりも都会においしみがたくさんあるらしいので、都会にいっておいしみを可能な限り貪りつくしたいと思って提案したんだけど!


「俺たち、都会に行けるほどのランクじゃないしな」


「もっとこの村でランクあげて強くなりたいんだよ!」


「おいしみちゃんの夢をかなえてあげられなくてごめんなさい」


ホーンビースト討伐報酬の大半のお金を頂いたけど、おいしみを求めるなら田舎よりも都会。

この村の農家の野菜とか、お願いしてもらったりしたけど、そこまでおいしみじゃなかった。おいしみな料理を食べるならやっぱ大都市のお店で食べないとダメだと思うの!


大都会に行く方法は大都会に向かってる馬車に乗るぐらいしか考えつかないんだけど。

結構お金もらったけど足りないっぽいらしい。

お金の稼ぎ方も、地理感も常識も知らないあたしには難しそう。

おいしみを手に入れるにはどうすればいいのって歩いていたんだけど


「よう、そこのお嬢さん!」


強面の男にぶつかった。


「あなたたち!誰ですか?」


「俺は盗賊団の一員だあ、ぶつかった代金として有り金全てよこしな!」


あたしはひらめきました。盗賊団を壊滅させればお金が手に入って馬車に乗って大都会へ行けるんじゃないかと。

あと、この盗賊さんのポケットのなかにおいしみの気配がします。


「この盗賊さん、おいしみの気配がしますね!」


盗賊さんのポケットに手を突っ込み、中身を取り出した。これは一切れのチョコレート。

甘い味のするおいしみですね。


「いただきまーす!もぐもぐー甘くてウマーい!これはすごくおいしみですね!」


怒り狂った盗賊さんはナイフを取り出し、私の顔を傷つけました。

しかし、痛くありません。血は出たみたいですけど、なぜか痛くありません。

もしかして、異世界チートですか?あたしは最強ですか?


「スカイアッパー!」


とりあえず格闘技の元真似をしてアッパーを放ちました。しっかり効いてます。

ナイフを奪い取って切り刻んでみます。簡単に倒せました。

やっぱり異世界チートですね。あたし最強かもしれません。盗賊団を襲撃して金目のものを奪い取ってしまいましょう。おいしみのために。


* * *

最強チートに頼らないと戦闘描写大変なので最強チートに頼ることにしました。

思いっきり最強チートで蹴散らす事にします。強さがないと異世界ではついていけないので。

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